とうとう今日は帰国の日です。そしてロンドンに戻る列車は8:55発。
「どうする?ホテルで朝食を食べて行く?それとも駅で何か買おうか?」
「コンチネンタル・ブレックファーストなんだよね?せっかくだからちょっと食べていこう。」
確かにコンチネンタルだとパンとジュースぐらいだもんね。ちゃちゃっと食べちゃおう。
ホテルのレストランに行くと、あれっ??想像してたのと全然違う!!
何種類もあるホカホカのバン、ヨーグルト、ハム、チーズ、ヨーグルト、フルーツがバイキング形式でたっぷりと並んでました。うひゃ〜すごいっ!しかもどれもこれもンマイよっ!
「こんなにしっかり食べれるのなら、もっと早い時間に来ればよかったね。」
カーディフ中央駅近くのTHE ROYAL HOTELでしたが、とってもお値打ちだった上に(ダブルで50ポンド)お風呂はでかくて、朝食はおいしくて、スタッフもフレンドリー。いやぁいいホテルでした(ただし、スタジアムでイベンドなどがある日は3倍の料金になりますのでご注意!)
そして中央駅からロンドン行きの列車に乗ると、予約されてる座席にはさんであるはずの予約票の紙がどこの席にもない・・・で、私たちの席にはすでに人が座ってる(苦笑)どこも予約席でないのなら私たちも適当に座ればいいってコトだけど。
確かにネット予約した時に「座席予約は確定ではありません」とか書いてあったけど、結局ちゃんと予約票があったのは4回中2回だけ。こんなモンなのか・・。
で、朝が早かったのでちょっと寝ようかな、と思ったら、車内がむちゃくちゃウルサイ!
イギリスでは車内での携帯電話はさほど問題ではありませんが、あちこちで「ピロピロ」と着信音が鳴り、その度に皆が大声で話し始める。で、さらにオバちゃんがあちこちでひっきりなしに話を続けて、で、騒がしいから、みんなの話し声がどんどんデカくなっていく(苦笑)ビジネスマンや年配の人たちばかりなのに、高校生たちよりうるさい(苦笑)
「日本は公共の中での音に関して無神経」と言われるけど、一概にそうとも言えないよなぁ。そんな中でもダンナはグーグー寝てるけど、私は一睡もできないままロンドン・パディントン駅に到着しました。
駅の荷物預かりにバッグを預け、そして今日は別行動(笑)待ち合わせを決めて、ダンナはレコード屋さん巡り、私は洋服なんかを見にいきます。
で、あちこちの店を見ていたら、なぜかやたらとザ・スミスが流れている。う〜ん、なぜだ?と思いつつ、ショッピング・センターのトイレにいくと、ここでもスミスの曲が(苦笑)確かにスミスはまた流行っているんだけど(今のモリッシーの人気もちょっとそれに便乗してるとこもあるけど)それにしてもこんなにあちこちで。しかもなぜいつもアルバム「ミート・イズ・マーダー」なんだ??
そんなコトをしているうちにあっという間に待ち合わせの時間になってしまいました。
今日の帰国便は18:20発なので、2時頃には買い物を切り上げないといけない。やっぱり時間がないなぁ。ともかく最後に2人で大型CDショップに行きました。
私もダンナも買いたかったのはDVD。
私が欲しかったのは「Torchwood」という「ドクター・フー」のサイド・ストーリー的SFドラマのDVD。ちょっとエッチなお話が多い(らしい)「大人向けドクター・フー」なんて言われてます。
ドクターに時々登場する「キャプテン・ジャック・ハックネル」が主役なんですが、トム・クルーズくずれな肉体派の風貌で、本来なら全く私の好みではないのに、見境のない両刀使いでどこかお人好しなキャプテンがなんか憎めないんだよね。で、すっごく見たいのに当然日本では放送してない訳だ。なのでシーズン1のBOX SETを購入。ん〜楽しみ。
そしてダンナが欲しいDVDは映画「Control」。
これは自殺してしまったジョイ・ディビジョンのボーカル、イアン・カーチスを描いたイギリス映画です。でももうすぐ日本でも公開されるのになんでDVDを買うの?
