THE CITY IS HERE FOR YOU TO USE

READING FESTIVAL 2013 - 23rd AUGUST FRIDAY

今では大小含め数百はあると言われるイギリスの音楽フェスティバル。その中でもロンドン郊外の街レディングで開かれるレディング・フェスティバルは8万人以上の観客を集め、70年代から続いている古参の野外フェスティバルです。正式にはREADING + LEEDS FESTIVALと呼ばれ、イングランド北部のリーズでも同時開催されています。

最近は洋楽の来日公演が激減して、フェスでも邦楽ばかり。邦楽も良いけど、でも洋楽のライブがもっと観たいんじゃあ!!と、15年振りに(苦笑)レディング・フェスティバルに行ってきました!

数あるフェスの中でレディング・フェスティバルを選んだ理由は?

【その1】宿泊や交通が便利な都市型フェスティバルなのです

レディングはロンドンから鉄道で30分、そしてレディング駅から会場まで徒歩でも15分程度という便利さ。またレディングは大型ホテルが幾つもあるので滞在先にも困らず(フェスの時期は料金が高いですけどね)いざとなればロンドンからの日帰りでも充分楽しるフェスです。

【その2】音楽ジャンルが幅広いフェスティバルです

ラウド系、ラップ系からインディー、フォーク、パンク、ダンスまで観る事ができ、単独では足を運ばないようなライブも楽しむことができるのです。

【その3】フェスティバル会場のサイズがコンパクトなんです

街外れの農場を利用しているのでライブの会場がかなりコンパクト。メインのステージを囲むようにテント・ステージが設置されているのでステージ間の移動がとてもラクチン。入場制限や通行制限もないので好きなだけライブを楽しめます。

【その4】チケットの入手が簡単なんです。

このフェスティバルでも何年か前まではチケットが瞬時に売り切れていたようですが、キャパを広げたことで最近は入手し易くなりました。


と、こんな「お手軽フェス」のレディングですが、ラウド系の観客やガキが多くて雰囲気が悪い、なんて意見もあります・・・でも観客のノリが良いとも言えるかも?所詮は音楽フェスなんですからあれこれ言うより、好きな音楽が好きなだけ楽しめればそれで良いじゃないですか!なので私はレディング、お勧めしますよっ。

というコトで、金曜日の朝にロンドンを出発。オリンピック効果なのか新設されて近代的なレディング駅を出ると、バックパックで会場に向かう人、ケース買いしたビールやサイダー(リンゴ酒)の箱を肩に抱える人、そして案内に忙しい駅員や警官、さらにダフ屋まで、小さな街が年に一度のフェスティバルで大騒ぎです。

なので、フェス会場へは人の流れについていけばすぐに分かりますが・・・しかし!到着したと思った会場入口から、さらにライブの会場まであんなに延々と歩かされるとは思わなかった!と言うのも、15年前は入場すれば目の前がライブ会場だったのに、今はキャンプ・サイトを通り抜けなければならず、リストバンド交換所までも列整理用の柵の中をひたすら歩かされ、行列なんて無いんだからショートカットさせてくれよっ!と言いたいけど、それでも柵を飛び超える人もおらず、皆、文句も言わずに荷物を抱えて黙々と歩いていく。イギリス人という国民はやっぱり基本的には規則正しい人たちなんだと、そんなトコで再認識してしまいましたよ。NMEには「レディングでは会場の外に出てマトモな食事をしよう」と書かれていましたが、これでは外に出る気力なんておきないよぉ。

そんな訳で、観たかったDRY THE RIVERの時間になんとかギリギリでNME BBC 1 STAGEに到着しました。

   
左:MAIN STAGE 左:NME BBC 1 STAGE 意外とこじんまりしてるでしょ?

オルタネイティブ・フォーク・ロックと言われるDRY THE RIVERは、メランコリックなメロディーが魅力のバンドですが、う〜ん、ライブはアルバムの印象より良くもなく悪くもなく・・・。嫌いじゃないんですけどね。でも早い時間の出演にも関らず、大勢の観客が集まって盛り上がっていました。

 
NME BBC 1 STAGEでのDRY THE RIVER

このNME BBC 1 STAGEは巨大なテントの中にある2番目に大きなステージで、主にメジャーなインディー系バンドが出演しますが、ちょうどMAIN STAGEを挟んで反対側にある小ぶりなテントがFESTIVAL REPUBLIC STAGEで、こちらにはマイナーなインディー系バンドが主に出演します。

 
CHARLIE BOYER AND THE VOYEURS
左側が王子様顔なギター

そのFESTIVAL REPUBLIC STAGEに登場したCHARLIE BOYER AND THE VOYEURSは、音よりついつい王子様系ルックスのギタリストに目がいってしまいましたが(苦笑)

そして次に登場したのがNYから来たPARQUET COURTS!ウチのダンナさんはこのバンドが観たくてレディング行きに賛成したようなもの。昨年リリースされた彼等のフル・レングスの1stアルバムはプレスに大絶賛されていますが、私としては「UKギターバンドやポップ・パンクのエッセンスを凝縮したTHE STROKES」なんて程度の印象だったんですが・・・でもライブの時刻が近づくと、観客はそれほど集まっていないのにセキュリティ・ピットにはカメラマンがウジャウジャ。そんな彼等の注目度の高さに驚いていたら、いやぁ!カッコ良いバンドでしたっ!アルバムよりずっとタイトな音で、ライブはやっぱりUKギター・ポップというよりやっぱりNYパンクっぽいソリッドな音ですねぇ!ステージもルックスもかなり地味ですが(笑)音はガツっときますよっ!

