DOCTOR WHOなつぶやき
イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」の話題を拾った時につぶやいてます。
July 2019
久々の更新なので、ドクターを演じた俳優たちの近況を調べてみました(「今さら?」な話ばかりでしたらごめんなさい。)
まずは11代目ドクターのマット・スミスは、70年代のアメリカを代表する2人の人物を演じていました。女優シャロン・テートら5人を殺害したカルト集団マンソン・ファミリー、その中心人物だったチャールズ・マンソンを演じているのが映画「Chirlie Says」。そして映画「Mapplethorpe」では、発表した裸体写真が「芸術か、ワイセツか」と騒動を巻き起こし、42歳でエイズのためにこの世を去った伝説的写真家、ロバート・メイプルソープを演じました。とりあえずこの二作のトレイラーを。
マットには破滅的なキャラクターのオファーばかり来るんでしょうか(苦笑)「Mapplethorpe」はいろいろな映画祭で受賞しているみたいですが、よく見ると、どれもLGBTの映画祭です(笑)
そして「Chirlie Says」は、邦題「チャーリー・セズ」で間も無く日本公開です。
そして、それより少し前に撮影されたSF映画「Patient Zero」。タイトルやストーリーを読んだ時点で駄作の予感がプンプンしてましたが、案の定ひどい出来の様です(笑)とりあえずトレイラーを・・・って、それすら最後まで観ていられたもんじゃありませんが。
現在はロンドンで、サイコ・ホラー映画「Last Night in Soho」を撮影中のようで、「えーっ、またしてもB級ホラー!?」と、一瞬ガッカリ・・・ところがこの映画の監督エドガー・ライトは、伝説的ゾンビ・コメディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」、そして超おバカアクション映画の傑作「ホット・ファズ」を作った監督じゃないですか!うおお、これは超A級なB級映画の予感!!期待できそうっ!!
ちなみにこの「ホット・ファズ」ですが、「ドクター・フー」のおかげでイギリスの俳優に少し詳しくなってから再度観ると、マーティン・フリーマン、ビル・ナイ、今ではオスカー女優となったオリビア・コールマン、ジム・ブロードベントなどなど、イギリスを代表する超実力派俳優たちが次々と登場していてビックリ!ジム・ブロードベントにいたっては、「ショーン・オブ・ザ・デット」を観て「次作に出演したい!」と監督に直訴したとか。そんな名優揃いの中で、主役サイモン・ペグの相棒を務めるニック・フロストといえば、「ドクター・フー」ファンなら「Last Christmas」(2014年クリスマス・スペシャル)に登場したサンタでお馴染み!という訳で(?)この新作ではマットがどんな名優たちと絡むのか、それも楽しみですね。
「Hot Fuzz」の日本版トレイラーは、(やや)ネタバレ、UK俳優陣を無視、と、ちょっと残念な内容だったので、こちらのバージョンをどうぞ
そして12代目ドクターのピーター・カパルディは、ディケンズの小説を元にした映画「The Personal History of David Copperfield」に出演します・・・と言っても、実はベン・ウィショーが出演するので、その絡みで偶然知りました(苦笑)それで、この監督のアーマンド・イアヌッチをWikiしてみると、エグくて腹黒い笑いの連発で、めっちゃ面白かった政治コメディ映画「スターリンの葬送狂騒曲(The Death of Stalin)」の監督だったんです!(ベン・ウィショーもこの映画が大好きで、今作の出演を決めたとか。)しかも、ピーターの出世作であるBBCの大人気政治コメディドラマ「The Thick of It」も監督してたんですよぉ!こりゃあ、こちらも期待できますよ!!
