よしっ!今日は私もまったりと行くぞ!バーでストロング・ボウ(STRONG BOW:辛口リンゴ酒)を一杯買って、落ち着いて定位置(ロス前)につき、チビチビと飲み始めました。
今日の会場は2千人程度のスタンディング・ホールですが、ステージは半分がヘッズさんのセッティング、半分がDJブースになってました。なのでステージの広さとしてはあまり今までと変わらない(苦笑)
DJが出てきて曲をかけ始めると、あちこちで盛り上がってきたけど、選曲も昨日と違ってThe KooksやThe Pigeon Detectiveのようなノリのいいヒット・チャートものばかり。昨日は独立系レコード店のクラブだったのに対して、こっちは大手資本が主催する大学生向けの週末パーディって感じ。なんか肌に合わないぞ。
だからTHE TING TINGSの曲がかかって、客が「イヤッホ〜!」と盛り上がり始めたトコでヘッズさんが出てきたもんだから軽〜くブーイングされてました(苦笑)
でも、そんなコトは気にせず、いつものようにガツンとかます4人っ!お客さんもそれなりに盛り上がってますが、メンバーたちは昨日に比べて本当に淡々とやってる。おまけにたまに飛んでくるビール入りコップにも、不敵な笑いでやりすごすバリー。う〜ん、ふてぶてしいっていうか、肝が据わってるというか。
珍しい黄色シャツのロス
でもバリーやロスと目があうと「おっ、ちゃんと来てるねっ!」って感じにニヤリ。はいはい、昨日は無事にロンドンまで帰りましたよっ。
よっしぁ〜
演奏はいつも通り、シャープでハードでエッジのきいた(どっかで読んだような表現(笑))サウンドですが、シングル曲を中心に10曲くらいかな?まあ、「HOUNDS OF LOVE」は大合唱。でもいつもの「CARNIVAL KIDS」はやらず、「MAN RAY」がラストで、今日はロスも最後まで眼鏡をかけたままで(笑)本当に30分の短いステージでした。
こんなライブのためにシェフィールドまで?という感じもありますが、でも一方で彼らのライブ・バンドとしての懐の深さを見せつけられたような感じ。彼らって、ライブの場数を踏んで成長してきたバンドなんだなぁって、しみじみ感じさせるライブ。そういう意味ではなかなか貴重な体験だったのかな。
で、肌に合わないクラブをさっさと後にして、外にでるとけっこう強めの風と雨(涙)最後だから誰かにご挨拶しておきたいなぁと、出入り口で雨を避けながら待っていると、あっ!バリーとロスがバスに向かってる!(つ〜か、彼らもサッサと引き上げ?)
「ひっどい天気だよなぁ。ほんとにひでえ。」と笑うバリー。
「今日はほんとに30分しかやらなかったね。ちょっと残念。」と言うと
「まあな。でも客は踊りに来ていて、ライブを見に来てるんじゃないからしょうがないよ。」と苦笑する。それがあの不敵な笑いの正体なのか。
そして雨の中でバリーに「イギリスまできてくれて本当にありがとう。感謝してるよ。」と何度もハグハグされたのですが、いえいえ!こちらこそありがとう!こんなに楽しい1週間にしてくれて感謝してますよ(涙)
「一週間休むと職場で言った時、みんなが『楽しんできてね』『リラックスできるね』って言ってくれたんだけど、確かにメチャ楽しかったけど、全くリラックスはできなかったよ。」
と話したら、2人が大笑いしてました。
「そりゃ〜これだけ移動してればリラックスなんてできないよな!」
「それに明日はロンドン行きの列車が7時だから、もう3、4時間しか寝られないよ。」
また2人が大笑い。
で、その後でロスとあれこれと話をしていて、
「あのさっ、まだ皆に私の名前を言ってないんだけど・・・」
と意を決して切り出しました。せっかく顔を覚えてもらえたのなら、名前も知ってもらった方がなにかと便利(?)だと思ってね。んがっ!
「名前?知ってるよ。」
と、あっさりロスの口から私の名前が出てきてビックリ!なっ、なんで知ってんのよっ!?
どうやら手紙に書いておいた名前を覚えていてくれたみたいで
「発音が分からなかったから、間違えたら悪いと思って呼べなかったんだよ。」
って言ってました。ロスったら、ほんとに細かい気配りするんだから(涙)
でも手紙を渡したなんて、ストイコビッチのDVDをプレゼントした時くらい。あのDVDはそんなに効果があったの?(笑)
まあ、そんな話はさておき。
このツアーの後は年明けから4枚目のアルバムのレコーディングに入るという彼ら。でも今回のツアーでは新曲はなかったよね?
「曲はラフな感じはできてるんだけどね。それを詰めながらレコーディングしていくんだ。」
ってロスが言ってました。夏頃にはリリースされるそうだけど、どんなアルバムになるんだろうね。ドキドキだよ。
いつまでも話していたかったけど、延々と雨の中にロスを立たせておく訳にもいきませんので、寂しいけどロスともお別れ。ジャフとデイヴはもうバスの中に入っちゃったんだろうな。2人ともお別れしたかったよ。
この1週間の間、メンバー全員から何度も「来てくれてありがとう」って言われたけど、こちらが言いたいコトですよ! 「最高のライブと楽しい1週間をありがとう!」ってね。
メンバーたちとお話して、いろんな人に出会って、とても一人旅とは思えないほど楽しい1週間でした。出発前はいろいろと迷ったけれど、来て良かったとしみじみ思いました。名残惜しいけど今度は日本でね!・・・って、彼らは来日する気マンマンなんですけどね(苦笑)どっかの呼び屋さん、ぜひ彼らを呼んでくださいなっ!彼らのライブ・バンドっぷりを単独でガツンと見せてくださいよ。
ホテルに帰るとまた2時(苦笑)でも、またまた幸福な気分で巨大なベッドに倒れ込みました。