「イギリス国民に愛される英国王室」なんて紹介されますが、当然のことですが英国民すべてが王室に肯定的なんてことはないので、王室も自らのイメージ・アップのためにいろんな戦略を立てています。そして「税金の無駄遣い」呼ばわりされないように、王室所有の施設などを一般公開して収益を王室予算に充てています。と、そんなお国の事情はさておき、現在は夏の間は内部が見学できるバッキンガム宮殿。未だに衛兵交代すら見た事がありませんが、中を見せてもらえるなら見せてもらいましょうや!と、チケットを予約して行ってきました。
見学に必要な時間は約2時間とのことなので、終わった頃に衛兵交代が見られるようにと朝9時半の回を予約しました。入場を待つ人たちは当然ながらほとんどが観光客。でも中にはイギリス人のおじいちゃん、おばあちゃんもちらほらといて、彼等は相手が外国人だろうが構わず話しかけてくるんだよなぁ(苦笑)
庭園に面した宮殿
空港並みのセキュリティ・チェックがあったり、内部での写真撮影が禁止されていたり、トイレは見学が終わった後に外にある仮設トイレしか使えないところなど、警備の厳しさは実際に王室が暮らしている宮殿ならでは。
実際に見学できるのは、あの広い宮殿のほんの一部ですが、この夏はエリザベス女王の戴冠式がテーマだったようで、当時の衣装や晩餐会が開かれた部屋などを貸し出される音声ガイダンスを聞きながら1時間以上かけてゆっくり見ました。当時のニュース映像を宮殿内の通路や部屋の白い壁に直接映して上映していましたが、壁にある装飾も利用したアートっぽい見せ方は、さすがイメージ戦略の専門家を雇っている英国王室ならでは・・・って、そんな大層なモンでもないか(苦笑)
そして最後はバッキンガム宮殿の広大な緑の庭園を見ながら特設カフェで紅茶を。イギリスの濃厚な生クリーム、クロテッドクリームとイチゴがたっぷり挟まったスコーンを食べて、朝っぱらからアフタヌーン・ティーが味わえます。しかも目の前に広がるのはエリザベス女王も眺めているはずの庭園。天気は悪かったけど英国気分にどっぷり浸れました。でも紅茶のティーパックはトワイニングでした。あれ?英国王室御用達の紅茶はフォートナム&メイソンじゃないの??(トワイニングも御用達って言われてますけどね。)
朝からアフタヌーン・ティー
そして庭を歩いて見学コースは終了。確かにたっぷり2時間はかかりました。衛兵交代の時間になったので慌てて正面に回りましたが、あまりの人の多さに何にも見えませんっ!(苦笑)
と、こんな感じのバッキンガム宮殿見学でした。公開の期間やチケットの予約など宮殿のオフィシャル・サイトに載っていますので、時期が合えば人ごみの中で衛兵交代を見るよりお勧めですよ。
●エミレーツ・エアライン●と言っても、エミレーツ航空ではなく、ロンドン・オリンピック開催にあわせて建設されたテムズ川を渡るケーブル・カーのこと。
エミレーツ・エアライン
時間の世界基準として有名な天文台があるグリニッジと、東ロンドンの再開発地区ドックランドを結んでいます。ロンドン中心地から離れているので、乗り場に行くのが結構面倒くさいです(苦笑)なので、東ロンドン観光を絡めて出掛けるといいかも?
テムズ川南側にあたるグリニッジの天文台やグリニッジ・マーケットなどを訪れて、そこからバスで(徒歩はちょっと厳しい)エアラインの駅「Greenwich Peninsula」まで行けます。Cutty Sark近くのバス停からNorth Greenwich Station行きのバスに乗り、30分程で到着する終点からO2アリーナを見ながら少し歩けばケーブルカーの駅です。
基本的には「公共交通機関」なので、予約などしなくても当日に窓口で乗車チケットを買えますし、ロンドンのバス・地下鉄共通のプリペイド・カード「Oyster Card」も使えます。
6人が座れるゴンドラは地域の住民の足代わりにもなっているそうですが、でも私が乗ったゴンドラの同乗者はアメリカ人とオーストラリア人の観光客(苦笑)皆、アトラクション気分なのでグングン上昇していくゴンドラの中は和気あいあいと記念写真を撮りあって盛り上がってました。
東ロンドンの裏通りにはこんなモンがぶら下がっている
およそ15分ほどロンドン上空の旅が味わえます・・・とはいえ「ロンドンが一望」と言われているけど、ロンドンの観光名所がある中心地から離れているため、見えるのは再開発された新しいビルディングが立ち並ぶドックランド地区やオリンピック・スタジアムぐらい(苦笑)昼間でも楽しいことは楽しいのですが、夕日や夜景の時間を狙えばもっと景色が良いかもね。
対岸の「Royal Dock」駅はDOCKLAND LIGHT RAILWAY(DLR)の「Royal Victoria Station」が隣接してますので、そこから地下鉄駅まで行き、東ロンドンのLiverpool Street駅周辺のマーケットや、St.Paul寺院へ足を伸ばすのも良いかも
おそらくロンドン観光という意味では国会議事堂前にある大観覧車「LONDON EYE」の方がロンドン気分を味わえるかもしれませんが、こんなロンドン観光もありますよ、ということで。
東ロンドンで見つけた巨大なハリネズミ