その建物の2階にある「SUB29」は、コメディ・クラブを改造したらしく、ライブのスペースとバー・スペースをくっつけたような造り。縦長でやや広めの会場ですが、ステージ自体は小さくて、またしてもセキュリティ・ピットがありません。
でもライブ慣れしてないのか、サポート・バンドのLove Bites and Bruisesがまだリハしてるのに客入れしちゃってました(苦笑)たぶん彼らの会場入りが遅れたんだろうけど、そのまますぐに彼らがステージに立っても、客にはまだリハなのか本番なのか分からない。ボーカルが「ステージの前に来てよ〜っ!」って一生懸命、呼んでました。
Johnny Foreignerがステージに登場する頃にはステージ前にお客さんも集まりだしてました。
「みんなぁ!後ろでCDを売ってるけど、ぜひともTシャツも買ってね!Tシャツが売れると明日の移動のガソリン代になるからさぁ!」
って、そんな台所事情をステージで暴露してどうする!
で、今日もロス側のステージ前。1人のライブの時って、セット・チェンジがヒマなんだよね、なんて思っていると、
「ねえっ!Tさんの友達なんだって!?」
と、いきなりキュートな白人の女の子に話しかけられました。えっ!?なにっ!?
Tさんは2年前のツアーをKさんと一緒に回ったヘッズさんのファン友達ですよ。でもなぜあなたがそれを知ってるのっ??
「わたし、Tさんの友達なのよ!それで彼女の友達が来てるよってジャフが教えてくれたのっ!」
Tさんの友達?ジャフが教えてくれた?どっ、どういうコトっ!?
話をまとめると、彼女はTさんがオーストラリアに留学してた時の友達で、そしてヘッズさんのUKツアーを1ケ月も回ったことがあるオーストラリアの超コアなファン!
なので彼女はメンバーたちとも仲良しで、そしてジャフはTさんを知っていて・・・と、こんな感じにようやく繋がったのですが、それにしても不思議な縁。しかもまさかジャフが、私とTさんが友達だってことを覚えていたとはねぇ。
で、彼女とあれこれおしゃべりしていると、またいつものように緊張感なく、手を振りながらメンバー達が登場しました。そして「ハロ〜っ!!」と手を振りまくる彼女に気がついたバリー。
「ええっ?なっ、なっ、なんでおまえがここにいるんだっ!?オーストラリアじゃねえのかっ!?」
と、すっ転びそうな勢いで驚くバリーに大笑い。
なんでもバリー以外のメンバーにはライブ前に会っていたそうで、
「みんな、バリーに内緒にしてたのね。」
確かにあの時、ロス達は必死に笑いを押し殺してたなぁ(笑)
そしてライブっ!
オープニングは「Decent Days & Night」そして「Meantime」!おおっ!?今回のツアーはセット・リストを変えるのかっ!?
音や選曲が昨日よりシャープですんごく良いっ!
「昔の曲もいいけど、3rdアルバムの曲もまだ聴き足りないなぁ」と思っていると、今日は「Think Tonight」とか演ってくれる!
「でも昔の曲も聴きたいよねぇ」と思うと「Stupid & Shallow」や「He Knows」を演ってくれる。うははは、嬉しいなぁ(ファンとはこのように我がままなモンよ。)
お客さんはカーディフにしてはちょっとおとなしめ?押されたりはしないけど、セキュリティもいないのでちょうど良い感じに盛り上がってました。
「ほんとは俺たちは隣で演るべきなんだよなぁ」とバリー。
えっ?隣って・・・ミレニアム・スタジアムですかっ!?7万人集める気かよ!と、場内爆笑。でもねぇバリー、スタジアム・ライブの時はヨメさんのバンドのTシャツなんてファッションは許されないぞ(笑)
それにしてもこの日はなぜかバリーとロスが喋りまくり。一曲終わるたびに2人であ〜だこ〜だとあまりにも色んなことを言ってたから、何話してたか忘れちゃったよ。
デイヴのカウント待ち
そういえば新曲「I Wouldn't Be Like This」の時。この曲はダウンロード・オンリーでのリリースなのですが、
「この新曲は今日がリリースだっけ?もう『イリーガル』なダウンロードをした人もいるかもしれないけど・・・」
「『イリーガル』なダウンロード?」
「そう。『イリーガル』なダウンロードはしないで買ってくれよ!」
「『イリーガル』な・・・」
なんて具合に2人でずっと『イリーガル』『イリーガル』って笑っていて、何のギャグなのか訳わからん〜。
(で、帰国してさっそく買おうと思ったら、「iTUNE STORE UK」じゃねえかっ!日本から買えないんだよぉ!「くそう!イリーガルしちゃうぞ!」と思ったら、彼らの「OFFICIAL BOOTLEG LIVE」を販売してるTOP SPINってトコからドル建てでゲットできました。ご参考までに。)
と、こんな調子でライブは続き、最後はお馴染みの「Hounds of Love」「Carnival Kids」そして「Man Ray」の3連発!そしてアンコールは「Le Garage」!&確か「フューチャーヘッズで一番早い曲」って紹介してた「Broke Up The Time」! うわ〜っ、こんな組み合わせのアンコールなんて予想外っ!
