3/MAY/2016■ Minor VIctories ■ at Village Underground

ロンドン出発までまだまだ日にちもあり、準備も進んでいなかったある日の夜。「マイナー・ビクトリーズのチケットが発売になってる!」と、興奮気味のダンナさん。

"マイナー・ビクトリーズ"??何ですか、それ?
「モグワイのスチュワートのユニット・バンドだよっ!」とダンナ。
「ちょうど今日、音楽サイトにニュースが載っていて、ロンドンでのライブ・チケットも発売になっていたんだよ。早く買わないと売り切れちゃうかもよ!」

説明不要なグラスゴーのポストロック・バンド、モグワイ(Mogwai)。その中心メンバーであるスチュワートと、90年代のシューゲイザー・バンド、スローダイヴ(Slowdive)のボーカリスト、レイチェル(それからエディターズ(Editors)のメンバーと兄弟)が集まった新ユニット・バンドがこのマイナー・ビクトリーズ(Minor Victories)です。知らなかったけど、なかなかのビック・ネーム揃いじゃないですか!そりゃ、速攻でチケットを買わねば!

と、言えども、まだまだ日にちがあるから他のバンドのライブが発表になるかもしれないしなぁ。だいたい、マイナー・ビクトリーズってどんな音なの?まだレコードもリリースされていないし。しかもスローダイヴ・・・嫌いなんだよなぁ(苦笑)あの手のシューゲーザー・サウンドだったら最悪・・・

なんて、ブチブチ言っていると、ダンナが「売り切れちゃうかもよ・・・スチュワートのバンドなんだよ・・・」と、ささやいてくる。はいはい、分かりました!買いましょう!

とはいえ、その後もチケットは売り切れる気配なし(苦笑)実は人気が無いのか?イギリス人はプロジェクト・バンドなんて興味ないの??

結局、どんな音のバンドなのかも分からないままに迎えたライブ当日。地下鉄リバプール・ストリート駅から少し歩いた、地下鉄車両が屋根の上に乗っかったビレッジ・アンダーグラウンド(Village Ungerground)に到着すると、あれっ?会場はガラガラだ。やっぱり本当はモグワイもスローダイヴも人気がないのか??・・・いやいや、サポート・バンドも始まらない時間に来る奴はほとんどいないよね。

そしてこの日のサポートは(名前を忘れてしまったけど)女性ボーカルをフューチャーした2人組のエレクトロ・ポップ・ユニット。クラブ系ではなく、むしろ80年代風なんですが、ニナ・ハーゲンをちょっと彷彿とさせるような、でもそこまでアバンギャルド(死語?)でもないし、ユーリズミックスみたいなポップさがある訳でもなく、なんだか中途半端な感じかな。

しかし、PAブースの後ろで観ていた私たちの隣にいつの間にか人が立ってる・・・と、ふと見上げると、わっ!スチュワート本人がかよっ!いきなり隣にいるとびっくりするわ!

ビールを飲みながらも、PAへの指示の紙を渡したり、サポート・バンドのおじいちゃん(?)を紹介されたりと、スタッフのようにチョコマカと忙しく働くスチュワートでした。

そんな小間使いのようなスチュワードがバック・ステージに戻ると、遂にマイナー・ビクトリーのライブ!・・・とはいえ、観客席は満員というほどでもなく、実はイギリスでMogwaiは人気がないのか?いやいや、そんな事はない!でも、「まだアルバムも発売していないのに、こんなに来てくれてありがとう〜!」と嬉しそうなマイナー・ビクトリー。

音はモグワイでもなく、スローダイヴでもなく(もちろんエディターズでもない)意外にもかなりストレートなロック・サウンド!奇をてらう事もなく、ポップなメロディーとシャープなサウンドで真っ向勝負!といった音で、おおおっ!カッコ良いぞ、これ!


Minor VIctories at Village Underground  

女王様然とステージ中央に君臨するレイチェルと、彼女を取り囲む男達といった雰囲気だけど、音はそれぞれが主張し過ぎずに一つの音を作り出しているなぁ・・・思っていたら、スチュワートがギターソロを始めた途端、いきなりモグワイの音だぁ(苦笑)

そしてTwilight Sadのジェームス・グラハム(多分・・)もゲストで登場。コアなファンに囲まれ、なんだかとてもアット・ホームな空気がする楽しいライブだなぁ。何よりメンバー全員がメチャメチャライブを楽しんでいるのが感じられる。

「スーパー・グループ」なんて言葉からイメージする「アーチスト同士のエゴがぶつかり合い緊張感が・・・!」なんて感じよりも、以外にも。好きな者同時が集まって好き勝手に楽しくやっていて、演ってる人間も観てる人間も、なぜか皆んなニコニコしてる。そんな音楽の原点のような気持ちを感じるライブでした。当然曲なんて分からなかったけど楽しかったぁ。うん、スローダイブもちょっとだけ見る目が変わったよ(笑)


 

オマケ:ちょうど20年前にBBC RADIOの公開ライブで観たモグワイです。この頃は髪がフッサフサでした(笑)

ちなみにライブの司会は今は亡きジョン・ピールと、スティーブ・ラマークでした。