DOCTOR WHOなつぶやき

イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」の話題を拾った時につぶやいてます。

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April 2021

嘘でしょぉぉぉ!?

またもや間違ってAmazon Primeに加入してしまいました・・・しかし、Prime Videoで「ドクター・フー」見放題が復活してるじゃないですかっ!12月に突然Prime Videoから消えてしまい、仕方なく(有料で!)Huluに加入し、字幕版で2019年シリーズまで観終わったところだったのに。チッ!


Amazon Prime見放題に復活!

なので、Huluで毎日「ドクター・フー」を観続けて、さらに2021年ニューイヤー・スペシャル「Revilution of the Daleks」も間に挟んで観続けて、つくづくと感じたのは・・・ああ、クリス・チブナルよ、早く辞めてくれ(苦笑)

ジャック・ハークネスの再登場で、少しだけ正月スペシャルを期待していたのに、彼を登場させる意味が分からない程のつまらなさ。ただでさえ大渋滞をおこしているコンパニオ陣が、さらに混雑しただけ。彼の良さも、他のキャラとのケミストリーも何も感じない、単なる話題作りとしか思えない登場でした。


キャプテン復活!・・・なのに面白くないんだよっ(涙)-Metroより拝借

ラッセル・T・ディビスとスティーブン・モファットの二人は、どうやって視聴者の度肝を抜いてやろう、ワクワクさせよう、どんな風に一発かましてやろう、そんな事ばかり(?)考えていたのに、クリス・チブナルにはそんな詐欺師的(苦笑)エンターテイメント性は無く、こじんまりして説教臭いストーリー。ドクターもまるで大昔のヒーローで、「お前の悪事は私が止める!」が決まり文句。そして人間関係は全て「ファミリー」の一言で片付いてしまい、それ以上にも、それ以外にも発展しない。だからコンパニオンがターディスを去っても、何の感情も沸きません。今の「ドクター・フー」は、まるでデビッド・テナント時代の劣化版。ジョディ演じるドクターも、女性ならではのドクターではなく、単に女性がデビッド・テナントの真似をしているように見えてしまう。

挙句に、世間の話題は「ドクター」を演じる俳優のジェンダーや人種ばかり。女でも黒人でもトランスジェンダーでも良いから、とにかく面白いドクターにしてくれよ!と、だんだん腹が立ってくるのです。

おかげで、イギリスでは、BBCが「ドクター・フー」の打ち切りを検討しているとか、ジョディが次シリーズで降板するなど噂が飛び交い、特にジョディについては、「ドクターは3シリーズで交代する」説もあって、すでに降板が既定路線のごとく語られ、すでに次期ドクターの予想が賭けの対象になっています。

そんな次期ドクターについて、ラッセル・T・デイヴィスとジョン・バロウマンがイチオシしているのが、オリー・アレクサンダー。こちらの過去ブログ→でも紹介していますが、UKエレクトロ・ポップ・バンドYears & Yearsのボーカルであり、ラッセル脚本の最新ドラマ「It's a Sin」で主役を務めた今話題の英国俳優です。

ビル(とベン・ウィショー)が登場するYears&YearsのPV

過去ブログでも紹介したYears & Yearsのこちら↑のPVを観た時、ミュージシャンだけど演技が上手いと関心したので、彼が演じるドクターも面白いかも。年齢も、マット・スミスが持つギネス記録を破るほど若くないのでOK(笑)もっとも本人は「そんなオファーが来ていたとしても話せないよね」と語り、「ドクター役はアメージングだよ」と前向きではあるようです。

ちなみにこのラッセル作の「It's a Sin」は、エイズ禍の80年代イギリスを舞台にしたゲイ達のドラマだそうで、しかも同じく彼が1999年に書いたゲイ・ドラマ「Queer as Folk」のように、「ドクター・フー」へのオマージュが盛り込まれているとか。このドラマもチェックしないと!


2009年の映画「Brigtstar」で、ベン・ウイショー演じるKeatsの弟役で(一瞬)登場のオリー君。逆光で見えません(笑)

そんなオリー君が若い頃から何度も共演していたのが、お馴染みベン・ウィショーですが(強引)、彼の主演映画「Surge」が、3月にオンライン上で開催されたGlasgow Film FestivalでUKプレミア上映されました。これをNord VPNを使って無事に視聴でき、もしオンライン開催でなければ観られなかったので、そういう意味では幸運ですね。


映画「Surge」でのベン・ウィショー

ショート・フィルム「BEAT」(2002年)以来のAneil Karia監督作品ですが、この短編をさらに発展させた「Surge」では、日常の疎外感の中で、徐々に狂気を帯びてくる青年Josephを、ほぼ全編ベンの一人芝居で演じています。彼には珍しく狂気の眼差しを見せたかと思えば、ふと柔らかい表情に戻り、境界を彷徨うような演技が彼ならでは。


Glasgow Film Festivalでのインタビューでは、ベンがコップで水を飲む度にハラハラしてしまう(理由はぜひ映画をご覧ください)そして、以前のインタビューでロックダウン中に部屋を青く塗ったと語っていましたが、こんな濃いターディス・ブルーにしちゃったのね。

さらにAmazon Primeのスターチャンネルでは、これまたベン・ウィショー出演のUSドラマ「ファーゴ」のシーズン4が配信。1950年代のカンサスを舞台にしたギャング達の抗争を描いたドラマで、コーエン兄弟の映画「ファーゴ」のように、ドライな笑いと、実話なのにどこかお伽話のような不思議な空気、そして意表を突いたストーリーでとても面白く、その中で、アイルランド系でありながら、ユダヤ教に由来する「ラビ」という呼び名を持ち、イタリアン・マフィアの一員を演じるベン・ウィショー。これまた珍しく銃を人に突きつけるようなギャング役ながら、どこか居場所のない漂白されたような表情を見せるラビが良いんですよ。


「ファーゴ」Season4に出演のベン・ウィショー

と、この2作の他に、同じスターチャンネルで「ホロウ・クラウン」での優雅なリチャード二世や、このサイトでもプッシュしまくった「A Very English Scandal(英国スキャンダル)」でのベン・ウィショーも久々に鑑賞。これだけ違う人間を演じながら、「ベン・ウイショー」という俳優の核を感じられる彼は素晴らしい俳優だとつくづく感じました。

そして、キャラクターだけでなく、彼の髪型の振り幅の広さを見ながら、「ドクター・フー」50周年の時の「マット・スミス丸坊主騒動」を思い出しました(その騒ぎについてはこちらの過去ブログで→)もともと髪もヒゲも伸びたり無くなったりとコロコロ変わるベンですが、んっ?それって、伸びが早いから気にせずに切っちゃうって事?つまりベン・ウィショーはマットより「エッチ」な人って事なのか?(苦笑)

その他

その時々の興味のおもむくままに出かけた旅行記も書いていますので、良かったらどうぞ!

THIS CITY IS HERE FOR USE■UKライブ日記

UKポスト・パンク・バンドのTHE FUTUREHEADSにハマり、彼らのUKツアー追っかけから、毎年のように出かけるロンドンでのライブ日記を書いてます。こちらからどうぞ→

ペトロヴィッチに会いにオランダへ行こう!

元浦和レッズの選手ゼリコ・ペトロヴィッチの試合を観るため、オランダへ行ってきました。こちらからどうぞ→

アラビアのロレンスを追って

”アラビアのロレンス”ことT・E・ロレンスにハマリ、彼の足跡を追って、ロンドンの回顧展から中東シリア、ヨルダンまで、あちこち旅してきました。こちらからどうぞ→

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