朝からまたしても買い物に走り、そして1時25分発のシェフィールド(SHEFFIELD)行きの列車に乗るため、キングス・クロス駅へ。
あれっ?でも発車の案内板にシェフィールド行きがない・・・「ヘンだな、ヘンだな」ともう一度チケットを確認すると、あっ、隣のセント・パンクラス駅だった(苦笑)あ〜っ、また勘違いかよっ。
キングス・クロス駅と同じようにイギリス北部への列車が発着するセント・パンクラス駅(St.Pancras)ですが、現在はパリやベルギーに行く国際列車ユーロスターも発着するので、外見は昔ながらのコテコテのゴシック調ですが、中は思いっきリュニューアルされたモダンな駅舎でした。
ホームがあちこちに別れてたので、すこし焦りつつもようやく2階のホームにたどり着くと、なんだか異様に混雑してる。何かと思えば出発まであと15分ぐらいなのにホームがまだ開いてない(苦笑)やっと開いたかと思ったのに、2人の駅員が手作業でチケットのチェックしてるから全然進まない(再苦笑)突破すると全員が小走りに自分の車両に向かい、座席に着いたら、ドッと疲れが・・・。
約2時間でイギリス北部の都市、シェフィールドに到着しました。
シェフィールド駅前はブルーにライトアップされた階段状の池と、半円状の壁を水が流れるモダンな造り。でも小雨が振り始めてシンシンとした寒さの中では、見てるだけでよけいに寒さが増してくる(涙)
駅前の大型チェーンホテルにチェック・インすると、なんと部屋にはクイーンズ・ベッドと巨大なソファー・ベットまであり、「うひゃあ!」と、ついゴロゴロ。朝食なし・キャンセル不可の限定予約だったけど、これでロンドンのホテルとほとんど変わらない料金ってのは・・・ロンドンの宿泊料金は高すぎだよ。
外は寒いし、このまま寝ていたい気分でしたが、ライブの時間を確認しに行かないと。
今日のライブは、各地にあるCarling Academyというホールが主催するクラブ「PET SOUND」での演奏ですが、手元にあるチケット(これだけ大手で購入したので日本にチケットが届いたのです)には11時スタートとしか書いてありません。これはクラブのスタート時間なのか、ヘッズさんのスタートなのか分からない。なのでベットから起き上がって、会場の下見をかねて街に出かけました。
会場のシェフィールド・カーリング・アカデミーはホテルのすぐ近く。まだ6時なのに人が少し集まっている??まさかもうクラブで並んでるの?と思いきや、なんと7時からはザ・ポーグス(THE POGUES)のライブをやるんだ!うわぁ、ライブの二本立てかよ。
しかしまさかポーグスだなんて。
パンク小僧だったシェーン・マクガバンが80年代に結成したアイリッシュ・トラッド・パンク・バンド。これまでの旅行記で時折触れているように、ポーグスは大好き(それで思わずアイルランド一人旅したこともあるし。)どうせ暇なんだからポーグスでも見てくかっ?(笑)
と、一瞬考えたものの、でもさすがに昔の曲ばかりの懐メロ・バンドと化した(であろう)ポーグスを見るのもねぇ。やっぱりヘッズさんのために体力温存しときますか。
外のポスターにも11時スタートとしか書いてない。ポーグスのライブが終わるのは10時頃だろうから、その時間にまた来ればいいかな。
そのままショッピング・ストリートに歩いて行くと、お店はすべて閉店してました。でも裏道に小さなイタリアン・レストランがあったので、熱々のベジタリアン・ラザニアを食べました。おいしかった。この旅行で初めてお店に入ってまともな食事をしたような気がする(苦笑)
ホテルに戻ってちょっと休憩のつもりが、思いっきり熟睡・・・さすがに体力も限界か・・・。
でもジャフが言うように今日のライブで30分しか演奏しないなら、遅刻しちゃったら何のためにこんなトコまで来たんだが分からなくなってしまう!本当に11時でいいのかな。最近、勘違いが多いから・・・なんて一度考えて始めると、もうドキドキ落ち着かなくなってしまいました。まだ10時前だけど行っちゃおう。
外にでると、今度は雨だけじゃなく風まで強くなっていて、うえ〜ん、涙が出そうに寒いよぉ。コートのフードをかぶり、マフラーもギュッと締めて会場に向かうと、あれっ?まだポーグスが終わってないや。
「あ〜っ、かすかにシェーンの歌が聴こえてくるなぁ。でも早よ終われやっ!」
と出入り口付近でガタガタ震えていると、ライブが終わった途端に、出てくるわ!出てくるわ!アル中の一歩手前みたいなアイリッシュおやじたちが次々とっ!うひ〜っ、こんな客の中でライブを見てないで良かったぁ(苦笑)
酔っぱらいオヤジたちの中でガチガチに固まっていたら、そんなオヤジの1人にいきなり両肩をつかまれ
「どうしたんだい?もっとリラックスしなさい!リラックス!君はとってもナイスだよっ!」
と言われ、褒められてんだか、なんなのか(苦笑)私はイギリスでは酔っぱらいオヤジによく絡まれるんだよなぁ(子供に見えるのかな?)だからガチガチに緊張してたんだってば。
クラブ目当ての子たちがチラホラと集まり始めたものの、ポーグスのライブが延びたのか、なかなかクラブの方の準備が進まない。なんとなく皆が出入り口に集まり、なんとなくキューを作り始めていると、「クラブの人はあっちに並べ!」と言われ、あああ、気がついたら列の終わりに・・・。
そしてそれからまた何の案内もないままに並んでいると、かなり人が集まった頃に、「チケットを持っている人は向こうの入口に行って!」と言われ、あああ、すでに何十人もの人が並んでる・・・。10時から来てた私は一体・・・。
まっ、どうせ昨日と同じで、柵前はガラガラなんでしょ(笑)
それに昨日と違って、今日のお客は完全にクラブ目当て。
「そういえば今日はフューチャーヘッズが出るんだよな。オーッ、オッ、オ!」
なんて「HOUNDS OF LOVE」を歌っているヤツがいたり、女の子たちはこの寒空にペラペラのパーティドレス姿。とっくに開場してると思って薄着で来てるから、風が吹く度に列のあちこちで「ギャ〜っ!」と叫び声がしてる(笑)
今日はヘッズさん目当ての人なんて皆無に近い。
かなり遅れて開場し、ずいぶんと遅れて入場すると、案の定、柵の前には誰もいません。