いやぁ、良いライブでしたな。
珍しくジャフのアップで
ライブ後はジャフのおかげで仲良くなった彼女(とりあえずここでは「メグちゃん」と命名。酔っぱらいにWHITE STRIPESのメグ・ホワイトに似てると言われて激怒してたので(笑)髪型が同じだけで、実物は似ても似つかぬキュートな子ですけど。)とお喋りしてたのですが、ちょっと離れた間に見失ってしまいました。外に出てしまったのかと思ったけど、外にもいない。あれぇ?
キョロキョロ探していると、ちょうどバリーが出てきたので「中で会わなかった?」と聞くと、
「いや、会ってないよ。でも中にいるんじゃないか?探して来れば?」
「でも・・・そこにいるセキュリティーに止められるから。」
「いや、大丈夫だろ。だったら、これを持っていけよ」
とバリーがくれたのは赤いビニールのヒモ・・・なにこれ?ソーセージの皮?
「そのリストバンド、俺のパスだよ。俺はもうバスに戻るからさ。それを持っていけばどこでも入れるよ。」
えっ?AAA(ALL AREA ACCESS)のパスなの?このソーセージの皮が?(コラコラ)
んな訳で、それをヒラヒラと持ってビルに再び入ろうとすると、入口のセキュリティのオバちゃんに「あんた!ちょっと待ちなさいっ!」と止められてしまった。あれっ?
「えっ?ダメなの?」と心配そうに見ているバリー。
でも近くにいた別のセキュリティーが私達のやりとりを見てたみたいで、無事再入場させてくれました。バリー!ありがとうねっ!
しかし・・・冷静に考えてみれば、外れたAAAのリストバンドを手にもってヒラヒラさせてるヤツなんて、一番怪しいと思うよね(苦笑)
で、会場でメグちゃんを無事発見し、2人でまたあれこれと話していると、デイヴがフラフラとやってきました。
マシンガン・トークなメグちゃんにタジタジのデイヴ。
「デイヴっ!あなた、ライブの時に彼女ばっかり見てたでしょ!?」
えっ?私?あらあら、そうだったの?デイヴったら(笑)
「え〜っ、違うよぉ〜。前で2人が騒いでいるから面白くてさぁ」
「違うわっ!あなたが見てたのは彼女っ!いいこと、デイヴっ!明日は私を見るのよ!わ・た・しっ!!」
と迫ってくるメグちゃんに、デイヴはタジタジ(笑)
で、メグちゃんが1ケ月追っかけたUKツアー。実は私もそのツアーのリバプールとリーズでのライブを見ていて、そしてKさんもニューカッスルなどでライブを見ているのです。
「私も彼女もその友達も、みんなそのUKツアーの時にいたのよっ!デイヴっ!世界って狭いわよねぇ!」
「うん、そうだね〜」と笑うデイヴ。
ムクムクといたずら心がわき上がってきた私。
「ほ〜んと、フューチャーヘッズの世界って狭いねぇ。」とからかってみたら
「ほんとだよ・・・なんて狭いんだろう・・・。」って、期待通りにヘコんでくれたデイヴでした(笑)
と、そんなデイヴやメグちゃんと「じゃ、また明日ね!」と別れ、ホテルに戻ると、うわっ、もう1時近くだよ。何時間寝れるかなぁ・・・。