Nov 2001 - RKC vs Feyenoord観戦にオランダへ
11月28日 遂にRKC vs フェイエノールト戦 part3
試合前にオフィシャル・ショップをのぞきに行くと、外にRKCサポーターたちが集まってました。ショップが開くのを待ってるのかと思いきや、隣のバーが開店したとたんに全員そっちへなだれ込んでいってしまいました。
いまさらショップで買い物なんてしないんだろうね、と思いながらバーを覗いてみると、ああ〜っ!!なんと店内の壁に「Dingo 6」の真っ赤なユニフォームが飾られている!! こんな遠い異国の地でレッズのユニフォームを見るなんて・・・なんだか感動。 そしてペトロは本当にここでプレーしているんだとジワジワと実感。
ショップも開店したので私はそちらへ。レプリカやマフラー、RKCフレグランスまであったけれど、クレジットカードが使えず、店員のおばちゃんに「これでいくら??(汗)」と聞きながら、サイフと相談してのお買い物になってしまいました。
スタジアムに入り、JJエリアの空いていた一番前の席にチョコンと一人で座っていたら、ドヤドヤと赤い人たちがやってきた。え?フェイエノ・サポーター?と思いきや、レッズ・サポーターの皆様でした(笑)あの観戦ツアーの方々20名程が到着して空いていた私の周りに席を取り、そして目の前に「小野」ダンマクを張られてしまいました。TVに写っちゃったら恥ずかしいなぁ(汗)
試合30分前になるとRKCとフェイエノの選手たちがピッチに出てきました。坊主頭の伸二はすぐ分かるけど、反対側のピッチにいるRKCは・・・目をこらして見ると・・ひとり、背のちっこい選手がいる!ペトロ?!そうだ!だって、”てばな”かんでるもんっ!
てばなっ!!
ホーム席でありながら、この日のJJ席は地元のフェイエノ・サポーターらしき人たちが多く(そしてレッズ・サポーターのみなさんもフェイエノの応援だったので)ほとんどアウェイ状態。それでもRKCの得点にも拍手が出るなど、なんだかほのぼのしてました。
詳しい試合の内容はTV放送におまかせするとして(笑)、とりあえず試合は3−2でフェイエノの勝利でした。いきなり2失点して、ほとんどボールをフェイエノに支配され、防戦ぎみなRKCでしたが、それでも後半にホーヘンドルフの2ゴールによって同点に持ちこみ、そこからはRKCも何度かチャンスをつくりながらも結局スモラレクにダメ押し点を入れられ負けてしまいました。
ペトロは伸二のマークを命ぜられたのか、いつ見ても二人が一緒。でも二人のユニフォームの色が違うのに違和感が(苦笑)
ペトロと伸二
ペトロは途中からはキャプテン・マークもつけ、相変わらずよく怒鳴ってましたよ。しかもシュートが思いっきりどこかへ飛んでいってしまうのも相変わらずで、私が苦笑していると周りのレッズ・サポーターのみなさんも「ペ、ペトロ〜」「変わってないよ〜」と笑い転げてました。やっぱりみんな、そう思ってるのね(汗)
でもみなさん、基本的には伸二を観にきていたようでした。そんな中で後半開始直前、ピッチに出てきたペトロが目の前でダーッッ!!と全力疾走するのを見たとたんに「ポンッ!!」と私の頭の中で温度計が破裂してしまい、おヨソの国のスタジアムなのに思わず「ペトロ〜〜!!!」と叫んでしまいました。恥ずかし〜(汗)でも、でも、ペトロ好きな方ならこの気持ち、わかりますよねぇ・・・。そうすると、他の方々も「ペトロー!」と声援を送ってくれました。
走るペトロ!