「だって映画館まで見に行くのが面倒なんだもん。」
そうですか(苦笑)確かに単館映画を見に行くのは大変だけどね。
そしてこのDVDが3本まとめて買うと20ポンドになるキャンペーンの対象商品でした。
「でもさぁ、いらないDVDを無理矢理2本買うより、これだけ8ポンドで買う方が安いんじゃないの?」
「・・・2本欲しいのを探す!」
それでキャンペーン対象のDVDを探していたら、おっ「THIS IS ENGLAND」だ。
これは80年代に極右化していくスキンヘッズたちの中で揺れ動く12歳の少年を描いたイギリス映画です。前回のイギリス行きのフライトで偶然見たのですが、飛行機の騒音とすんごいなまった英語で大まかなストーリーしか分かりませんでした。だからもう一度ちゃんと見たいと思っていたら日本未公開・・・。よし、1本あったぞ。
で、あと1本はダンナが音楽DVDを見つけてきて、これでめでたく3本になりました。 (帰国したら、ロスのレーベル「LONGEST MILE RECORD」からニュース・メールが来ていて、その中の「お勧め映画」ってのが「Control」と「THIS IS ENGLAND」だった(笑)しかし両方ともロスが生まれた頃が舞台になってる映画だってのが・・・。)
そんなコトをしていたら予定より少し時間が遅れてしまい、慌ててバスに乗ってパディントン駅へ。
「お昼ごはんはどうする?」
「う〜ん、駅で何か買おうか。」
と、思ったら、バスを降りたところにケバブのお店がっ!
「これっ!これ食べる!」と、やっとケバブを見つけて興奮のダンナ。
これを2人分を買って、まずは駅でヒースロー空港行きのチケットを購入。
でも「ヒースロー・エクスプレス」という特急列車はなにしろ高いっ!なので各駅停車の「ヒースロー・コネクト」にしましたが、空港に到着するのはフライトの2時間前になりそう。もう1本前に乗りたかったけどしょうがないです。
ベンチに座ってケバブを食べると、チリソースを大量にかけられていて辛い〜っ(涙)おまけに普通なら紙でラッピングされてパクつけるようになっているのに、なぜかこのお店はボックスに入れられていて食べにくいったらありゃしない。
四苦八苦しながら食べていたら、げっ!ヒースロー・コネクトが「DELAY(遅れ)」に変わってる!
この列車でギリギリぐらいなのにそれが遅れるって?やっぱりもう1本早い列車に乗るべきだったのか〜と、今更言っててもしょうがない。ヒースロー・エクスプレスに切り替えるにしても・・・とか色々考え始めちゃって、なんだか食欲もなくなってきた。
「落ち着きなよ。焦ってもしょうがない。」とケバブを食べ続けるダンナ。
ンなこと言われたってさぁ〜。
結局、列車は20分ほど遅れて出発しました。
「チェック・インできるのが1時間半前くらいかなぁ。ギリギリだね〜」
なんて言っていたらいきなり車内アナウンスが。
「この列車の遅れにより後発の列車が3本待機しているので、次の駅よりヒースロー空港まで直行します。途中の駅に行かれる方は次の停車駅で降りてください。」
え〜っ!?なんだそりゃ!?慌てて回って来た車掌に聞こうとすると、
「あ〜君たちはヒースローだね?大丈夫。座ってなさい。」
列車のお客さんはほとんどがヒースローだったけど、次の駅で待っていたお客さんたちは皆、駅のアナウンスに「なんじゃそりゃ〜!?」な表情。
で、次の駅を出発すると、マジに後の全ての駅を素通りして行ってしまいました。
「あはは、ヒースロー・エクスプレスと変わらなくなっちゃったね。」
そんな訳でそれほどの遅れもなく空港に到着できて、はぁ〜。
無事チェック・インも済まし、定刻通りに飛行機は飛び立ちました。
夜のフライトは皆ひたすら寝るだけ。そして香港で乗り換えて名古屋へ。
「そうそう、あのカーディフの子たちがやってたゲームをやろうよ。」
「何?」
「AからZまでバンドの名前を順番に言っていくの。じゃあまずAね。う〜ん、アズティック・カメラ!」
なんて始めたのですが、とにかくお互い出てくるバンド名が古いっ。
「これじゃダメっ!最低90年代以降のバンド!」
とルールを定めても、ブリット・ポップの頃のバンドが精一杯(苦笑)最近のバンドを知らない訳じゃないけど、なかなか名前が浮かんで来ないのです。
「よ〜し、帰ったら新しいバンドの名前をたくさん覚えるぞっ!それでもう一度勝負だっ!」なんてアホな決心を2人でしながら、帰途についたのでした。