Nov 2001 - RKC vs Feyenoord観戦にオランダへ
11月28日 遂にRKC vs フェイエノールト戦 part1
今日は遂にRKCvsフェイエノールト戦です!
試合は夜ですが、念のため早目にヴァールヴァイクに向かおうとホテルで荷物をまとめていると、TVのニュース画面に先頭がつぶれた列車が写ってる・・・しかも「Amsterdam Centraal Station」とか「Utrecht」なんて単語が聞こえている気が・・・?
まさかアムステルダム中央駅でユトレヒト方面が事故ってコト!?ヴァールヴァイクはユトレヒト経由なんだよっ!!
あわてて中央駅に行くとやっぱりユトレヒト方面は不通になっていました。駅員からは、地下鉄で郊外の駅まで行き、そこで列車に乗るようにアドバイスされました。でもね、アムステルダムの地下鉄は観光ではあまり使う機会がないので、3日目にして初めての地下鉄体験で、なんとなくトクした気分(笑)
しかし、教えられた郊外の駅に行っても列車が全然こない・・・。ホームには人がどんどん増えてきていたのですが、その時、何かアナウンスが流れた途端、その人たちがドーッと移動してしまったのです。な、何?何が起こったのっ??中央駅では英語のアナウンスもあったのに、この辺ではオランダ語だけ。駅員に聞くと、ユトレヒト行きの振替運行のバスが駅前から出るのだそう。「列車より早い?」と聞くと「たぶんね。だって列車はいつ来るかわからないだろ」とあっけらかんと笑ってました。
外へ出るとすぐにバスに乗れ、「まぁ、こんなバスの旅もいいかな」なんて気分を切り替えた時、バスが駅を出発すると、いきなり目の前に現れたのはアヤックス・アレナ・スタジアム!!
うわああ!日本人最初の得点者が、J2浦和レッズの路木龍次になってしまったアヤックス・アレナだぁぁ!!(笑)
こんなトコロにあるなんて知らなかったからビックリでした。事故のことなんてすっかり忘れて、完全にトクした気分になってしまった。転んでもタダでは起きない自分の性格にも呆れましたけど。
バスが高速に入ると、一面の緑と幾筋にも走る細くて小さな運河の風景が広がってました。オランダでは、もっと寒くなってくると、こうした運河でスケートを楽しむそうですが、そんな光景が目に浮かんでくるようなのどかなバスの旅でした。
1時間ほどでユトレヒト駅に到着し、ちょうど来ていた列車に飛び乗りデンボッシュ(Den Bosch)へ。
そしてヴァールヴァイクへはここからバスに乗ります。駅前でキップを買うと、出てきたのはアムステルダムでトラムに乗るのにも使った「ストリッペンカールト(トラム・バス回数券)」。確かにガイドブックには「全国共通」と書いてあったけれど、実際こんなところのバスにまで使えると、なんだかちょっと感動。
デン・ボッシュのバス乗り場
バスに乗るとドライバーが「ハロー!」と、とにかく明るい。
「ヴァールヴァイクのホテル・ハイブルームに行きたいんだけど」
「ハイ・ブルーム??ホテル・ヴァールヴァイクなら知ってるけどなぁ」
え??そんなに無名のホテルなの?するとドライバーが無線と話して、「今、そのホテルを調べているから。」わざわざ調べてくれるんだ。
なかなか返事がなくてもドライバーも他の乗客もいたってのんびりムード。しばらくして無線連絡が入り「セントラール・ステーションで降りればいいよ」と、ストリッペンカールトにスタンプを押してくれました。
バスは高速を走り、2、3の街を通り抜けて、また田園風景の中を走っていくと、小さな河のたもとに「Waalwijk」と書かれた看板が!遂にこんなトコまで来てしまったのね(笑)と、実感が湧いてきました。ペトロに会えるかなぁ。
このバスはRKCのスタジアムの横を通ると聞いていたので、風景の中に小さなスタンド席のあるサッカ−場を見つける度に「えっ、これ!?」と焦ってしまいましたが、でも違ったのです!RKCのスタジアムはもっと立派でした!(ごめん、ペトロ(笑))街に入るとすぐに、並木通りの向こうに小さいけど銀色の近代的なスタジアムが見えてきました。それがマンデマーケルス・スタディオンでした。
「Welkom in het Mandemakers Stadion(マンデマーケルス・スタディオンへようこそ)」と書かれた看板には「12 28 RKC Waalwijk vs Feyenoord」と書かれてる!うわぁ、ドキドキしてきた。
街の中心にあるバス・ステーションで降りたものの、そこから右も左も分からない。どうしようかと焦ったら、なんだ、目の前のビルにVVVがあるよ。こんな田舎にもVVVがあるなんて!(再びごめん、ペトロ(笑))
明るく話しかけてたスタッフにホテルを聞くと、「ホテル・ハイブルーム?Car? Lopen?」え?「ローペン」??あっ!確かオランダ語の「歩く」だ。
「ヤー、ローペン!」と答えると、オランダ語と英語がごっちゃになりながらも丁寧に教えてくれました。
そこから5分ほど歩いたところに「Hotel Heiblum」がありました。1階にステーキハウスがある、アメリカのモーテル風な2階建てのホテルでした。
玄関に入ると、30代くらいの男性が「あ〜!昨日電話してきた人だね!?」と人なつっこそうな笑顔で迎えてくれました。その人がヤンさんで、宿帳も書かずに部屋へ案内してくれました。こんなにアバウトでいいのかしら(笑)
でも部屋は新しくてとてもきれいで広い。ここで正解でした!
「仕事で来たの?」と聞かれ、「ううん、サッカーを観にきたんだ」と答えると、「あぁ!今日の試合は日本人がプレーするんだよね」と言われました。彼はサッカーにはあまり興味がないようだったけど、それでも伸二の事は知ってるんだ。でも、私の目的はね・・・(笑)
ヴァールヴァイクのバス・ステーション