THE FUTUREHEADS TOUR in UK ■ Dec/2006

THE FUTUREHEADS ■ ASTORIA 6/Dec part 2

ライブが終わって会場を出ると、Kさんのご友人がとんでもない事に(汗)ライブ中に飛んで来た何か固いものがちょうど目に当たり(コンタクトもしていたので)あまりの痛さに貧血を起こして倒れてしまったんだそう。
「とりあえずコンタクトをはずしたけれど、まだ目がぼんやりしてるの。」
「角膜に傷がついてないかな?大丈夫?」
「大丈夫だと思うよ。ダメならデイヴに責任とってもらおうか?」(爆笑)
ともかく、それほど酷い状態ではなさそうだったので、ちょっと安心。でも隅に移動した彼女がケガするなんて。


「みんな、OK?」なロス
THE FUTUREHEADS in ASTORIA LONDON

そんな彼女には先にホテルに帰ってもらい、今日はしつこく裏口でメンバー待ち。最後だから挨拶くらいしておきたいよね。
「まさか、また正面から出て行かないよね・・・」
「う〜ん、読めないよね、あいつらの行動・・・」
すると双子ちゃんがやってきて、今日はこのまま会場内でアフターパーティー(打ち上げ)で、終わるのが1時頃になると教えてくれました。うーっ、ツアー最終日だからアフターパーティーぐらいあるかもと思っていたけど、まさかそのまま会場の中でなんて想定外っ!しかも終わりが夜中の1時!?この会場は繁華街の中にあるので、夜中でも人通りが多くて危険はないけれど、それでも2時間も待つのかぁ・・・。

とりあえず、今日は帰ると言う双子ちゃんたちとお別れし、寒さに震えながら裏口で待っていると、
「あれ?表の道路に止まっているの、もしかしてツアーバスじゃあ・・・?」
と、私が言うか言わないかの内に、いきなりKさん&Tさんがダッシュ!(笑)は、は、走っちゃダメ〜!!他のファンが気がついたらパニックに・・・なるほど待ってるファンもいませんが(苦笑)

表にでると、おおっ!やっぱりツアーバスだよっ!!でもメンバーの姿は見当たらない。
「ここにいれば間違いないよね。」
「バスの運ちゃんに聞いてみようか?」
ヒマそうにウロウロしてる運転手らしきオッちゃんに、Kさんがすぐさま突撃!
「そうだよ、これにメンバーが乗って帰るんだよ。」と、あっさり教えてくれました。
「1時出発だから、それまでここにいれば会えるよ。」
「それからサンダーランドに帰るの!?」
「そうだよっ。」
「1時までバスをここに路駐するの?大丈夫?」
「ヤバイに決まってるよ〜(笑)」
とても気さくなオッちゃんでした。しかもこのオッちゃん、昔は日本の旅行社のツアーバスの運転手をしてたそうです。日本人に馴染みがあるせいか(そしてヒマだったせいか)ずっと話し相手になってくれました。

「ねえねえ、このバスの中ってどういう造りなの?」
するとビックリしたのは、リムジンバスくらいの大きさなのに、その中に、なんと縦3段に並んだカプセルホテルみたいなベッドが12個もあるんだって。う〜む、その中にロスがパンパンに詰まっているのを想像してしまう(汗)


「OK!!」なバリー
THE FUTUREHEADS in ASTORIA LONDON

さらに笑った話。ツアー中のメンバーの様子を聞くと、
「あいつら、ず〜っとTVゲームをしてるよ。」
「何のゲーム?」
「フットボールだよ。ず〜っと同じフットボール・ゲームを4人で大騒ぎしてやってるよ。」
ロス以外はさほどサッカーに興味がないと思っていたから意外!しかも奥にはソファー付きのリビングスペースがあるのに、そのゲームのTVが前方の作業デスクにあるので、全員そこに集まってやっているらしい。なので、その横で一生懸命仕事をしているマネージャーが、いつもうるさがっているんだって(笑)ツア・マネさん、まるで修学旅行の引率の先生だね。

