THE FUTUREHEADS in FUJI ROCK FESTIVAL 08

26/JULY/2008 (Sat)

遂に来ました、初めてのフジ・ロック!

朝3時半に起きて、ダンナさんを車の助手席に押し込み、新潟の苗場スキー場まで6時間。それもこれも、THE FUTUREHEADSを見るためっ!5月のカーディフでバリーと交わした「フジ・ロックで会おう!」の誓いを果たすためっ!(って、勝手な思い込みっ)

苗場に到着すると、夏フェス装備の人たちがウジャウジャと。

どんなトコなのかと、初フジにドキドキしてたら、あらっ?意外と都会(?)なフジ・ロック?
フジ・ロックといえば超アウトドア系フェスティバルのはず!
雑誌の「これが夏フェス必需品!」とか、経験者の知人たちの話しから、も〜とんでもない山の中なんだと勝手な想像してたんだけど。ステージ間の移動なんて、薮をかき分けていかなきゃいけないのかと(一体どんなトコだよ。)
すると会場の周りにはフツーにお店はあるし、会場だってちゃんと整ってるじゃないですか。

毎年フジに来ているフューチャーヘッズ友達のKさん、そしてジャパン・ツアー以来のEさんがすでに会場にいるはずですが、まずはダンナとフジの全貌を探りに出発しました。

みなさんが記念写真を撮ってる入場口を入ると、屋台が並ぶ中に、小さめで唯一のインドア・ステージのレッド・マーキー。

そして隣がメインで一番デカいグリーン・ステージ。ちょうど始まったオープニング・アクトのEASTERN YOUTHを「相変わらずハゲだなぁ(笑)」なんて言いながらチラ見しました。

そして木立に囲まれたジャリ道を10分ほど歩いていくと、明日フューチャーヘッズが登場するホワイト・ステージ。ふんふん、彼らにはちょうどよさそうな大きさのアウトドア・ステージですね。でも確かに前2つのステージから少し離れていて移動はチト不便だなぁ。

んで、さらに進んでいくと、芝の生えた林の中のちょっとした空間に、屋台やNGOのブース、そして小さなステージがありました。フェスのフォークロアな雰囲気が好きな人はここがたまらなく好きなんだろうなぁ。でも私にはあんまり用がないです。

さらに林の小道を延々と歩いていくと、フイールド・オブ・ヘブン・ステージ、そしてさらに奥にオレンジ・コート・ステージが現れました。さすがにここまでくるとやや息切れが(汗)
フジはステージが線上に配置されてるんだね。こりゃ話に聞くとおり、ステージのはしごは難しそう。

と、こんな感じで全体を把握したところで、Kさん、Eさんと久々に再会しました。
レッド・マーキー近くのHMVのブースでアコースティック・ライブをしているThe Zutonsを横目で見つつ、いっしょにごはん。

すでに木曜日の前夜祭から来ている彼女たちが、フューチャーヘッズのサイン会の整理券を確保しておいてくれました。えへへ、ありがと〜。フェスでメンバーに会うのは厳しそうだもんね。

でも彼らのことだからどこかでフラフラしてないかな、って期待してるんだけど。
「前にフジに出演した時はデイヴを見かけたよ。」と、Kさん。
やっぱり狙い目はデイヴ??(笑)

なんて思っていたのですが・・・

お2人と別れてダンナと用事を済ませに場外へ行ったその帰り道、シートで囲まれた出演者用の休憩スペースの前を通りかかり、
「まっさか、こんなトコに彼らがいたりしないよねぇ〜」
な〜んて思いつつも念のため入り口からチラっと横目で見たら・・・
バっ!バリーっ!?

マジっ!?入り口のすぐ近くにバリーがいる(汗)!
どっ、どうしようっ!ちょっと呼んでみようかな、手だけでも振ってみようかな、なんて、あたふたしまくっていたら、バリーの方が気がついて
「よおっ!」
と、外に出て来てくれました。わあっ!

