THE FUTUREHEADS TOUR in UK/2008年12月

12月7日(日) THE FUTUREHEADS in NORWICH (その1)

イングランド東部ノーフォーク州(Norfolk)の中心都市ノリッジは、イングランドの典型的な地方都市という雰囲気。でも何世紀か昔の頃はロンドンに次ぐ大都市でだったそうで、その名残なのかお城もあります。


ノリッジ城(たぶん・・・)

日曜日の昼下がりに買い物客で賑わう大通りを抜けて、鉄道の駅の裏にある予約しておいたB&B(「ベッド&ブレックファースト」というイギリス版民宿)にたどり着きました。


こんな屋根裏部屋

こじんまりとした家族経営らしきB&Bで、その4階の屋根裏部屋まで荷物を運んでやっと一息。

紅茶を飲みながらのんびりと荷ほどきをしていると、あれっ?どこからかすごい歓声が聞こえてくる?

部屋の窓からは何も見えない。それでも「あ〜っ、シュートが外れたんだな(笑)」としか思えないスタジアムのため息まで聞こえてくる。どこかでサッカーの試合をやってるのか?さっきからうるさく飛び交っていたヘリコプターは警備のため?

そして4時になり、ライブ会場に向かおうと外に出たら、うひゃあ!街中が酔っぱらいと警官だらけだっ!そうか、ちょうど試合が終わったんだ!のどかな日曜の風景が一転してそこら中のパブが大混雑。ノリッジのチームなんて全然知らないけど、こんなに盛り上がるんだぁ。

ともかく、地図を見ながら会場への裏通りを歩いていくと、ここは人が全然いない。これでは帰りにこの道は通れないなぁ。戻ってもう少し大きい通りに行ってみても、ここも人がいない。こんなトコにほんとにライブ会場があるの?

すっかり日も暮れて寒い中、裏通りをひたすらひたすら歩いていくとようやく会場の「THE WATERFRONT」を見つけました。


THE WATERFRONT in NORWICH

んが、シャッターは閉まっているし、誰一人いない・・・どうなってんの?外にはちゃんとヘッズさんのチラシが貼られてはいるけどさぁ。2年前のツアーの時は5時頃にはチラホラと並び始めてたのに。

ちょうどやって来たお店の経営者らしきオジさんに「えっ?君、もう来たの?開場は7時だよ。どこかで何か食べてきなよ。」なんて言われる始末。

何かと言われても、この辺りは何にもないんだけど・・・「ウォーターフロント」の名前にだまされ、「きっと再開発された地域でおしゃれなレストランとかバーがあるんだろうな」と想像していたら、倉庫を改造したクラブが川べりにポツンとあるだけ(苦笑)


一応ヘッズさんのチラシはある

そんな時、んっ?人の声がする。見ると遠くの歩道をウロウロしながら携帯で話してる人がいる。クマのようにデカい体・・・ちょっとハスキーな声・・・遠目にもわかる黒メガネ・・・ロスだぁ!

メンバーのいきなりの登場にかなりドキドキしつつも、楽屋口に向かうロスに小走りに駆け寄って、「ハロ〜っ、ロスっ!」と声をかけると、「やあ、ハロ〜っ!」と笑顔。

がっ!こちらの顔を見た瞬間、
「えっ!?ええ〜っ!?ウソっ!君なの?まさかこんなトコで会うなんて思ってもいなかったよ!」
と、ムチャクチャ驚いてました。えへへっ、来たよ!来ちゃったよ!こんなトコまでさぁ(笑)
「今朝ロンドンに着いて、そのままノリッジまで来たんだよ!」
「え〜っ!マジで?!」

あれこれとロスと話しをして、Kさんが気にしてる来日について聞くと
「それがねぇ、知ってる?デイヴに子供ができたんだよ。彼がしばらくは子供のそばにいたいから遠出のツアーはできないんだ。だから来年の夏頃になるかなぁ。」

デイヴの子供のことは、BBCのインタビューでロスが話していたから知ってたけど、デイヴがそんなに子煩悩になっているとは思わなかったなぁ。ん〜でもKさんがガッカリするなぁ。

ともかく、ロスと再会して「よ〜しっ!またフューチャーヘッズのライブが見れるぞっ!」って気分が盛り上がってきたぁ。

The Waterfrontはちょうど日本のクアトロようなサイズで、3〜400人ぐらいで満員になりそう。柵前にセキュリティ・ピットもなくてイイ感じの会場です。

この日のチケットは当日受け取りに変更していたので、ボックス・オフィス(チケット売り場)で事情を話すと、「あ〜っ、分かった!これが君のチケットだ!」と封筒を出してくれました。

「ちょっと待ってね」と封筒の中のチケットの半券を切って「封筒の中を見てごらん?」そこには1ポンドちょっとの小銭が入ってました。なに、これ?
「郵便代の返金だよ。」
え〜っ!律儀に郵便代を返してくれるの!?(しかも現金で(笑))大手チケット会社では信じられないような親切な対応だ。

で、今日はロスの前を陣取り、最初のサポート・バンド「LOVE BITES and BRUISES」が登場。

ニューカッスルの新人バンドでロスが引っ張ってきたらしい(「ロスらしいインディー趣味さ」とステージでバリーがからかってました。)ちょっとだけメロコア風なところがあるイギリスのポップ・ロックって感じ?曲とかかなり良いんだけど、もうひとつ何か「押し」が足りないなぁ(でもこの後3日間連続で見ていても苦痛(?)ではなかったから、まあまあ良いバンドだと思うけど。)ともかく、興味がある方は彼らのMySpaceをチェケラっ(笑)

そして2番目のサポート・バンドはバーミンガムの「JOHNNY FOREIGNER」。

今年のサマソニで来日しているけど、その時は全然知らないバンドでした。彼らが今回のツアーのサポートに決まり、慌ててサマソニのライブ映像を見たのですが・・・正直「つまんなさそう(汗)これを毎日見るのはちょっと辛いなぁ」と覚悟してました。


JOHNNY FOREIGNER

ところが、ところがっ!
実際のライブは全然違うっ!メチャクチャ良いじゃないの、このバンドっ!都会版「LOS CAMPESINOS!」って感じ?すんごい気に入ったよ!

でもさ・・・ライブはいいんだけど、ボーカルの子のあのメタボ腹はマズイでしょ(笑)

3、4人いた地元のカメラマンは全員ベースのオネエちゃんにかぶりつきで、ボーカルの前に誰一人いない(笑)気持ちは分かるんだけどさぁ、彼の立場ってモンが・・・。


確かにこっちの写真を撮るよねぇ

出発前

結局またしてもUKツアー
(その1)(その2)

12月6日

埼玉、ロンドン、パリ、ノリッジ

12月7日

THE FUTUREHEADS
in NORWICH
(その1) (その2)

12月8日

THE FUTUREHEADS
in CARDIFF
(その1)(その2) (その3)

12月9日

THE FUTUREHEADS
in CHELTENHAM
(その1)(その2) (その3)

12月10日

コッツウォルズ観光
(その1)(その2)

12月11日

THE FUTUREHEADS
in KINGSTON (LONDON)
(その1)(その2) (その3)

12月12日

THE FUTUREHEADS
in SHEFFIELD
(その1)(その2)

12月13日/14日

帰国

PHOTOS

THE FUTUREHEADS LIVE