んで、会場の入口にチラホラと人が並び始めたので、列に入りました。
そこで昨日のライブ後に会った双子のイギリス人の女の子たちと再会。昔からのフューチャーヘッズのファンで、Tさんがネットの掲示板で少し話しをしたことがあったんだって。二人で車でケンブリッジまで来たけど、途中で道に迷ってしまって遅くなったと言ってました。
私達の前には女の子２人組がいるだけ・・・と思っていたら、さりげなく男の子が一番前に割り込んできた！？
「ねえ！あなた達が一番でしょ！？」と、Tさんが女の子たちに言うと、
「ん〜、しょうがないわ・・・」と、ちょっと弱気。
「あいつ、携帯で連絡とってるね。仲間が10人くらい来たりして。」と、Kさん。
まさかぁ〜・・・と言っていたら、マジで10人どころではない人数が入り込んで来た（汗）てめえら〜っ！イギリス人なら「キュー」に並べよっ！！（豆知識：「キュー」とは『並びの列』のこと。「イギリス人が３人いれば『キュー』が始まる」と言われるほど、イギリス人はキューが大好き。）
「ど、どうしよう！柵前の場所が無くなっちゃう！」と、前日に潰されまくったTさんは焦る。
「大丈夫。こういう奴らは意外と柵前にこだわらないんだよ。仲間内で団子状に固ったり、柵前にすら居なかったりするんだよ。」
「そうそう！でもさぁ、だったらなんで割り込んでくるんだろうね。」
それにしても、こいつらは15、6才くらいのガキどものくせにワインをラッパ飲みして、大騒ぎしている。ほんとにうっとうしいよぉ。こいつらの近くでライブは見たくない〜。
開場すると、チケットを持っている二人に先に行ってもらい、私はボックス・オフィスでチケットを受け取りました。今回はちゃんとチケがありましたよ。
中に入ると案の定、あのガキたちは中で大騒ぎしているだけで柵の前にはいない。まったくぅ！で、３人でロスの前の柵を無事ゲット。
ザ・ジャンクションは比較的こじんまりした会場でした。
で、サポートのジ・エネミーズと マカビーズがスタート。マカビーズはこの日も盛り上がる。後ろの子供たち（本当に小学生くらいの子供が３人いた）なんて完全に彼等目当て。う〜ん、やばいぞ、メインのフューチャーヘッズが喰われそうだ（笑）と、いうのは冗談としても、確かに彼等の勢いはヤバイくらいでした。おかげで小柄なTさんはこの時点でギブアップ。隅っこへと避難しました。
でも、マカビーズのボーカル・・・明らかに私達を見つけて笑ってたぞぉ。
そして「メイン」のフューチャーヘッズ！
今日も「AREA」から「Yes/No」でスタート。昨日ほどではないけど、それでも次々とステージダイバーが頭上をゴロゴロ転がっていく。うひ〜っ（汗）
で、お馴染みの「Meantime」では、「When I said it / I was smiling」と歌ったバリーが、いきなり口の両端に指を突っこんでムニ〜っと引っ張って、ロスに向かってスマイルしてました。
そしてもっとお馴染みの「Hounds of Love」では、最初に「こっちはロス・チーム！」と、バリーが言っても一瞬反応が悪くて、
「よし、すでに負けているロス・チームは無視して、こっちのジャフ・チームはどうだぁ！」
なんて軽く煽るから、負けじとロス・チームも大騒ぎ。上手いぞ、バリー（笑）
今日は後ろから押されなくてひと安心だけど、代わりにすごい勢いで横から押される（汗）ドーッと押されて、うわっ！隅っこに追いやられそう！タイミングを見計らってKさんと押し返す。で、またドーッと押されて・・・の繰り返し。
昨日とほぼ同じセット・リストでライブは進み、そして「Man Ray」。
