The Futureheads in Tokyo O2 ■ 15/Feb/2006

私は断言します!今、イギリスで最高のパンク・バンド!それがザ・フューチャーヘッズですっ!・・・えっ?「ただのTHE JAMのパクリだろ?」(汗)・・・そ、そんなコトを言って聴かず嫌いしていると、今、一番カッコいいライブを見損ねるんですよ!


彼らはただのモッズ・リバイバルではなく、もっと広い音楽のバックボーンを持っている・・・気がします(弱気)でもね、でもね、昨年の夏に東京で彼等のライブを見て、その時からほぼ毎日彼らのアルバムを聞いているのに今だにあきない!これって、実はメチャメチャすごくないっ!?とにかく、彼らのライブのカッコよさ!ポップで見事なコーラスワークはそのままに、戦車みたいに重量級な音で突っ走ってくるのです!さらになにより、メインボーカルのバリー!チェリーレッドのドクター・マーチンを履いてリズムをとる彼の足に惚れました(笑)

今回の2度目の来日が決まった時、、メンバーにお願いしようと思っていたことがありました。それは、
「ライブ写真を撮らせてっ!」
去年のライブを見てから、こいつらの写真が撮りたい!と、ずっと思ってたんです。ライブを撮るのが好きなだけですけど、でも、そのライブを「かっこいい!」と思った時は、それなりの写真が撮れる・・・つもり。

でも来日アーティストの写真を趣味で(しかも一眼レフで)撮るなんて無理な話し。ただ、彼らはまだインディーズの精神を持っているような気がしてね。周囲は分からないけど、彼ら自身は小難しいコトはきっと言わない!・・・んじゃないかな?言ってみなければ何も始まらないし、ダメなら笑って済ませればいいじゃないか!とにかく当たって砕けちゃえ!

ともかく、彼らのサインも欲しかったので(笑)当日は早めに原宿の会場に到着。他にも10人程のファンが待っていて、会場に到着したフューチャーヘッズのメンバーは想像通りに気さくなナイス・ガイたちでした。


それで度胸を決めて、会場に入っていこうとしたバリーを呼び止めました。
「フューチャーヘッズのライブ写真が撮りたいんだけど!」
「おう!撮ってよ!撮って!」
と、簡単に言われてしまい、違うんだってば〜っ!!
「あのね、日本ではライブ写真を撮ってはいけないの。私はプロじゃないけど、でもあなた達のライブを撮りたいの!」
「そうか、分かった!来いよ!」
と、彼らのマネージャのところへ連れていかれ、
「彼女がライブ写真を撮りたいって言うんだけど、構わないよな?」
「ああ、いいんじゃない?」
なんてやりとりをドキドキと聞いていると、そこへ主催のスタッフが来て「あっ!今日はMTVのカメラが入るから・・」と二人に話し始め、やっぱり無理なの??



ところが、そのスタッフの方は
「今はなんとも言えないので、とりあえずお名前を教えてください」
と、前向きなコトを言ってくれました!望みアリ?!ドキドキ。
メンバーが去った後で、他のファンの人たちから「許可が出るといいですね!」とか、「そんなコト頼むなんてアリなの!?って思っちゃいました」とか、声をかけられました。あはは、そんなに大胆なコトしたのか、と後で気づきました。

そして開場前に関係者受付に行ってみると・・・うひゃ〜っ!フォト・パスがもらえたぁ〜!「柵の中はダメですよ」と言われたけど、私はむしろ柵外で充分!だってフューチャーヘッズのライブは客席で大騒ぎしたいもん。


しかし私のチケットの整理番号はかなり遅かったので(いつもは開演ギリギリにしか行かないので、番号なんて考えもしなかった)とりあえずステージ近くまで行って「このへんでいいか」なんて最初はおとなしくしてたのですが、しかしっ!!せっかくバリーが許可してくれて、念願叶って彼らのライブの写真が撮れるのに、最後のツメで弱気でどうする!!と再び度胸を決めて、柵の前にいた女性に「あのぉ、写真を撮りたいので、そこに入れさせてもらってもいいですか?」と聞いてみました。するとその方は快く(じゃなかったかもしれないけど)入れてくれました。



さて、ライブは?と言いますと

今回は5月に出るアルバムのウォームアップ・ライブといった感じで、これでもか!と言わんばかりに新曲ばかり!ロス(ギター)があまりにも「次は新曲」と繰り返し言うので、ついにメンバーも客も笑い出してしまいました。

でも、そのロスは「こんなにたくさん来てくれてありがとう!」って言ってたけど、これで「たくさん」なの・・・?(300人くらい?)その1週間前のフランツ・フェルディナンドの来日公演なんて武道館だよ・・・。一緒にUSツアーをしたこともあるのにぃ〜(涙)きっとフューチャーヘッズは彼らみたいにビッグにならない(なれない?)と思うけど、それでいいよっ!

相変わらずヘビーな音で、それでいて疾走感やコーラス・ワークは健在(ちょっとバリーの足がおとなしくなった?)彼らの曲って、ちょこちょこした縦ノリじゃなくて、床から50cmくらい飛び上がりたくなるんだよね(え?しないけどね(苦笑))


これが次のアルバムでどう料理されて出てくるのか、期待と不安でドキドキなのです。

ニューシングルの「AREA」もライブだとかなり荒っぽい。
そしてやっぱり名曲の「HOUNDS OF LOVE」はオープニングのロスのコーラスが始まった途端に「うお〜っ!!!」と拳を振り上げて叫んじゃったよ。むろん大合唱でした。ラストは隠れた名曲の「MAN RAY」!一眼片手にフラメンコ拍手してしまいました。 だからフューチャーヘッズのライブでピントを合わせるなんて至難の業(笑)

ライブの後は、ファン3〜40人程がメンバーを待っていて、彼らがメチャクチャな人気者みたいな風景となっておりました(道行く人たちが携帯で写真を取ってた。そんな写真は誰にも自慢できないよ〜。)やっぱりナイスガイなメンバーは、ゆっくりと一人一人のファンと接していたので、和気あいあいな雰囲気。


私も先程のスタッフの方にお礼を言って、バリーにも「写真撮れたよ!ありがとう!」と言っておきました。
「自信がないけど、もしも!良い写真が撮れていたら送るね」
と言うと、
「そんなことないだろ〜!ぜひ送ってくれよ!」と言ってくれました。

このライブの翌日、「アラビアのロレンス」展を見るためロンドンへ飛ぶという強行スケジュールで(本当は彼らのUKツアーに合わせて渡英しようと企んでいたのに、日本に来ちゃったからさぁ)その準備でちょっとヘコんだりもして、かなり疲れていましたが(興味がある方はこちらも→読んでみて)、でも彼等のおかげで、かなりテンションが上がりました。よし、行くぞ!ロンドン!