朝、B&Bでのチェック・アウトの時。
「仕事でノリッジに来たの?」とホテルのニイちゃん。
うっ(汗)まぁ、ここは正直に白状しておくか。
「違うよ。ライブを見にきたんだ。」
「えっ!?わざわざノリッジまで?なんていうバンドなの?」
「THE FUTUREHEADSってバンドをTHE WATERFRONTで見てきたんだよ。」
「ああ、THE WATERFRONTに行ったんだ!楽しかった?じゃあ今日はロンドンに戻るんだね?」
う〜ん(汗)ここも正直に話しましょう(苦笑)
「ううん、今からカーディフに行って、また彼らのライブを見るんだよ。」
「ええっ!また今日もそのライブを見るの!?」
「うんっ!そのために日本から来たんだ。1週間、彼らのツアーについていくよ。」
「ほんとにっ!?日本からわざわざ?信じられないコトするなぁ・・・・で、それは『日本のバンド』なの?」
こら〜っ!!ちょっと待てや〜っ!!
「違う〜っ!!ブリティッシュ・バンドっ!!フロム・サンダーランドっ!!」
「あっ、サンダーランド出身なんだ(苦笑)」
うぇ〜ん!(涙)インド系とはいえブリティッシュのあんたが知らないバンドを、なぜにジャパニーズな私がこんなトコまで追いかけて来てるんだぁ。ガクッ。
いやいや、たぶん彼も「Hounds of Love」ぐらいは聞いたことがあるんだろうけど(一応、イギリスではヒット・ソングですから。)それにしても、ヘッズさんは名前と顔が売れてないよなぁ・・・。
ともかくっ!そんな彼らの次のライブ会場カーディフへは、ロンドン経由でイギリスを東西に横断することになります。ロンドンでは、鉄道の駅が方角別で別れているので地下鉄で移動しなきゃいけません。
ノリッジ駅から約2時間でロンドン・リバプール・ストリート駅に到着。少し時間があったのでラフ・トレード・レコード・イーストにちょっと寄り道しました。
そして駅に観光案内を兼ねた大きな交通案内所があったので、例のロンドン(といいながら、実はロンドンではないキングストン)でのライブ会場の行き方を訪ねると、「はあっ?キングストンっ!?」と、思いっきり「あんた、そこまで何しにいくの?」という顔をされてしまいました(苦笑)
それから地下鉄で30分ほどかけてパディントン駅まで行き、ここからようやくカーディフ行きの列車に乗ります。
さっそく列車の中で、案内所でもらったロンドンのバス・マップを開いてみると、今回のライブ会場から少し離れたところに、ロンドン市内へのナイト・バス(終夜運行されてるバス)の路線がありました。これを使えば深夜でもロンドン市内には帰れるけど、路線が1本しかないので本数が心配だし、夜中のバス停周辺の雰囲気も分からない。う〜ん、まだ悩むなぁ。どうしよう・・・
そうこうしているうちに、約2時間半で「またかよっ!」のカーディフに到着しました。
今日のホテルは前回と同じ駅前のちょっと豪華なビジネス系ホテル。部屋でゆっくり休んで、そして5時少し前に会場に向かいました。
しかし、ホテルのすぐ近くのはずなのに、なかなか会場が見つからない。グーグル・マップで調べた時はすぐ隣の「ミレニアム・スタジアム」の横を流れる「川の中」にあるって出てたのに(笑)
巨大なスタジアムの周辺を何度も何度もウロウロしながら、フト顔をあげると、すぐ横の背の高いビルに「ミレニアム・プラザ」と書かれていました。あっ!あのビルの中だっ!
駅前にある近代的なこのビルは、映画館やバーが入った総合エンターテイメント・ビル。その中の「SUB29」という新しい会場ですが、とりあえずエスカレーターで上まで行ってみたけど、どこにもない。外に出て裏に回ってみると、ヘッズさんのツアーバスは停まってる。うん、このビルで間違いないはずだ。
もう一度上まで行っても、やっぱりない。地下まで行ってみても、やっぱりない。一体どこなんだぁ!
何度も行ったり来たりして、も〜ムリだぁ!と思った瞬間、警備員と目が合い、
「さあっ!やっと俺の出番かな?何でも聞いてよっ!」
と満面の笑みで言われてしまいました(苦笑)
「『SUB29』?そこは別の入り口から入るんだよ。おいで!」
と、彼に連れられて隣のビルに行くと、えっ!デイヴっ!?
いきなり外でタバコを吸ってたデイブに遭遇して、やっと会場を見つけました(苦笑)
クリスマス前のカーディフ