THE FUTUREHEADS TOUR in UK ■ Dec/2006

THE FUTUREHEADS ■ THE JUNCTION CAMBRIDGE 5/Dec part 2

そうしているうちに、会場入口にチラホラと人が並び始めたので、我々も列の中に。そこで、昨日のライブ後に会った双子のイギリス人の女の子たちと再会。昔からのフューチャーヘッズのファンで、Tさんがネットの掲示板で少し話しをしたことがあったんだって。二人で車でケンブリッジまで来たけど、途中で道に迷ってしまって遅くなったと言ってました。

私達の前には女の子2人組がいるだけ・・・と思っていたら、さりげなく男の子が一番前に割り込んできた!?
「ねえ!あなた達が一番でしょ!?」と、Tさんが女の子たちに言うと、
「ん〜、しょうがないわ・・・」と、ちょっと弱気。
「あいつ、携帯で連絡とってるね。仲間が10人くらい来たりして。」と、Kさん。
まさかぁ〜・・・と言っていたら、マジで10人どころではない人数が入り込んで来た(汗)てめえら〜っ!イギリス人なら「キュー」に並べよっ!!(豆知識:「キュー」とは『並びの列』のこと。「イギリス人が3人いれば『キュー』が始まる」と言われるほど、イギリス人はキューを作るのが大好き。)

「どうしよう!柵前の場所が無くなっちゃう!」と、前日に潰されまくったTさんは焦る。
「大丈夫。こういう奴らは意外と柵前にこだわらないんだよ。仲間内で団子状に固ったり、柵前にすら居なかったりするからさ。」
「そうそう!でも、そのくせ割り込んでくるんだよね。」
どう見ても15、6才くらいのガキ達のくせにワインをラッパ飲みして、大騒ぎしている。ほんとにうっとうしいから、こいつらの近くでライブを観たくないなぁ。

開場すると、チケットを持っている2人に先に入ってもらい、私はボックス・オフィスでチケットを受け取りました(今回はちゃんとチケットはありましたよ。)中に入ると、比較的こじんまりした会場で、3人でロスの前の柵を無事ゲット。例のガキ達は大騒ぎしているだけで、柵の前には来ません。まったく!


THE Maccabees in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

そして、サポートのジ・エネミーズとマカビーズがスタート。マカビーズはこの日も盛り上がる!後ろの子供たち(小学生くらいの、まさに”子供”)なんて、完全に彼等目当て。う〜ん、やばいぞ、メインのフューチャーヘッズが喰われそうだ(苦笑)と、いうのは冗談としても、確かに波に乗ってる彼等の勢いは止められないと言う感じ。おかげで小柄なTさんはこの時点でギブアップ。隅っこへと避難しました。でも、マカビーズのボーカル・・・ステージから柵前の私達を見つけて、笑ってました。

そして「メイン」のフューチャーヘッズ!今日も「AREA」から「Yes/No」でスタート。昨日ほどではないけど、それでも次々とステージダイバーが頭上をゴロゴロ転がっていく。うひ〜っ(汗)

で、お馴染みの「Meantime」では、「When I said it / I was smiling」と歌ったバリーが、いきなり口の両端に指を突っこんでムニ〜っと引っ張って、ロスに向かってスマイルしてました。

そしてもっとお馴染みの「Hounds of Love」!最初に「こっちはロス・チーム!」とバリーが言っても一瞬反応が悪くて、
「よし、すでに負けているロス・チームは無視して、こっちのジャフ・チームはどうだぁ!」
なんて軽く煽るから、負けじとロス・チームも大騒ぎ。上手いぞ、バリー(笑)

今日は後ろから押されないので潰されないけど、代わりにすごい勢いで横から押される(汗)ドーッと押されて、隅っこに追いやられそう!タイミングを見計らってKさんと押し返す。で、またドーッと押されて・・・の繰り返し。

