しかしライブが終わり外に出ると、Kさんのご友人がとんでもない事態にっ!
ライブ中に飛んで来た何か固いものがちょうど目に当たり(コンタクトもしていたので)あまりの痛さに貧血を起こして倒れてしまったんだって(汗)
「とりあえずコンタクトをはずしたけれど、まだ目がぼんやりしてるの。」
角膜に傷がついてないかな?大丈夫?
「大丈夫だと思うよ。ダメならデイヴに責任とってもらおうか?」(爆笑)
ともかく、それほど酷い状態ではなさそうだったので、ちょっと安心。でも隅に移動した彼女がケガするなんて。
で、今日はしつこく裏口でメンバー待ち。最後だから挨拶くらいしておきたいよね。
「まさかまた正面から出て行かないよね・・・」
「う〜ん、読めないよね、あいつらの行動・・・」
すると双子ちゃんがやってきて
「今日はこのまま、中でアフターパーティー(打ち上げ)だって。終わるのは1時頃らしいから私達は帰るね。」
え〜っ!?ツアー最終日だからアフターパーティーぐらいあるかもと思っていたけど、まさかそのまま会場の中でなんて想定外っ!終わりが夜中の1時ぃ〜!?
ここは夜中でも人通りが多いから危険はないけど、それでもねぇ・・・はぁ〜っ、2時間も待つのかぁ。
とりあえず双子ちゃんたちとお別れし、「ホテルで待ってるね(苦笑)」と、Kさんのご友人も先に帰りました。
寒さに震えながらも待っていると、
「あれ?正面に止まっているの、もしかしてツアーバスじゃあな・・・?」
と、私が言うか言わないかの内に、いきなりKさん&Tさんがダッシュ!(笑)
「は、は、走っちゃダメ〜!!」
他のファンが気がついたら・・・って、パニックになるほど待ってないけどさっ(笑)
でも走る訳にはいかないと必死に競歩で二人を追いかける。
表にでると、おおっ!やっぱりツアーバスだよっ!!でもメンバーの姿は見当たらない。
「ここにいれば間違いないよね。」
「・・・バスの運ちゃんに聞いてみようか?」
運転手らしきオッちゃんがヒマそうにウロウロしてる。と、Kさんがすぐさま突撃!
「そうだよ、これにメンバーが乗って帰るんだよ。」と、あっさり教えてくれました。
「1時出発だから、それまでここにいれば会えるよ。」
「それからサンダーランドに帰るの!?」
「そうだよっ。」
「1時までバスをここに路駐するの?大丈夫?」
「ヤバイに決まってるよ〜(笑)」
とても気さくなオッちゃんでした。
しかもこのオッちゃん、昔は日本の旅行社のツアーバスの運転手をしてたそうです。 日本人に馴染みがあるせいか(そしてヒマだったせいか)ずっと話し相手になってくれました。
「ねえねえ、このバスの中ってどういう造りなの?」
するとビックリしたのは、リムジンバスくらいの大きさなのに、その中になんと縦3段に並んだカプセルホテルみたいなベッドが12個もあるんだって。う〜む、その中にロスがパンパンに詰まっているのを想像してしまう(汗)
さらに笑った話。ツアー中のメンバーの様子を聞くと、
「あいつら、ず〜っとTVゲームをしてるよ。」
「何のゲーム?」
「フットボールだよ。ず〜っと同じフットボール・ゲームを4人で大騒ぎしてやってるよ。」
ほ〜っ、ロス以外はさほどサッカーに興味がないと思っていたから意外だ。
しかも奥にはソファーがあるリビングスペースがあるのに、そのゲームのTVが前方の作業デスクにあるので、全員そこに集まってやっているらしい。 で、その横で一生懸命仕事をしているマネージャーがいつもうるさがっているんだって(笑)ツア・マネさん、まるで修学旅行の引率の先生だね。
で、その引率の先生が出て来たので、全員でポーツマスでのお礼を伝えました。
こんな風にオッちゃんと時間潰ししてたんですが、真夜中でも人が多くてやたらと酔っぱらいにからまれるのよ。こっちがメンバー待ちでナーバスになってるってのに、
「日本人か!?シュンスケ・ナカムラを知ってるか!?」とか言ってくる。
「そんなヤツ、知らんっ!!」
「え〜っ!シュンスケだぞ!ナカムラだぞ!」
「知らんっ!」しつこいぞ、このスコットランド野郎!(笑)
と、そんなコトしてると、あっ!ロスとジャフだ〜(涙)
「お〜っ!待ってたんだ!大丈夫?」
と、ロスに言われ、思わず三人で声を揃えて、
「フリージングぅぅ!!(凍えそう!)」
んがっ!ジャフを見ると、シャツ一枚でしかも袖をまくり上げているっ!!