そんな時にその引率の先生が現れたので、全員でポーツマスでのお礼を伝えました。

こんな風にオッちゃんと時間潰ししていると、やたらと酔っぱらいにからまれます。こっちがメンバー待ちでドキドキしてるのに、
「日本人か!?シュンスケ・ナカムラを知ってるか!?」とか言ってくる。
「そんなヤツ、知らんっ!!」
「え〜っ!シュンスケだぞ!ナカムラだぞ!」
「知らんっ!」しつこいぞ!このスコットランド野郎!(笑)

と、そんなコトしてると、あっ!ロスとジャフだ〜(涙)
「お〜っ!待ってたんだ!大丈夫?」と、ロスに言われ、思わず三人で声を揃えて、
「フリージングぅぅ!!(凍えそう!)」
がっ!ジャフを見ると、シャツ一枚でしかも袖をまくり上げているっ!!
「寒くないの〜っ!?」
「え?全然!平気だよ〜!」と、ガッツポーズのジャフ。ほんとにイギリス人の皮膚感覚は分からん・・・。 しかもライブの時に着ていたシャツのまま!着替えろよっ!(苦笑)(バスの中でシャワーを浴びるのか、いつもライブ後のメンバーはステージ衣装のまんまなんだよね。でもその状態でハグハグされても全然臭くない(苦笑)日頃のライブで汗をかいてデトックスされてんのかな?)

「いや〜、今日は盛り上がったなぁ。最高のライブだったよ。どうだった?」と、ロス。
「良かったよ〜」
「ウソ言ってるよ」と、笑うジャフ。
「また私達がつぶれているのを見て、喜んでいたんでしょ〜?」と、Kさん。
「あはは!その通り!」と、大笑いのロスでした。

と、二人と話しをしていると、あっ!?いつの間にかバリーとデイヴが!ああっ、せめて挨拶するまでバスに乗り込まないで!とアセアセしていると、
「ははっ、分かってるよ。彼等のところに行きたいんだろ?」
と、ロス。わ、分かってらっしゃる(汗)
「ともかく、来てくれて本当にありがとうね!」
とロスにハグハグされながら、2人とお別れのご挨拶。

そしてまずデイヴとハグハグしてお別れ。それからバリーとご挨拶。Kさんがバスのベッドの話をしていたので、ふと「ジャフはちゃんと全身が入るの?」と、聞くと
「はは。バスのタイプによりけりだけどね(入らない時があるんだ!?)でも、どんなベッドでも、あいつはすぐに寝ちゃうよ。」
と、笑ってました。


THE FUTUREHEADS in ASTORIA LONDON

バスはこのままサンダーランドに帰りますが、バリーは今はグラスゴーに住んでいるので、今晩は彼女とロンドンに泊まり、翌朝の飛行機で帰るんだって。だからバリーもここで皆とお別れです。まず運転手のオッちゃんやツア・マネたちと別れの挨拶。そしてロスとはまるで今生の別れのごとく熱〜い包容をガシッと交わし、この2週間のツアーの互いの健闘をたたえてました・・・って、あんたたち、来週にはまたマンチェスターでライブするんだから、そんなしつこく別れを惜しむほどでもないだろっ!(笑)・・・でもまあ、この様子を見ていたら、こいつらに解散なんて心配は当分いらないね、と、ちょっとホッとしました。本当に仲がいいよ、こいつら(ニコニコ)「でもデイヴとは全然口をきいてなかったよ(笑)」とKさん。も〜っ、仲悪い兄弟なんだからぁ(苦笑)

そしてバスは夜中のロンドンからサンダーランドへ。バリーも手を振って、彼女とタクシーで去っていきました。あ〜、ほんとに終わっちゃったね。では私達も帰りましょうか。しかし、さすがにこの時間になると、タクシーが捕まらない。最後のタクシーをバリーに取られたかぁ(笑)(でも、ロンドンは24時間運行のナイトバスが走っているので、無事帰れました。)

2006年12月 THE FUTUREHEADS UK tour & MORRISSEY