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BAND OF HOLY JOY 12.JUNE.2015 ■THE MACBETH

どのライブに行こうか悩みまくったロンドン最後の夜。

最初の選択は、メンバー全員10代の話題のニューカマー・バンド、プリティ・ヴィシャス(Pretty Vicious)ですが、チケットが1枚しか購入できず(偶然それが最後の1枚だったみたい)何か別のライブがないかと探していたら、次に見つけたのがイギリスのハードコア・パンク、ギャロウズ(Gallows)のフランク・カーターのニュー・バンド、フランク・カーター&ザ・ラトルスネイク(Frank Cater & The Rattle Snake) のライブ(説明くさい文章ですいません。)「えっ?こんな小さいパブみたいなトコで演るの?」と大慌てでこれを1枚。

「新しいバンドが観たいなぁ」と、Pretty Viciousに行きたそうなダンナ。私もニューカマーを観たいけれど「ネクスト・オアシス」なんて紹介されているのを読むと、オアシス嫌いとしてはちょっと二の足を踏むなぁ。

そんな訳で、ニューカマーと呼ぶには微妙なFrank Caterのバンドを観にいくことにしましたが、しかしこのライブ、会場がDalston Junctionという、以前なら治安が悪くて行く気がしなかったような東ロンドンの下町。しかもライブのラインナップは5、6の出演者の名前が並んでいるもんだから、それって終了が夜中ってコト??いくら最近の東ロンドンは治安が良くなったと言われても帰り道が緊張しそうだなぁ。しかも前日にSlavesのライブでサイダーは頭にかぶるは、押しつぶされるは、耳は疲れるは(その話はこちらで→)2日間連続でパンクのクラブ・ライブは体力的にキツい・・・。


輝くOvergroundマーク

と、そんな訳で結局、昔懐かしバンドのザ・バンド・オブ・ホリー・ジョイ(The Band of Holy Joy)のライブに行くことに決定!ニューカマーが観たいとか言いながら、結局、行き着く先はここかよ・・・さすがに疲れていたんです(苦笑)

Band of Holy Joyは日本ではあまり知られていませんが、80年代中盤から90年代初めにロンドンで活動していたフォーク・ロック・バンド。ラフ・トレード・レコードからも何枚かアルバムをリリースし、南ロンドンのキャバレーでThe Poguesが演奏しているとでも表現したくなるような、パンクで、ちょっとレトロな感じで、インダストリアルっぽくもある彼らが大好きで、何度もライブに足を運んでいました。

そんな彼らを25年振りにに観にいったのが、東ロンドンのホクストン(Hoxton)にあるパブ、マクベス(Macbeth)。ロンドン近郊を走る地下鉄(アンダーグラウンド)というか、地上を走っているのでオーバーグラウンド(Overground))と呼ばれる路線でHoxton駅に向かうと、あれ?Frank CarterのライブがあるDalston Junctionは2つ前の駅だったのか。それならHoly Joyの後でも観にいけたかも?

降り立ったHoxtonではあちこちのレストランやパブで人が外に溢れるほど賑わっていて結構華やかな雰囲気。この辺りも再開発が進んでいるのかな。 でも駅から少し歩いたところにあるMacbethは絵に描いたようなイギリスのパブ。入口前に座ってるオッちゃんに入場料を払い、重たい木のドアを開けて入ると、おっ!物販のテーブルでボーカルのジョニーが店番してるじゃないか。20年の間に体型だけはすっかり貫禄が出たねぇ(苦笑)


25年前はスリムだったジョニー

特に彼に話しかける訳でもなく、ジュースを買って空いているテーブルに落ち着きました。ビール飲みたかったけど、さすがに疲労もピーク・・・飲んだら彼らのライブまで保たないよ・・・と、かなりお疲れなモードになっていたところに、追い討ちをかけるかのようにサポート・アクトが3つも登場・・・近所の自称アーティストといった感じの方々の演奏で、起きているのが精一杯なぐらいでした(苦笑)う〜ん、FRANK CATERに行った方が良かったのか??

と、少々後悔し始めた夜10時過ぎにようやくBand of Holy Joyが登場。考えてみたらバプでのライブなんてこんな感じなんですよね。

昔の彼らの特徴だったアコーディオンやバイオリンといったアコースティックな楽器は無く、むしろシンセや打ち込みも入ったエレクトリックな感じに変わっていたHoly Joy。でも彼ららしいメロディーラインやジョニーのボーカルのコアなところは相変わらずで、うん、結構良いかも。お客さんも昔からの彼らのファンといった年代の方たちが3,40人ぐらいで笑顔でステージを囲んで楽しそう。知らない間にすでにアルバムも数枚リリースしているので、知ってる昔の曲は「Tactless」ぐらい。そんな、ビミョーに懐メロ感があり、ビミョーに懐メロにとどまらない、ちょうどいい感じの新生Holy Joy。

とはいえ、ステージ後ろに流れる映像を見せたいのか、ステージがライト一つない真っ暗状態で、う〜ん、映像の光に背を向けるメンバーの姿が全く見えねえ(苦笑)そんなに自分のお腹周りを見せたくないのか!?


ライブは終始こんな暗闇

と、真っ暗な中なのに観客の笑顔がホノボノとした小一時間程のライブでした。自説として、ロックは常に最新の音を聴くべきで「再結成バンドなんて金を払って観るモンじゃねえ!」なんて思っているので、当時のHoly Joyを知らない人に「レジェンドだぜ!」なんて騙してお薦めする気もありませんし、彼らが今の時代の音だとも思いません、がっ!まっ、たまにはこんなのも良いか(苦笑)懐メロではなく新曲をやる彼らの心意気も清々しかったです・・・でも、実は名曲「Claudia Dreams」が聴きたかったんだけどね。ファンってワガママだわ(苦笑)

後で分かったことですが、Frank Caterのライブはサポート・アクトが山盛りだと思っていたら、実はほとんどがDJで、彼のライブ自体は10時前には終わっていたとか。つまり彼のライブを先に観て、それからHoly Joyに出かけても間に合ったのかも。チッ!・・・でも本当に疲れてたからねぇ。


上の写真ではさっぱり分からないので
昔に撮ったの写真から想像して

このサイトは、UKバンドのTHE FUTUREHEADSを中心にイギリスで観てきたライブのレポを書いてます。 他にもイギリスにまつわるいろんな話題を書いていますが、イギリスまで遥々と出かけたくなるような楽しさが 少しでも伝われば、そしてイギリスへ遥々出かける方の少しでもお役に立てればと思っています。

イギリス・ライブ・レポ June 2015

■Rough Trade Instore Live■
■TORRES■PINS■GIRLPOOL■

■East India Youth■
4.June Village Underground

■Sauna Youth■
5.June The Old Baths

■Field Day ■
6-7.June Victoria Park
part.1 / part.2
Savages/Django Django/Spector/
Eagulls/Outfit/Ducktails/Viet Cong/
Diiv/Boxed In/Telegram/Happyness/
Bad Bleeding/Hooton Tennis Club etc.

■Perfume Genius■
10.June Royal Festival Hall

■Slaves■
11.June New Slang Kingston

■Band of Holy Joy■
12.June The Macbeth

■Long Division 2015■
13.June at Wakefield
Fat White Family/Hyde and Beast/
The Lovely Eggs/Man Made/
Menace Beach/Her Name is Calla/Ash etc.


これまでのライブ・レポートetcはこちらから→