「寒くないの〜っ!?」
「え?全然!平気だよ〜!」
と、ガッツポーズのジャフ。ほんとにイギリス人の皮膚感覚は分からん・・・。
しかもライブの時に着ていたシャツのままだろっ!着替えろよっ!(苦笑)(バスの中でシャワーを浴びるのか、いつもライブ後のメンバーはステージのまんまなんだよね。
でもその状態でハグハグされても全然臭くない(苦笑)日頃のライブで汗をかいてデトックスされてんのかな?)
「いや〜、今日は盛り上がったなぁ。最高のライブだったよ。どうだった?」と、ロス。
「良かったよ〜」
「ウソ言ってるよ」と、笑うジャフ。
「また私達がつぶれているのを見て喜んでいたんでしょ〜?」と、Kさん。
「あはは!その通り!」と、大笑いのロスでした。
と、話しをしていると、ありっ!?またいつの間にかバリーとデイヴがいる!?
ちょ、ちょっと〜せめて挨拶するまでバスに乗り込まないでね〜、とアセアセしていると、
「ははっ、分かってるよ。彼等のところに行きたいんだろ?」
と、ロス。わ、分かってらっしゃる(汗)
「ともかく、来てくれて本当にありがとうね!」
とロスにハグハグされながら、2人とお別れのご挨拶。
そしてまずデイヴとハグハグしてお別れ。それからバリーとご挨拶。
Kさんがバスのベッドの話をしていたので、ふと「ジャフはちゃんと全身が入るの?」
と、聞くと
「はは。バスのタイプによりけりだけどね(入らない時があるんだ!?)でもどんなベッドでもあいつはすぐに寝ちゃうよ。」と、笑ってました。
バスはこのままサンダーランドに帰りますが、バリーは今はグラスゴーに住んでいるので、今晩は彼女とロンドンに泊まり、翌朝の飛行機で帰るんだって。
なのでバリーもここで皆とお別れです。まず運転手のオッちゃんやツア・マネたちと別れの挨拶。そしてロスとはまるで今生の別れのごとく熱〜い包容をガシッと交わし、この2週間のツアーの互いの健闘をたたえてました・・・って、あんたたち、来週にはまたマンチェスターでライブするんだから、そんなしつこく別れを惜しむほどでもないだろっ!(笑)
・・・まぁ、でも、この様子を見ていたら、こいつらに解散なんて心配は当分いらないね、と、ちょっとホッとしました。本当に仲がいいよ、こいつら(ニコニコ)「でもデイヴとは全然口をきいてなかったよ(笑)」とKさん。も〜っ、仲悪い兄弟なんだからぁ(苦笑)
そしてバスは夜中のロンドンからサンダーランドへ。バリーも手を振って彼女とタクシーで去っていきました。
あ〜ほんとに終わっちゃった。では私達も帰りましょうか。
しかしさすがにこの時間になるとタクシーが捕まらない。最後のタクシーをバリーに取られたか(笑)でもロンドンはオールナイトでバスが走っているので、それに乗って無事ホテルに帰りました。
そしてこんな私たちをKさんのご友人はちゃんと起きて待っていてくれたのでした。
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