昨日とほぼ同じセット・リストでライブは進み、そして「Man Ray」。一瞬のブレイクで全ての音が止み、観客の叫び声がその静寂を埋め尽くす。ジッと動きを止めて、その歓声を聞き入るメンバーたち。ジッと動きを止めて・・・動きを止めて・・・止めて・・・って、長過ぎじゃあ!!(笑)
「こらぁ、デイヴっ!ええかげんにしろよ!」
と言いたげな苦笑を浮かべながら、フロントの3人が目だけでデイヴを睨みつける。
「あっはっは!」と大笑いしたデイヴの「ダンっ!」のドラムの一撃で、また弾け飛ぶように「Man Ray」のギターリフが始まりました。カッコイイ〜!!

ライブ後にTさんと合流し、
「隅からでもよくステージが見えたよ。意外と穴場!」
「そうそう、けっこう見やすいよね。あ、でも、今日はデイヴがこんなコトしてたよ!」
「うっ!デイヴだけは見えなかった・・・」
よし、やっぱり明日はがんばろう!


THE FUTUREHEADS in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

会場裏に行くと、また双子ちゃんたちがいました。でも今日はツアーバスに近づけないから、あまり話しはできないかもね。また寒い中で待っていると、ロスが登場。こちらまで来てくれて、柵越しでお喋り。私達や双子ちゃんとあれこれお話ししてくれるロス。双子ちゃんたちが道に迷った話しを笑って聞いていたり、
「いや〜、今日は盛り上がったなぁ」と、ロスが言うので、
「もう、こっちに流されたり、あっちに流されたり、大変だったよ」と訴えると、
「ははは。オレ、皆がステージの前で潰されているのを見るのが、楽しいんだ」なんて、ヒドいコト言ってました(笑)

するとバリーが彼女を連れて登場。転がっていたボールでいきなりリフティングをして、それをロスに向けてシュートっ!バリーはあまりサッカーに興味がないという話しだけど、けっこう上手じゃないの。というか、これくらいはイギリス男子のたしなみ?

まるで監獄の中のような状況を面白がって、「ヘ〜ルプ!!」と叫びながら柵にしがみつくバリー(笑)
「じゃあ次はドイツ語風に」とロス。
「ヘ〜ルフっ!!」と叫ぶバリー。
なぜにドイツ語!?(笑)(「AREA」は当初(確か)ドイツ語なまりの即席歌詞がついていたらしいから、ドイツ語なまりってのは、バリーの一芸なのか??)


THE FUTUREHEADS in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

そしてバリー(彼女付き)とも柵越しで少しお話。双子ちゃんが「Drian Gray」のことを話すと、「あれはTVパーソナリティの曲なんだよ。」と、他のお勧め曲をいきなり歌いだすバリー。バリーの生歌!意外と上手い(笑)・・・しかし、イギリス人(しかも南部人と北部人)の会話なんて、聞き取るのが精一杯。そこに口を挟む余裕なんてありません。しかも彼女がピッタリと隣にいるからね(苦笑)別にやましい心がある訳じゃありませんが、やっぱり緊張しますよ。

ジャフとデイヴは既にバスに乗ってしまった様で、バスに帰るバリー&ロスを見送って、私達もホテルに帰りました。またしても時間は12時過ぎ。3人で交代でシャワーに入りつつ、小腹が空いたので買い置きしておいたポテトチップス(イギリスでは「クリスプス」といいます)をボリボリ。日本に帰ったら、疲労より体重のが心配かも・・・。

寝る前に携帯を充電しておこうとすると、うげっ!画面に「システム・エラー」なんて表示されて、フリーズしちゃってる!電源も切れない!ライブの時に、柵との間で思いっきり潰されていたからなぁ。どうしようかと考えていると、ちょうど電池切れで電源が落ちたので、コンセントを差して電源を入れると無事復帰!焦ったぁ。まっ、いいか、壊れたらデイブに責任とってもらおっと(笑)

2006年12月 THE FUTUREHEADS UK tour & MORRISSEY