一瞬のブレイクで全ての音が止み、観客の叫び声がその静寂を埋め尽くす。ジッと動きを止めてその歓声を聞き入るメンバーたち。ジッと動きを止めて・・・動きを止めて・・・止めて・・・って、長過ぎじゃあ！！（笑）
「こらぁ、デイヴっ！ええかげんにしろよ！」
と言いたげな苦笑を浮かべながら、フロント三人が目だけでデイヴを睨みつける。
「あっはっは！」と大笑いしたデイヴの「ダンっ！」のドラムの一撃で、また弾け飛ぶように「Man Ray」のギターリフが始まりました。うはは〜っ。
そんなこんなでライブが終わり、Tさんと合流。
「隅からでもよくステージが見えたよ。意外と穴場！」
「そうそう、けっこう見やすいよね。あ、でも今日のデイヴがこんなコトしてたのは見えた？」
「うっ！デイヴだけは見えなかった・・・」
よっし、やっぱり明日はがんばろうね！
会場裏に行くとまた双子ちゃんたちがいました。でも今日はツアーバスに近づけないから、あまり話しはできないかもね
また寒い中で待っているとロスが登場。こちらまで来てくれて柵越しですがお喋りできました。私達や双子ちゃんとあれこれお話ししてくれるロス。双子ちゃんたちが道に迷った話しを笑って聞いていたり、
「いや〜今日は盛り上がったな〜」と、ロスが言うので
「もうこっちに流されたりあっちに流されたり大変」
「ははは。オレ、皆がステージの前で潰されているのを見るのが楽しいんだ〜」なんて、ヒドいコト言ってました（笑）
するとバリーが彼女を連れて会場から出てきました。転がっていたボールでいきなりリフティングをして、それをロスに向けてシュートっ！バリーはあまりサッカーに興味がないという話しだけど、けっこう上手じゃないの。と、いうか、これくらいはイギリス男子のたしなみ？
まるで監獄の中のような状況ををおもしろがって「ヘ〜ルプ！！」と叫びながら柵にしがみつくバリー（笑）
「じゃあ次はドイツ語風に」とロス。
「ヘ〜ルフっ！！」と叫ぶバリー。
なぜにドイツ語！？（笑）（彼等の「AREA」という曲は当初は（確か）ドイツ語なまりの即席歌詞がついていたらしいから、ドイツ語なまりってのはバリーの一芸なのか？？）
で、バリー（彼女付き）とも柵越し少しお話。双子ちゃんが「Drian Gray」のことを話すと、
「あれはTVパーソナリティの曲なんだよ。知ってる？」
と、お勧めだという彼等の曲をいきなり歌いだすバリー。バリーの生歌！意外と上手い（笑）
しかし・・・イギリス人（しかも南部人と北部人）の会話なんて聞き取るのが精一杯で、そこに口を挟む余裕なんてありません（笑）それに彼女がピッタリと隣にいるとね〜、いや、別にバリーにどうこうしたい訳じゃないけどさ（苦笑）やっぱり緊張するよね〜。
どうやらジャフとデイヴはすでにバスに乗ってしまったみたい。と、いうコトでバスに帰るバリー、ロスを見送って、私達もホテルに帰りました。
またしても時間は12時過ぎ。３人で交代でシャワーに入りつつ、小腹が空いたので紅茶を飲みつつ買い置きしておいたポテトチップス（イギリスでは「クリスプス」といいます）をボリボリ。日本に帰ったら、疲労より体重のが心配かも・・・。
で、寝る前に携帯を充電しておこうとしたら、うげっ！「システム・エラー」なんて出てきてフリーズしちゃっている！電源も切れない！ライブの時に柵との間で思いっきり潰されていたからなぁ。どうしようかと考えていたら、ちょうど電池切れで電源が落ちたので、コンセントを差して電源を入れると無事に復帰。
あ〜焦ったよ。ま、いいかぁ、壊れたらデイブに責任とってもらおっと（笑）