日本の夏の暑さも感じないのか(笑)黒ジャケット姿のバリー。
バリーはダンナのことも覚えていてくれて、またブンブンと握手しまくってました。つ〜か、なんでダンナがそんなに熱烈歓迎される?

なんでも今日の朝に日本に到着して、そのままここまで来たそうで
「も〜疲れてフラフラだよ〜。まるでゴーストみたいな気分でさぁ。(ダンナの手を取って自分の体に当てて)この手がすり抜けて行きそうな感じだよ。」
と、笑ってました・・・んが、なんでダンナがバリーに手を握られるっ!?そりゃバリーだって亭主の眼の前でヨメの手を握る訳にゃいかんと思ったんだろうけど、ブ〜ブ〜!(だからダンナに嫉妬してどうする。)

そしたらバリーが唐突に、
「そうそう!俺も結婚したんだよ!」と、満面の笑顔!
うんうんっ!知ってるよぉ〜!おめでとう〜!

すると聞いてもいないのに(笑)バリーはハネムーンの予定とかあれこれ話してくれましたで、そのハネムーンで滞在するトコの気温が今、40度もあると言うので
「え〜っ?!それは地獄みたいだね。あ、でもあなたはハッピーだもんね〜。」
と突っ込んでやると、
「まあね〜」とニヤニヤ笑いのバリー。
はいはい、お幸せそうでなにより(笑)

と、まぁ、こんな話をしていると、
「今日は何かのライブを見るの?」と聞かれ、
「あっ、そうだ!今、THE ZUTONSを見に行く途中だったんだ!もう始まってるから行かなきゃ!」と言うと、
「え〜っ?!」と、残念そうな(?)バリー。あれ?お暇なんですか?(笑)

そりゃあ、私は無論バリーですが、ダンナはバリーと話してるよりTHE ZUTONSが見たそうだし(「でも、今回のフェスでフューチャーヘッズだけは全曲知ってたぞ!」と言うダンナ。)

「ともかくフェスを楽しんでおいでよ!THE ZUTONSもね!」
と、バリーとお別れしました。

そしてホワイト・ステージまで小走りしたけど、すでにTHE ZUTONSは最後の2曲。
目一杯ブリティッシュ・ロックのTHE ZUTONSですが、なんだか聞きやすくなったというか、フェスティバル映えするというか・・・フツーのロックになったような気が?

で、ライブ後にまたKさん、Eさんと落ち合い、
「でね、バリーがインタビューでHMVのブースに出るって言ってたよ!」
と、ゲットした情報を嬉々と伝えたのですが、なぜか2人は浮かぬ顔。
あれっ??嬉しくないの・・・?
「HMVブースは出演時間とか一切告知しないから、出るのが分かっても時間が全然分からないのよ!」
え〜っ!!何だっ、それっ!?

「たぶん有名な人が出る時の混乱を避けたいんだろうね。」
と言うことですが、まさか、そんなぁ・・・知らなかったよぉ〜。初フジで痛恨のミステイクぅ・・・。時間も聞いておけばよかった・・・。

「でもね〜時間が分かっても、ライブ直前だと無理だしねぇ。」
「バリーは、今日のこの後と、明日の朝にインタビューがあるって言ってたから、その明日のヤツがHMVなのかなぁ・・・。」
「うん、ライブ前が一番怪しいよね〜。」
なんて大きなため息の3人。

な〜んかビミョーな空気のまま、またお2人と別れました。
ダンナと晩ごはんを食べてから、ダンナはマーク・スチュワート(元ポップ・グループ)を見に、一番奥地のオレンジ・コートへ。私はどっちにしようか悩んだけど、レッド・マーキーにイアン・ブラウン(元ストーン・ローゼス)を見に行きました。