 
見た目はとっても地味なPARQUET COURTS

なんて感じで、数少ない地味なインディー・ファン達から喝采をあびた彼等を観て、今度はまたNME BBC 1 STAGEへ。休んでる暇も無い程、観たいバンドがいっぱいなんですっ!

 
スピーカーによじ上るFIDLE

DEAP VAVALLYには間に合わなかったけど、次のUSパンクのFIDLERはしっかりフル・ステージを観ました!かなりおバカな西海岸サーフ・パンクですが、音楽的な芯はしっかりした感じでカッコ良いんですよ。2月に東京の「HOSTESS WEEKENDERS」で観た時よりもっと骨太な音に成長して、これまたカッコ良い!そしたらボーカル兼ギターの子も、以前はヤンチャなガキみたいだったのに、いきなり30過ぎたオッさんのようなルックスに成長してました(苦笑)

こんなアメリカのオルタナティブ・パンクな音なのに意外とイギリスでも人気があるようで、このステージには珍しく、観客もクラウド・サーフして盛り上がってました。

すると引き続き登場した話題のUKニューカマー、PEACEではさらにテントの中が観客でパンパンに。ここまで人気があるとは(汗)シングルで聴くほどサイケな音ではなくて、良くも悪くも結構フツーにUKギター・ロックだったのが意外。大合唱のライブでしたよ。

そしてっ!今回のレディング3日間で唯一、じゃなくて唯二、MAIN STAGEで観たかったライブ。それがFRANK TURNERとDEFTONESなんです!

 
FRANK TURNER
息子の後ろで盛り上がる観客席を見ながら喜ぶTURNER夫妻(笑)

イギリスで大人気のフォーク・シンガーFRANK TURNER。でも私が初めて聴いたのは、タワーレコードのバーゲン・コーナーでダンナさんが290円で拾ってきた彼の前作「ENGLAND KEEP MY BONES」。ところがっ!これが290円とは思えない程(笑)素晴らしいアルバムだったので、今回レディングで観られるのを楽しみにしていたら・・・PEACEが終わって慌てて駆けつけると、ステージにはなぜかオバちゃんとオジちゃんが?
「FRANK TURNERのママとパパで〜す!」
どうも彼が背骨を痛めたのでライブがやれない、みたいなことをママが言っているので中止なのかと一瞬焦ると、スタッフに押されて車椅子で登場!!フォークらしく、まったりと皆の手拍子と共に始まったライブ。このまま車椅子で続けるのかと思いきや、一転してバックバンドの音が炸裂、「I WANNA DANCE!」と起ち上がって車椅子を蹴り出すFRANK!うひょ〜!!(この登場シーンは「カート・コバーンへのオマージュ?」とか「身障者に失礼」と、ちょっとした物議を醸し出しましたが、実際1週間前には医者からキャンセルを勧められていたそうです。)

新しくギターが加入して、ボーカルに専念するFRANK TURNERは、ダイナミックでストレート!一歩間違えればブルース・スプリングスティーンみたいなメジャーなロックになりそうなのに、そこは元パンク・バンドのボーカルだった彼のルーツがしっかりサウンドの根幹をパンクにしてる。そんな経歴がシェーン・マクガヴァンとダブるせいか、ポーグスを彷彿とさせるようなノリで、いや〜ほんとに良いっ!

予想外に若い女の子のファンも多くて、中にはTシャツをまくり上げて「結婚して!FRANK!」とプラカードを掲げる女の子がいるかと思えば、全裸になる男もいたり(苦笑)そんなお祭り騒ぎの大合唱の中で観る彼のライブの良さは、悲しいことに現地で観ないと100%伝わらない宿命ですが、せめてアルバムくらいは是非タワレコのバーゲン・コーナーでゲットして聴いてみて!(笑)

 
DEFTONES ステージ・サイドがギューギュー

そしてウチのダンナさんが最も好きなバンドのひとつ、DEFTONES

イギリスでも大人気のUSヘヴィー・ロック・バンドで、前回来たレディングでもMAIN STAGEに出演していたから、15年経っても同じステージに出ているのはスゴいよなぁ。PARQUET COURTSの時にいたカメラマン達がまたステージ前にウジャウジャやって来るわ、ステージ脇の関係者スペースもパンパン。業界受けするバンドなのか?

