May/2004 ペトロヴィッチ引退記念試合 in オランダ
5月20日 ペトロ引退記念試合 part 2
ともかく、意外と順調にヴァールヴァイクに到着。
ホテルに入ると、2年前と同じスタッフがお出迎えしてくれました。名前を書くようにと出されたと宿帳らしきものには、なんだか「RKC」って覚え書きしてある・・・このホテルでは私は「RKCのファン」という名前にされているの?
5時頃までホテルでゆっくりして、それからDingoの6番を着てスタジアムに向かいました。
スタジアムに近づくと、いろんなユニフォームを着たサポが集まり始めていました。赤白のPSVのユニフォームは無論ですが、中に赤白のチェック柄の集団が・・・そう、クロアチア集団でした。スーケル目当てで来たのかな。
しかし人のことを観察している場合ではありません。なにより自分が一番ジロジロと見られている(汗)PSVサポからもRKCサポからも見られてる。ジッと私のユニを見ていた関係者らしき人にはウインクされるし。目立っちゃうだろうなぁと覚悟はしていたものの、やっぱりちょっと恥ずかしいです。
これがポストカード
レッズのように引退グッズでひと儲け(笑)なんてコトはしないようで、ショップに行っても今回のための記念グッズといったものはありませんでした。なので、今シーズンのユニフォームを買いました。なんと36ユーロ(4500円くらい?)で安いなぁ。ついでに選手のポストカード・セットの値段を聞くと、
「いいわよ、おまけにしてあげる」
「え?!でも2セット欲しいんだけど」
「じゃあ2セットおまけにしてあげる」
「いいのかなぁ〜」と隣のおじさんを見ると、「大丈夫」とばかりにウインクされました。ご好意に甘えて2セットをもらっちゃいました。
正面玄関の前には大勢の人が選手の到着を待っていました。まだ時間はあるし「ミヤトビッチがくるかな?」とミーハーな気分で遠まきに見ていたら、突然、中からジョージが現れ、
「2階においで」
「え?え?だって今日は試合当日だよ。そんな時に2階に行けないよ」
と焦る間もなく引っ張られて2階へ行ってしまいました。
セキュリティーに私のことを
「日本から今日のために来たんだ。つまり日本代表だぜ」
みたいに説明していて、そんな、ただ観戦に来ただけだってば〜
2階はパーティ会場の隣に関係者用の休憩室が作られていて、そこの椅子を勧められ「ここでゆっくりしていなよ」とありがたくも言われたのですが、周りは慣れた様子の関係者ばかり。そんな中でこちらはただただ緊張で「借りてきた猫」のようにガチガチになってました。
そうこうしている内に選手がウォームアップにピッチへ出てきました。
「おっ、ペトロも走ってる。」
そろそろ自分の席につこうと、ジョージにそう告げると、
「今日の試合後の2階へのパスがまだ何枚かあるから一枚あげるよ。2階でペトロを待てばいいよ。そうすればその花束も渡せるだろ。」
とりあえずパスをもらったものの、やっぱり試合後のそんな場所には入れません。ペトロは外で待っていれば会いに来てくれると言っていたんだから、そうしようと思いました。
席はメインAWAY側の1列目の真ん中あたりでした。こんないい席をとっておいてくれて本当にうれしかったけど、でも・・・今回はペトロが前半はRKCとして、後半はオールスターの一員として出場するわけで、つまりペトロにとって攻めるゴールは常にHome側な訳です。できればホーム側のほうが・・・なんてめちゃくちゃ贅沢なことを思った恩知らずです、私はっ!!
なので、前のピッチではオールスターズがウォームアップをしていました。残念ながら私は海外サッカーにさほど詳しくありません。だからペトロのPSV時代のチームメイトなどはさっぱり分かりません。それでも・・・
「きゃ〜!ページャ(ミヤトビッチ)!相変わらずシブい〜!」「うお〜スーケルだぁ!!」「チキがなんだか丸っこくなってる〜!!」「デ・ブール兄弟の見分けがつかねえ!!」
と、それなりに興奮してしまいました。
チキ:「お前、体が固いなぁ」
スーケル:「そんなコトねえよ。ほら、つま先に触れるぞ!」
ミヤトビッチ:「・・・(膝が曲がってんだよ!)」
しかもスーケルのシュート練習を見て感動!上げられたクロスをヒールで蹴るなど、やたらと派手なシュートばかりしていたんですが、それが全部キッチリと枠に入っているんだよなぁ。しかも突然やったダイレクトボレーシュートがポストに当たった時の、折れたかと思うような音の凄さにビックリ!スーケルは小技のシュートもパワーのシュートも決められるんだなぁ、と世界レベルのFWをマジマジと感じてしまいました。
え?ペトロ?だってペトロはRKC側にいるんだもん。よく見えないもん。
Petrovic All Stars !!