「てめえら〜っ!やる気なくすにも『程度』ってモンがあるだろ〜!!」
と、とっても久しぶりに大量失点でボロ負けした浦和レッズにブチ切れつつ、ブーイングに包まれる埼玉スタジアムを後にしました。
「はぁ〜あんな試合見るために、こんなキツい日程を組んじゃったのかよ」と、けっこうヘコみつつ、ヨロヨロと夜の成田空港に到着。エール・フランスのカウンターでチェック・インをすると、
「お客様のチケットでは一度フランスに入国しなければいけません。」
はっ?どういうコト?
「荷物はロンドンまでダイレクトに届きますが、お客様自身は一度パリに入国して、それから再び出国手続きをしてください。」
うっそぉ!別々に手配したチケットではそんな面倒なコトになるの??
念のため搭乗ゲートのスタッフにもう一度確認すると、
「次の便のチェック・インも済んでますので、そのまま乗り継いでいただいて大丈夫ですよ。」
違う答えが返ってくると、よけい不安になるじゃないか(汗)
でもね・・・イギリスの入国審査で航空券の種類なんて聞かれたことはないし、フランスに入国してないからイギリスで入国を拒否されるとは思えないよなぁ。よしっ!そのまま乗り継いじゃおう!(と決めたものの、小心者なので無事入国できるまで実はドキドキでした。)
そしてパリ行きは夜9時55分に定刻通りに出発。しかしエール・フランスの機内の音楽や映画はUSやフランスものが中心でちょっとガッカリ。でもパリ行きのフライトでUKモノが欲しい人なんていないよね。
現地時間の朝4時過ぎに無事にパリ・シャルル・ドゴール空港に到着しました。
しかしロンドン行きの便のゲートがまだ確定しておらず、行き場のない数人が広い早朝の空港の中でウロウロ。そんな中にいた日本人女性と、
「もしかしてロンドンですか?じゃあ一緒ですね。どこで待っていればいいんでしょうね。」
なんてことから会話が始まり、
「え〜っ!?じゃあ、ずっとそのバンドのツアーについていくんですか?」
「うんうん。でも水曜日にパリに移動されるんですよね?私はちょうどその日にロンドンに戻るんですよ〜。」
なんて感じで話がはずみ、「フランス入国」のことなんてすっかり忘れ、出発までの4時間はあっという間でした。
そして今度はイギリスの現地時間で朝8時にロンドン・ヒースローに到着。
(やっぱり)何事もなく入国審査も終え、さっそく2人で地下鉄に乗ってロンドン市内へ。途中でお別れして、彼女はロンドンに住む友人宅に向かい、そして私はビクトリア駅(Victoria)にあるコーチ・ステーション(長距離バス乗り場)へと向かいました。
今回も到着したその日からライブです。しかし最初の目的地ノリッジ(NORWICH)は日曜日には直通列車がありません。なので朝10時30分発のコーチに間に合えばと思っていたら、乗り場に着いたのが1時間も前。なんだ、意外と順調だったな。
チケット売り場は行列になっていましたが、時間の余裕はあるし、「乗る前にトイレをすまして、あと朝食を買って・・・」なんて呑気にかまえていたら、順番が回ってきたのは出発の15分前!
「どうなっとるんじゃあ!」
とブチ切れ寸前になったら、えっ?チケット発券システムがダウンしてるって!?と、やっとこの時点で場内アナウンス(苦笑)おまけに、
「空席があるか分からないから、とりあえずチケットを買ってドライバーに直接聞いて。満席だったら払い戻しするから。」
つまり乗れなければ、またこの行列に延々と並べってコトなの!?
4時前にノリッジに到着するためには、このコーチか、11時半の列車に乗って途中で乗り換えるしかありません。この行列に並んでいたら列車すら乗れないっ!コーチは諦めてキングス・クロス駅に急ぐべき?!
と、一瞬悩んだものの、一か八かに賭けて、手書きのチケットを発券してもらい、大慌てで朝食を買って発車ゲートに行くと、「大丈夫!席は空いてるよ」と人の良さげなドライバーのオッちゃん。ほっ!
そしてノリッジまでは約3時間。
テムズ川沿いにロンドンを横断し、ビッグ・ベンやロンドン塔を見て軽い観光気分を味わいつつ、コーチはロンドン東部郊外のストラトフォード(Stratford)駅に停車しました。
再開発中の地域なのかあちこちに巨大なクレーンが見える中で、まるで場違いのように巨大でモダンなその駅を出発すると、いきなりドライバーが、
「え〜っ、左に見える建設中のスタジアムが2012年のオリンピック・スタジアムです。」
とガイドしてくれました。ほ〜っ、このあたりがロンドン・オリンピックの舞台になるんだ。一足先に気分だけオリンピックを味わえたみたい。
その頃には無事オリンピックが開催できるような世界になってるといいよねぇ。
高速に乗るとコーチはひたすら北東に向かって走っていきます。東に行くのは初めてでしたが、この地域は林業が盛んなのか、植樹されたらしき林があちこちで見られました。イギリスの真っ平らな平地での林業って不思議な風景でした。
そして埼スタを出発して約30時間(苦笑)ようやくノリッジに到着。フューチャーヘッズを見るためにこんなトコまで来ちまったぜっ!