地を這うようにヘヴィな音でありながら、モリッシーのファンだと公言するだけあってどこか感傷的な女々しさがあるDEFTONES。相変わらずのカッコ良さなんですが、しかし・・・なんだかボーカルのチノのアクションが変だぞっ?!ヘヴィ・ロックのボーカルっぽいヘッドバンギングなんかやらず、モニターの上にのって呑気に手拍子する姿は、モリッシーというより、体型も似ているせいか、さま〜ずの三村が踊っているみたいに見えてきた(苦笑)あげくに観客から首に花飾りをかけられ、その姿でギターを持てば、今度は高木ブーに見えてくる(笑)

とはいえ、たった4人の人間がシンプルな楽器を持って、何万という人たちを圧倒するようなパワーを生み出すDEFTONES。いや〜やっぱりバンドってすごい、ライブって良いなぁ、と今更ながら感動しました。

そして終了後、急いでFESTIVAL REPUBLIC STAGEに向かったけれど、すでにKATE NASHは最後の曲。それでもほんの数分のステージはパンクでカッコ良かった。フル・ステージで観たかったなぁ。

 
FESTIVAL REPUBLIC STEGEのテントがパンパンだったKATE NASH

続いて今話題のTHE STRYPES。でも観客の数はそこそこ。イギリスでの人気はまだそんなモンなんですね。

16、7歳の男の子たちがコテコテのパブ・ロックをやってますが、彼等が40歳過ぎたオッさんだったら誰も見向きもしないよな(苦笑)ヘタだし、音楽的にはミッシェル・ガン・エレファントの方が遥かにカッコ良い。それでもっ!「俺たち、この音楽がやりたいんだ!!」というキラキラした輝きはやっぱり何物にも代え難い彼等の最大の魅力だねぇ。

 
THE STRYPES

8時頃になると暗くなり始めるこの時期のイギリス。さすがに体力が切れてきたので、ここらあたりで屋台で晩ご飯を買って、騒がしい音がしているBBC INTRODUCING STAGEの前で休憩しました。

インディー系バンドが好きなら、NME BBC 1 STAGEとFESTIVAL REPUBLIC STAGEを行き来することになりますが(似たような行動してる人達が結構いました)レディングはその移動の間に最も大きいMAIN STAGEと、最も小さいBBC INTRODUCING STAGEが観られるのが嬉しいトコです。この小さなステージ(でも2番目に大きい「野外」ステージ(笑))にはBBCが推薦する、まだレコード契約をしていないバンドが出演しますが、このステージを会場の真ん中に設置しているのが素晴らしい!だって、そんなステージが隅っこだったら誰も行かないでしょ?でもこの位置なら皆が通りすがりやご飯を食べながら観てくれる、本当の意味でのINTRODUCINGなステージになっていました(ちなみに3日目に登場するSPECTORも前回レディングに出演した時はこのステージだったみたいです。)

そんな訳で、恐ろしく不味い中華を食べながら、そのステージで知ったのがSLAVESというバンド。ドラムとギターだけのガレージ・パンクでかなりカッコ良かった!ここで新しいバンドをチェックするのも楽しそうだけど、レディングは既に名前を知っているバンドのチェックで精一杯なんです(苦笑)

 
BBC INTRODUCING STAGEはこんな感じ

と、こんな感じのレディング第1日目。

この後はCHVRCHESやメインのヘッドライナーGREEN DAYを覗きつつ会場を後にしました・・・と言いたいところですが、道を間違えてキャンプ・エリアで思いっきり迷子になってしまい、会場を出るのに結局1時間もかかっちゃったよ(苦笑)道に目印が無く、「分からない時は道の分岐点にいるスタッフに聞いてください」というのがレディングのスタンスみたいなんですが、迷子の自覚がない人間は道なんて聞かないんだからさぁ(苦笑)

READING FESTIVAL 2013

23rd AUGUST FRIDAY

DRY THE RIVER/CHARLIE BOYER AND THE VOYEURS/PARQUET COURTS/FIDLER/PEACE/FRANK TURNER/DEFTONES/THE STRYPES/SLAVES

24th AUGUST SATURDAY

THEME PARK/DARWIN DEEZ/DRENGE/SWIM DEEP/THE 1975/JOHNNY MARR/SPLASHH/TAME IMPALA/LUCY ROSE/SAVAGES/ALT-J

25th AUGUST SUNDAY

SAN CISCO/DINOSAUR PILE-UP/VILLAGERS/THE FAMILY RAIN/CALIFORNIA X/TWENTY ONE PILOTS/CHAPEL CLUB/FRANKIE & THE HEARTSTRINGS/HAIM/MERCHANDISE/UNCLE ACID & THE DEADBEATS/PURE LOVE/GALLOWS/SPECTOR

その他のライブ

LOOM live @ THE OLD BLUE LAST
22nd August 2013

イギリスこぼれ話し

August 2013


これまでのライブ

これまでのライブ・レポートなどなど