ところがっ!
つまんねえぞっ!イアンっ!
ドヘタ!で、ド音痴!なのになぜか体が自然と踊っちゃうのがイアン・ブラウンのはずなのに、なぜか今回は全然グルーブ感がない・・・。どうしちゃったんだ〜(涙)
でもストーン・ローゼスの曲をやられるとそれで許しちゃう自分が悲しい。しかもイアンはやっぱりカッコいいし・・・。

なんて文句タラタラと見てしまったのですが、な、な、なんと〜っ!!その時、すぐ隣のHMVブースにフューチャーヘッズが登場していたのですぅぅ!びえ〜っ!!(号泣)

偶然その辺りの屋台で晩ごはんを食べようと来ていたKさん、Eさん。
ふと、HMVブースのステージにマイクが4本並べられているのに気がつき
「怪しい・・・」
そしてそのカンが見事的中し、お2人は彼らのインタビューが見られたのでした。そして私に残ったのは大量の携帯の着信履歴・・・携帯をバッグに入れておくんじゃなかった・・・グスグス。

ともかく、HMVでのヘッズさんたちはどんな感じだったかというと、
「な〜んか、サンダーランドとニューキャッスルは仲が悪いとか、どうでもいい質問ばっかでさぁ〜」
「そうそう〜ニューアルバムの話が聞きたかったのに。」

でも2人に気づいたロスとバリーはちゃんと手を振ってくれたってさ。
で、デイヴはほとんど寝起きのごとくボケてたそうです。

そして結婚について質問されたバリーといえば、
「思いっきり指輪を見せびらかしていたよぉ。」
だってさ〜。はいはい〜お幸せそうでなにより〜(苦笑)


HMVブースでのインタビューの様子 Kさんご提供
バリーのジャケットがパッツンパッツンに見えるのは
きっと携帯のレンズのせい(笑)

でも、やっぱりお客さんも少なくて、始まる前には「フューチャーヘッズが登場します〜!!見に来てくださ〜い!」と、必死に呼び込みしてたんだって。
も〜っ!彼らでお客が殺到することなんて絶対(!)無いんだからぁ。告知していれば少なくとも1人(私)はお客が増えてたのにねぇ。

と、まぁ、そんな訳でガックリしつつ、1人でトボトボとダンナの待つオレンジ・コートへ。

林の中を通る近道を見つけ、桟橋みたいな木の小道を歩いていったのですが、通り過ぎるステージの音楽や光が暗い林の中にかすかに漏れて来て、そしてあちこちでオーナメントがキラキラ光り、木々をミラーボールが照らして、なんだかとても幻想的な空間〜!私が見た中ではここがフジの会場で一番印象的な場所だったなぁ(もっとも山の動物にはいい迷惑だろうけど(笑))

で、オレンジ・コートにたどり着き、今日の締めはSPARKSのライブです。
70年代に活躍してたアメリカの兄弟バンドで、ロキシー・ミュージックみたいなグラム系ゴージャス・ポップだけど、もちょっとヘン(笑)

で、おもしろかったです〜。オペラちっくなボーカルでステージを跳ね回る弟に、バトラーのようなルックスのお兄さんは、スクリーンに写るピアノで演奏をしようとするんだけど、「フォト・ショップ」でピアノが大きくされたり、小さくされたり、消しゴムで消されそうになったり。映像を巧く使って、ステージ全体がユーモラスで楽しかったです。

フューチャーヘッズからこんなバンドまで見られるのがフェスの良いトコですよねぇ。

ライブ後は別の友人と久々の再会。ダンナと3人であれこれ話しつつ、また林の中を歩いていきました。その友人もフジには毎年来ていて、男4人で車で寝泊まりしながら3日間見てるんだってさ。う〜タフだねぇ〜。

日中に比べると気温もずいぶん低くなって、ホテルについた頃にはヘトヘトでした。
先に部屋に帰っていたKさん、Eさんと話したりしていると、もう2時・・・。すでに24時間近く寝てないってコトか・・・。