試合後は一人でペトロに会いに正面玄関へ向かいました。歩いているとフェイエノ・サポーターたちに「オノ〜!オノ〜!」と冷やかされるし、写真は撮られるし。いや、あのね、ちょっと違うんだけど・・・
正面玄関前の選手用駐車場の入り口に行くと、奥の正面玄関にサポーターらしき人たちがたくさんいる。あそこまで入っていいのかなぁ。え〜い、ダメもとだぁ!と、そこにいたセキュリティに聞くと「どうぞ、どうぞ」とにこやかに通されてしまった。ええっ、い、いいんですか??聞いたくせに、あっさり許可されると焦ってしまう。
正面玄関まで行くと、そこにいたのはフェイエノの選手待ちの女の子たちと、伸二待ち(?)の日本人記者団の方々でした。ペトロ待ち(?)は私一人なの?
スタジアムの中でもらい損ねたマッチディ・プログラムが玄関の受付に置いてあるのを見つけ、スーツ(&イヤホン)姿の強面な警備員に「あのぉ、あそこにあるプログラムが欲しいんだけど」とおそるおそる言ってみると、「あぁ、プログラムね。OK!」とあっさり取ってきてくれました。みんな、優しいなぁ(涙)と、喜んでいたら、その警備員が「うれしいか?よかったなぁ」といわんばかりの、孫を見守るかのような笑顔で私を見てました(赤面)
これがRKCのマッチディ・プログラム
しばらくすると、控え室の方からスーツ姿のペトロと伸二が出てきました。うわぁ!ぺ、ぺ、ぺ、ペトロぉぉ!!(涙)記者団につかまったシンジは置いといて(苦笑)「ペトロ!!元気?」と駆け寄ると、「ゲンキダヨ〜!!」と、あのダミ声と満面の笑顔でペトロが迎えてくれました。
レッズ・マフラーを巻いた私を見て、ペトロは本当に喜んでくれました。
「これまでにレッズ・サポーターは男性が一人来てくれただけなんだよ」とか色々話してくれて、RKCのレプリカにサインを頼むとデカデカとカタカナの「ペトロ」サインまで大サービスしてくれました。それにしても相変わらずエエ男っすね。はははっ、ごめん、いきなりミーハー。
ところで、ちょうど昨年のJリーグ開幕の頃、私は小包をひとつペトロに送ったのです。
その頃、ペトロが試合で負傷退場して膝を手術したというニュースをRKCのサイトで見つけ、「えらいこっちゃ〜!」と慌てた私は思わず千羽鶴を折ってしまったのです。開幕の名古屋戦で、駒場への列車の中で、果ては車を運転しつつ折り続けました。
がっ!後からオランダ語のそのニュースをよく読み直してみると、「負傷はしたけど大したことはなく、ついでなので遊離軟骨(かな?)の除去手術をした」という意味だったようで、鶴が完成した頃にはペトロは試合に復帰しておりました。でもせっかくなので「お守り代りに」とRKCに送ったのです。
それを思い出して、「ペトロ、私ね、えっと、紙の、鳥の、こんなの、送ったんだけど・・・」と言ったら、「あ〜っ!あれ、おまえが送ってくれたのか!!」と、いきなりペトロにギュっと抱き締められてしまいぎゃあぁぁ(大汗)!!
「今でも控え室に飾ってあるよ!」って、すごく喜んでくれてました。作った甲斐があったよ(涙)
そんな話しをペトロとしていると、「ペトロ、じゃあね!」と、インタビューを終えた伸二がフェイエノのバスに乗りこんでいってしまいました。し、しまった、伸二を捕まえそこねた!・・まぁ、いいけど(笑)ペトロは伸二に「電話しろよ」とさかんに言ってました。
その後、今度はペトロがインタビューされて、そして控え室へと戻っていきました。ペトロは相変わらずの早口で喋りまくってました。
ホテルに戻ったのは11時近くで、すぐにベッドにもぐりこんでしまいました。
ペトロはオランダで元気にやってます。一番楽しみで、でも一番心配だった一日が終わりました。長い一日でした。アムステルダムを出たのが何日も前のようです。それではおやすみなさい。
攻めてくる伸二!!(汗)