イングランドお勧め鉄道
今回はツアーの合間にイングランド最大の景勝地、湖水地方(Lake District)へ観光に出かけました。
グラスゴーから少し南のイングランド北西部に位置し、渓谷と幾つもの湖からなる国立公園で、絵本「ピーター・ラビット」の著者ビアトリクス・ポターや詩人ワーズワースが愛し、その自然を守るため力を尽くしてきた地域です。その中でも最大の湖であり、最もポピュラーな観光地のウィンダミア湖(Windermere)に行ってきました。
めちゃくちゃ警戒してた子羊(苦笑)
グラスゴーでのライブ翌朝に列車を乗り継いで、ウィンダミア駅に到着すると、ひ〜っ!寒いっ!路線バスに乗って湖まで行くと、さらに寒っ!!渡し船のような小さなボートで湖を渡ったら、水面ギリギリをピュ〜っと走るもんだから、あまりの寒さに手はかじかむは、鼻水は出るわ(涙)観光もそこそこにサッサとウィンダミアを後にしてしまいました(苦笑)天気悪いし、5月なのに今年はとにかく寒すぎる。
そして一般的にはウィンダミア周辺で宿泊するもんですが、わざわざ湖水地方の外れにある都市カーライル(Carlsle)に泊まりました。というのも、ガイドブック「Lonely Planet」によると、このカーライルからはすばらしい車窓が見られる鉄道がいくつか出ているそうなのです。ところが、そのお勧め路線の「グラスゴー&カーライル線」も「カーライル&ウィンダミア線」も、「すんばらしいっ!」と感動する程のものでもなく、まぁ普通の田舎の風景・・・。なんだよ、チッ、わざわざカーライルに泊まる必要もなかったかぁ、と少々後悔。でも翌日のリーズへの移動を考えるとしょうがないか・・・。
と、思っていたら、なんとそのカーライルからリーズへの鉄道が予期せぬ素晴らしい路線だったのですっ!
残念ながらこれはウィンダミア周辺の風景。
カーライルの街を出て、しばらくは野うさぎが跳ねまわるようなフツーな田舎の田園風景なのですが、そこを過ぎると丘陵地帯の尾根を行く高山鉄道へと変わっていくのです。グリーンのカーペットを敷き詰めたような丘や黒い岩肌の山、石造りの橋がかかる小川。高い木は全くなく、美しいけれどもどこか荒涼とした風景はなんだか「嵐が丘」のよう(曇り空のせいもあったかもしれないけど。)ともかく、これまでのイギリス旅行で見た中で一番印象的な車窓の路線でした。
で、後から調べると、この路線は「The Settle - Leeds Line」という19世紀に完成した鉄道で、実は「イングランドで最も車窓が素晴らしい路線のひとつ」と呼ばれていたのでした。知らなかった・・・(苦笑)
そしてこの路線で停車する駅はどれもまるで「きかんしゃトーマス」にでも出てきそうな小さな愛らしい駅舎ばかり。中には「イングランドのメイン路線で最も標高が高い駅」のDENTという駅もあり、ちょっとビミョ〜な「1位」ではありますが、プチ制覇気分は味わえます(しかし最も高いといっても351メートル・・・イングランドって平坦だわぁ。)
カーライルからリーズへの路線なんて、イギリス人ですらほとんど乗ったことがなさそうなマイナーなルートはありますが、興味のある方はぜひっ!!無理矢理遠回りしたとしても絶対損はしませんよっ!
SKYPE初挑戦
今回のイギリス旅行で初めて「Skype」にトライしてみました。
「Skype」とはインターネットの回線を利用して通話ができる電話(みたいなモノ)です。で、これの凄いトコロは、「Skype」のソフトをインストールしたパソコン同士なら世界のどこからでも無料で通話ができるというウソみたいなシロモノ。
一人で旅行をする時はいつも自宅への携帯代が結構な金額になってしまい、何か良い方法はないかと探していたところ、このSkypeがiPhoneで使えると知って、すぐさまiPhoneを購入しました。
さっそくiPhoneにインストールしたSkypeをイギリスで使ってみましたが・・・いや〜感動モンですねぇ。 イギリスと日本で30分も会話しても携帯の通信料が全くかからないなんて(もっとも実際にSoftbankからの請求を見るまではドキドキしてたけど(苦笑))
iPhoneでSkypeを使うためにはWiFi(無線LAN)に接続する必要がありますが、イギリスは日本に比べてWiFi利用が浸透しているので、ほとんどの街でフリー(無料)のWiFiに接続できました。
今でも人気者のリネカーさん。
ポテトチップスのCMでもガンバってます。
ご参考にイギリスでどんな場所でWiFiに接続できたかと言うと、まずはホテル。
ホテルの予約サイトを見ればそのホテルのネット環境については分かりますし、WiFiがあればホテルのロビーなどの公共エリアで接続ができました(パスワードも受付のスタッフに聞けば教えてくれます。)しかしWiFiが使えるのは中規模ホテルがほとんどで、B&Bのように小さなホテルはまだしも、Novotelみたいなやや高めのホテルは各部屋での有線LANの設備が整っているので反対にWiFiができず、これって進んでいるのか遅れてるのか・・・。
そして町中でもお客さん向けにフリーのWiFiを設置しているレストランやカフェがたくさんありました。店先に「Free WiFi」と書いてあるので分かりやすいです。ツーリスト・インフォメーションでも「確かあの店なら・・・」なんて感じで教えてくれましたよ。
ただ、当然ながら必要な時にすぐ見つかる訳ではないので、日本との時差を考えつつスポットを探すのは、まぁ確かに面倒くさいです。しかも通話相手のパソコンが起ち上がっていないと呼び出しもできないので、いちいち電話で「Skypeするよっ!」と連絡しなきゃいけなくて、そんなわずかな通話の料金がもったいなかったなぁ。でも有料サービスですが、Skypeは一般電話や携帯に直接かけることもできるので(しかもSoftbankの海外サービスより超格安。ただあくまでこちらはWiFiに接続しなきゃいけませんが)次回はこれを使おうと思っています。
それから、WiFiに接続するためにちょっと高めのレストランや小洒落たカフェに入る・・・これって本当の意味でオトクになるのか??と、10ポンド(約1500円)もするフィッシュ&チップスを食べながらちょっと考えることもありました(笑)でも、確かにSkypeのおかげで通話時間を気にせずに話しができて、しかも通話料を5千円ほど節約できましたからね。同じお悩みをお持ちの方にはお勧めですよ!