それからまたフットパスを戻ってロウワー・スローターに帰り、そして今度は「PUBLIC FOOTPATH TO BOURTON ON THE WATER」と書かれた標識に従っていくと、今度は広い牧草地の中を真っすぐに進むフットパスがありました。なんだ、あんな排ガスまみれの道路じゃなくて、こんな良い道があったんだ。
と、こんな感じにボートンに戻ってきました。
この町には観光客向けのものがたくさんあり、ボートンの町をミニチュアで再現したという「モデル・ビレッジ」という施設を見に行きました。
ヒマそうに新聞を読んでいた窓口のオジさんに入場料を払い、中に入ると・・・ふ〜ん・・・って感じ(苦笑)
小さな庭程度の敷地の中に1mほどの小さな石造りのミニチュアの家で町が再現されていて、でもよ〜く見ていくと、かなり凝っていて意外とおもしろい。そしてこのミニチュアの村の中にも「モデル・ビレッジ」が再現されていて笑えました。
シーズン・オフのこの時期には小さな女の子を連れた家族がいただけ。子供はとても楽しそうでした。
それから村を流れる小川にそってブラブラ散策。小川にかかる小さな石橋が可愛らしく、確かに観光客相手の店が立ち並んでいるけど、それでも人がいないこのシーズンは落ち着いていい雰囲気の村です。
で、さすがに3時間以上も歩き続けてヘトヘトになったので、お店でチップス(「フィッシュ&チップス」の「チップス」です。フライドポテトのこと)を買って、川沿いのベンチに座って食べました。
お昼になっても、手がかじかみそうに寒いけど、そんな中で食べる、塩とビネガーをたっぷりぶっかけたイギリス式のホカホカのチップスがおいしいっ!この鼻につくビネガーとベタベタの油がたまんないんだよねぇ(笑)
でもスモール・サイズでも日本のフライド・ポテトの10倍くらいの量があるのです。そんな時にフト目に留まったのが、川に集まっているカモメたち。捨てるのももったいないし・・・こいつら、ポテトを食べるかな?カモメに餌をやると怒られる?
キョロキョロと周りをうかがいつつ、近くのカモメにポテトを投げてみると、2、3羽がギャーギャーと大騒ぎをして奪い合い。おっ、食べるのか・・・と、思った瞬間!
うぎゃぁぁあ!!全てのカモメが私をめがけて飛んで来たぁぁ!
何十羽ものカモメが叫びながら一直線に向かってきた!こっ、こっ、怖いっ!マジで怖いっ!ヒッチコックの「鳥」かよっ!(汗)
そうして集まってしまった大量のカモメが、ベンチの私を取り囲んでジーっと見てる・・・こんな中でポテトを出したら、 カモメたちに襲われて袋ごと奪われそうだよ。
あまりに恐ろしいので残りはゴミ箱に捨てようと歩きだしたら、すべてのカモメがギャーギャーと鳴きながら私の後を付いてくる(苦笑)もうあげないよっ!
と、こんなコッツウォルズ観光でした。
チェルトナムに戻ると、ロンドン行きの列車の時間まで少しあったので、お店などを見てブラブラ。それからバスに乗ってチェルトナム・スパ駅まで行きました。
ちょっと早めに駅に着いたのでお茶でも飲んで休憩しようか、と発車案内の掲示板を確認すると、
「4:31 ロンドン パディントン駅行き キャンセル」
・・・はっ?どういうコト?
あわてて窓口に行くと、「そう、キャンセルだよ」って平然と言われちゃった(苦笑)
で、隣町のグロースター(GLOUCESTER)でロンドン行きに乗り換えるようアドバイスされました。
後は列車の中で寝るだけと思っていたトコにコレなので、よけいにドッと疲れが・・・。グロースターでようやくロンドン行きに乗り込んだ時には、窓の外はすでに真っ暗。私もさすがに爆睡。
予定より早くチェルトナムの駅を出たので、本来の列車の時間とほぼ変わりなく7時前にロンドンに到着できました。
そしてここから地下鉄でホテルのあるキングス・クロス駅まで移動しましたが、あれ?あれっ?周りの人のスピードについていけないぞ?ロンドンの人達のスピードが早い・・・もしかして、私、この3日目ですっかりイギリスの田舎モンに染まってた??(苦笑)
この日の夜は、ロンドン大学にライブでも見に行こうかと思っていたのに、とてもじゃないけどそんな体力は残ってません。ホテル近くでテイクアウトの中華料理と「ストロング・ボウ(STRONG BOW:リンゴの発泡酒)」を買って部屋で食べていたら、もうそのまま意識が・・・zzz。