ちなみに、最近イギリスではルイス・カパルディというフォーク・シンガーが大人気で、「あんなイタリア系の姓が他にもいるのかぁ」と驚いていたら、どうやらピーターの親戚だそうで、そんな縁なのか、彼のプロモ・ビデオにもちゃっかり出演してました(笑)
ところで、このサイトが大プッシュしているBBCドラマ「A Very English Scandal」ですが、グローブ賞に続き、ベン・ウィショーが英国アカデミー賞(BAFTA)助演男優賞を獲得しました!ドラマ自体は惜しくも受賞を逃しましたが、機会があれば、是非是非ご覧をっ・・・ってクドイな(苦笑)
ちなみに、BAFTAの「Must-See Moment」賞では、13代目ドクターの「Rosa」がノミネート。アメリカで黒人解放運動が高まるきっかけを作った女性ローザ・パークスを巡るエピソードですが・・・歴史を知るという意義は理解できますが、ストーリー自体が面白くないんだよなぁ(苦笑)
13thドクターのシリーズは、イギリスのメディアではそこそこ評価されていましたが、一般のファンが書き込んでいるレビューを読むと、モファットだってそこそこ批判されましたが、それでも「ここまでは言われなかったよな」というくらいに叩かれまくってます(苦笑)
次シリーズの放送を1年先延ばしにしたのも、立て直しのためと噂されていますが、今シリーズのように単純なストーリーの脚本にOKを出してきたクリス・チブナルで盛りかえせるのか、一抹の不安も。彼が求める原点回帰のような「ドクター・フー」では、現代のドラマ・ファンの欲求を満たせないんじゃないかなぁ・・・。
とりあえず、ドクターがお休みの間に、またハイティーン向けスピンオフ・ドラマ「CLASS」の続編が製作されるようですので、こちらをちょっとだけ期待。
最後に無駄話をひとつ。古いビデオを整理していて懐かしい映画を見つけると、無性に観たくなりませんか??私も先日、1994年のイギリス映画「司祭(Priest)」のビデオを見つけ、早速観たくなってDVDを購入しようとしたら、これがイギリスでも日本でもDVD化されていなかったのです。なので、AmazonUKで売られているのはオランダ盤やUS盤ばかり。イギリス人たちも「こんな良いイギリス映画がどうして本国でDVD化されないんだ!」と激怒の書き込み。「安いのはUS盤かぁ」と思ったら、「US盤は司祭とロバート・カーライルのベッド・シーンがざっくりカットされているぞ!」と重要な(?)書き込みも発見!となると、買うべきはオランダ盤ですが、20ポンド以上もする価格に悩んでいると、突然、ぴょこっと8ポンドのDVDがAmazonUKに現れました。「え?これ、正規のDVD??どうしてこれだけが安いの?」と戸惑いつつ、「えーい、失敗してもたかが1500円程度!」とポチりました。
そこで思い出したのが、何年か前に同じように衝動買いした映画「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ(Rosencrantz and Guildenstern are Dead)」のDVD。若きティム・ロス&ゲイリー・オールドマン主演の名作ですが、これも日本盤DVDはとっくに廃盤、イギリス盤DVDも見つからず、そうなると余計に観たくなってきて、どこの国かも分からないけど安いDVDを、AmazonUKでポチってしまいました。そして届いたのは、コピーしたかのように薄ぼけたジャケットとDVDレーベル、書かれているのは英語なのに、再生するといきなりハングル文字の字幕(一応、英語字幕は選択できる)うーん、海賊版?・・・と訝しんでしまいそうなほど怪しいブツでした。
「司祭」は手頃なトレイラーが見つからなかったので、「ギルテンスターンと(以下略)」をどうぞ。
そんな記憶を思い出してドキドキとDVDを待っていると、1週間も経たずに迅速に届いた品物は、ちゃんと「Made in Netherland」。字幕はオランダ語のみですが、中身はノーカットでバッチリでした(笑)
しかしながら、このDVDを探していた時に「ギルテンスターンと(以下略)」が25周年記念DVDとして正式に再リリースされていたのを発見!うーん、やはり焦って買うのは良くないなぁと反省しつつも、観たいと思っちゃったらやっぱり止まらない!ああ、きっと衝動買いはやめられません。そして「ギルテンスターンと(以下略)」を買い直しするか、悩み中。
「ギルテンスターンと(以下略)」にしろ、この「司祭」にしろ、素晴らしい映画がどんどん埋もれていくのは悲しい限り(しかも両方とも英語がなかなか難解なので、余計に日本では埋もれていく・・・。)でも、機会があればぜひご覧くださいね!
今回はトレイラーばかりですみませんでした。