May/2004 ペトロヴィッチ引退記念試合 in オランダ
出発前:まず初めに
4月のある日、インターネットを見ていたら、ペトロの引退記念試合が5月20日にRKCのスタジアムで行われることを知りました。
「行きたい〜っ!」
ペトロがフェイエノールトのアシスタント・コーチに来季就任することが濃厚となり、その前にもう一度彼のプレーを見たいという思いがずっとありました。でもなかなか踏ん切りがつかない。でもでも、本当にこれがペトロの最後の試合だと思うと、いてもたってもいられない!
おまけにその2日後に、イギリスのマンチェスターで私の好きなミュージシャンのライブがあることを思い出し(ザ・スミスというバンドのボーカリストだったモリッシーのライブです。しかも前座がフランツ・フェルディナンドだっていうんだから、おいし過ぎっ!)
「いいや、行っちゃえ!行っちゃえ〜!」
そんな訳で、今回は5月18日から5月25日まで旅してきましたが、ペトロの引退試合の後はブリュッセルを経由してイギリスへ渡ったので、正味たった2日のオランダ滞在でした。でもほんとにいろんなことがありました。その旅行記です。ペトロを思い出しながら読んでいただければ嬉しいです。
さっそく準備だ!
すでに出発予定日まで1ヶ月を切っていたので、準備はかなり大あわてでした。
ペトロの引退試合がRKCのオフィシャル・サイトで発表され、しかもチケットはその週明けに発売と書かれていたので、とにかく速攻でRKCにメールを出しました。すると今回は、翌日には返事が帰ってきて、しかも「今回はどのエリアのチケットでも取れるから希望があれば連絡してね」と書いてありました。
普段はゴール裏のチケを買っているので、そんなことを言われるとムダに悩んでしまいます。そこで「写真を撮りたいので、もし可能ならメインの1列目。それがダメならゴール裏」と、非常に我がままなリクエストを送りました。するとメインの席を用意しておきますとの返事が!ありがとうございます。人間、言ってみるもんだなぁ(笑)
航空券はギリギリ間に合ったので、JALの前売悟空21を初めてインターネットで購入。アジア系航空会社は日程が合わないし、往路アムステルダム着、帰路ロンドン発というワガママなフライトでは欧州系はヨーロッパで乗換しなければいけないし。「すこし高いけど、まぁいいか・・・」と思ってました。
しかしっ!今度はホテルを探し出したら・・・ホテルがどこもかしこもとんでもない値段になってる(涙)前回のオランダ旅行がシーズンオフだったとはいえ、それでも前回泊まったアムステルダムのホテルが2倍の値段になってる・・・だからといってドミトリー(大部屋)のホテルに泊まるのもねぇ・・・。
しかたないので、到着日のアムステルダムのホテルは、駅から少し離れたところで予約しました。(それでもシングル1万2千円・・・)でも、前回は、駅周辺に泊まったら、アムステルダムのトラムに乗る機会すらなさそうだったので、それもいいかな。
と、着々と準備をする中で、近所の公民館で開かれているスペイン語教室で、ペトロの試合のことを話しました。
「そのペトロヴィッチの試合はすごいメンツなんだよ!その試合にはミヤトビッチやスーケルとかベギリスタインが出るんだよ」
「でもそのスタジアムは7千(siete mils)人収容で、チケットも7.50ユーロなんだよ」
なんて、なんとかスペイン語で説明していると、
「7.50ユーロって、いくら?」と他の生徒に聞かれました。
「千円くらいかな?」と答えると、
「え〜っ!そんな有名な人が集まる大きな試合で千円!?」と驚かれ、
「試合は大きくないよ、siete mils(7千)だよ」
「大きいでしょ?」
すると、黙って聞いていた先生がその人に
「siete milsは日本語でいくつ?」と聞くと、
「七万人でしょ?」
ケタが違う〜っ!!!
ペトロの引退試合が7万人収容のとこでやるんだったらスゴ過ぎるよ(苦笑)
でも、わざわざ日本から「海外サッカー」を見にいくのに、そんな小さなスタジアムの試合だなんて思いもしなかったのかもね・・・
5月18日 アムステルダムへ出発!
そして無事、出発の日となりました。
名古屋から成田を経由してアムステルダムへ。飛行機は空席だらけで、3人席に寝そべりながら「木更津キャッツ」を2回も見てしまいました。
そして午後6時、予定通りにアムステルダム・スキポール空港に到着。
そこからは鉄道でアムステルダム中央駅へ。前回と違い、アムステルダムは気持ちのいい晴天でした。
駅を出ると、アムステルダムのトラムが全て近代的な車両に変わってしまっていてビックリ!前回は、車掌が乗った旧型のトラムがまだたくさん走っていて、ベルを鳴らしながらガタンゴトンとゆっくり走る雰囲気がすごく良かったのでちょっとショックでした。たった2年で全部変わってしまうなんて。
ともかく、その全自動なトラムでホテルに行き、チェックインを済ませ、また中心地へ出ました。
そして、まずは引退試合の日のホテルの予約をせねば。さっそく前回に泊まったヴァールヴァイクのホテルに電話しました。ホテルの名前が変わっていたので経営者が変わったのかな、と思いながら予約をして私の名前を告げると、
「あ〜っ!前にサッカーの試合を見に来た人だね?」
同じ経営者でした(笑)しかも私のことを覚えていてくれました。
それから雑誌を探して本屋へ。オランダの「スポーツ・ウィーク」という週刊誌で、ペトロが今シーズンのベスト・プレイヤーとして選ばれたのだそうです!そして「今週号はペトロの記事が載ります」と、RKCのサイトに書いてあったので、さっそくその雑誌をゲットしました。中を見ると、おお〜っ!6ページにもわたって、ペトロとヨル監督のインタビューが載っている!!いいタイミングで発売してくれてラッキー!
こんなインタビュー記事 中身は読めません
あとは水や軽食を買い込んでホテルへ帰りました。
それにしても、なぜアムステルダムのホテルはいつもトイレ・シャワー室の床に仕切りがないのかなぁ?だから気をつけてシャワーを使っているつもりでも、いつの間にかトイレの床まで浸水してる・・・。これからオランダに来る時はビーチサンダルを持ってこよう。(って、また行くのか??)
インタビュー記事にはこんなおマヌケな写真も(笑)