シリア・ヨルダン旅行 2006年7月
ーアラビアのロレンスを巡って、初めての中東ー
7月18日/まずはドバイに到着
ドバイ行きのエミレーツ航空は、中部国際空港を夜の11時に出発します。そんな遅い時間の空港は閑散として、免税店もほぼ閉店状態。空港全体から「早く出発しろよ」とでも言いたげな雰囲気が漂っていました(笑)だからという訳ではないけど、飛行機は定刻より早く出発。
エミレーツ航空は座席の広さがウリらしいですが、広いというより、座席が高い・・・。床に足が届かないんです。私はこんなに短足だったのかぁ(涙)夏バテ気味な上に、無理な姿勢で気持ちが悪くなってしまい、ガラガラの機内でひたすら爆睡すること約9時間、ドバイ空港に到着しました。現地時間は朝3時なので、外は真っ暗。

ドバイ空港
噂通り、ドバイ空港はクーラーがガンガン効いて、新しいゴージャスな空港でした。でも、床から椅子の上から、所かまわずトランジットを待つ乗客が転がっていて、まるで難民キャンプ状態。ダンナはすんなりとそこに溶け込んで、床で寝始めてしまいましたが、ネット情報ではエコノミーの乗客でも使えるエミレーツ航空のラウンジがあるらしいので、ダンナをそこに置いて探しに行く事に。
しかし、結局、有料で使えるビジネス向けラウンジしか見つからず、ダンナが寝ていた場所に戻ってみると・・・あれっ?そこには床で円陣を組むアラブ服のオヤジたち・・・。当然、ダンナはいません。どこに行っちゃったんだぁ!?(汗)周囲を見渡しても姿はありません。もーっ!ダンナと旅行に行くと、すぐに行方不明になるから、いつも1、2時間は探すハメになるんだよなぁ!(と言っても、私も勝手に動き回るので、人の事は言えない。)最悪でもダマスカス行きのフライトのゲートで会えるかなぁ。でも、ダンナは寝ると起きないから、放っておくとゲートに来ないかも。
ウロウロしてみたり、元の場所に戻ったり、2時間経っても見つからない。もう一度、探してみるか、と立ち上がった瞬間、向こうからダンナが平然と歩いてきたっ!横になれる休憩室があったので、そこで寝ていたんだって・・・本気で殴ってやろうかと思ったよ(苦笑)あ〜っ、先が思いやられる・・・。
ダンナが見つけた休憩室は、ズラリと並べられた長椅子に、大勢の人たちがグーグーと爆睡してました。私も空いた椅子を見つけて、ようやく一眠りできる・・・と思ったら、いきなり空港中に響き渡る大音量の歌!こっ、これが噂の「アザーン」かっ!?

空港で飲んでみたポッカの
「ローズ・シロップ・ミルク・ジュース」
名前のまんまの味でした。
「アザーン」とは、イスラム教の1日5回のお祈りの時間を知らせるため、モスクから流れる呼びかけの歌です。イスラムの国では夜明け前のアザーンで目が覚めるそうで、わーっ、いきなりアウェイの洗礼(笑)空港の中にある礼拝室にアラブ服姿の人々が次々と入っていき、イスラムの世界に来た実感がちょっと湧いてきました。
ドバイ空港は、中東・アフリカ・ヨーロッパへのハブ空港となっているので、いろんな人種の人たちがいますが、驚いたのが、その休憩室では、椅子をキープするために、誰もが平気で荷物やバッグを置きっぱなしにしていました。隣の見知らぬ人から、荷物を頼まれたりもするし。治安がいいのか、何なのか、海外でもいろんな違いがあります。
そして、ラウンジを探していた時に、エミレーツのトランジット客は、無料で食事がとれると教えてもらったので、お腹も空いてきたし、そのレストランに行ってみました。すると、もうすぐランチに変わるので、残っている朝食を15分で食べるか、ランチまで待つか、と言われました。う〜ん・・・とにかく空腹だったので、朝食を15分で掻っ込む事に。ところが、残り物の朝食なのに、ラムの煮込みから洋食まで、とても充実したバイキングで美味しいっ!しかも満足して外に出ると、ランチを待つ乗客の行列が!空腹を我慢してこの列に並んでいたら、キレてたかもね(苦笑)
そうこうしてるうちに、ダマスカス行きのフライトの時間が近づいてきました。