THE FUTUREHEADS TOUR in UK ■ Dec/2006

THE FUTUREHEADS ■ THE JUNCTION CAMBRIDGE 5/Dec part 1

翌朝、首の痛みも引き、柵で潰された胸の痛みも和らいでいました。昨夜は同じく痛がっていたKさんも大丈夫。肋骨にヒビでも入ってないかと心配したけど、良かったね。

そして1階の食堂で、そのホテルのオーナーのおじさんと初めてご対面。「ライブはどうだった?良かった?」なんて言われながら、たっぷりのイングリッシュ・ブレックファーストを頂きました(目玉焼きの下に揚げトーストまで隠れていて、朝からコテコテな食事(笑))そしてタクシーで駅まで行き、ポーツマス観光することもなく、ロンドン行きの列車に乗り込みました。

ロンドンのウォータールー駅に到着、そこからさらに地下鉄でキングス・クロス駅に向かいます。ロンドンは街の中を列車が走らないように、行き先の方角ごとに分かれた駅が中心地を取り囲むように作られています。なので、今回のようにロンドンを経由する移動では、次の列車に乗るため、地下鉄で移動しなければなりません。

「そういえば、キングス・クロス駅に『9と3/4番』のプラットフォームがあるんだよ!」
と、Kさん。それって、「ハリー・ポッター」に出てくるプラットフォームだよね?魔法学校へ行く列車が出るホームで、映画ではキングス・クロス駅の9番と10番のプラットフォームの間の柱の中にカートごと突っ込んでいくよね。でも、実際の駅に来ても何もないから、観光客がガッカリすると聞いたけど?
「そういう観光客のために、最近わざわざ作ったらしいよ!見にいってみない?」
行こう、行こう!!


Pratform 9 3/4

キングス・クロス駅のメインの駅舎の奥に小さな駅舎があり、プラットホームの9番以降はこちらにありました。そしてその建物に入った途端、いきなり目の前の壁の中にカートがめりこんでる!あははっ!!そしてその上には「Platform 9 3/4」とネームプレートが。ほんとに記念写真スポットだぁ(笑)(追記:その後、キングス・クロス駅の狙い通りに観光名所になったので、メインの駅舎の目立つ所に移動しました。)

そしてケンブリッジへ。大学で有名な街ケンブリッジまではロンドンから列車で50分程。本日のライブ会場とホテルは駅のすぐ近くですが、駅自体が街の中心から少し離れているので、ケンブリッジ観光はできません(苦笑)しかし駅の近くといっても、駅をグルリと回らなければならず、15分ほど歩いていると、
「あ、あれが会場じゃない?」
駅裏の再開発地区のような、真新しいショッピングセンターの隣に「ザ・ジャンクション」 がありました。

まずはホテルにチェック・インに行くと、
「君たちも面接に来たの?」とホテルのスタッフ。
「え?面接?」
「今週はケンブリッジ大学の入試面接期間なんだよ。だからホテルはどこも満室で、さっきも聞きに来た人を断ったところなんだ。」
え〜っ、そうだったんだ!予約しておいてよかったね。

しかし、今日は会場に行く前に、眼鏡屋とコンタクト保存液を売っている薬局に行かないと。ホテルのスタッフに聞くと、薬局は会場とは反対の方角に一軒あるとのこと。
「眼鏡屋は街の中心にしかないなぁ。ん?待てよ?確かあそこが眼鏡屋だったような・・・違うかもしれないけど」
と、ホテルのすぐ近くにある店を教えられました。そこには小さな眼鏡屋で、お店番の女性がすぐにKさんの眼鏡を無料で直してくれ、コンタクト液もここで購入できて、あっという間に用事が片付きました。あ、デイヴに請求書を回し損ねたね(笑)


THE FUTUREHEADS in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

それから会場に向かい、バックステージドアを探すと、ツアーバスが止まっていた駐車場はグルリと柵で囲まれていました。
「う〜ん、これではメンバーと会えないかもね。」
なんて言いながらウロウロ歩いていると、あれっ?バリー!!ちょうどその柵の中をバリーが歩いていて、私達に軽く手を振ってバックステージに入っていきました。

そのまま会場正面に向かって行くと、今度はロスに遭遇。
「あっ、マカビーズだぁ」と、ロスのTシャツに気付いたKさんが指摘すると、
「そうだよ!俺、あいつら大好きなんだ。」
うんうん、いいバンドだよね!
「今からリハーサルだから急いで戻ってきたんだ。今日はライブのスタートが6時だからさ。」
「えっ!7時じゃないの!?」
「6時って言われたよ。」
「でも(チケットを出して)7時スタートって書いてあるよ。」
「あれ?ほんとだ。」
「6時にフューチャーヘッズがスタートしても誰もいないよ(笑)」
「はは、確かに。とにかく確認してみるよ。」
と、バックステージに向かうロス。そしてライブのスタートは当然7時でした。誰だ?ロスにデマを流したヤツは(笑)

今日は私だけチケットが手元にありません(涙)念のためボックス・オフィスに聞いてみても、やっぱり受け渡しは開場後だってさ。

またバックステージドアを覗きに行くと、今度は白いバンがやってきました。あっ、マカビーズが乗っている・・・と思ったら、中でメンバーたちが「あいつら、また居るよ!!」と言わんばかりに、こっちを指差して笑ってる(苦笑)な、なんだよぉ、そんなに物珍しいのかっ!希少動物じゃねえぞっ!そして駐車場のゲートを開けるために車を降りたギタリストは、私達に興味深々の様子(笑)
「君たち、本当にフューチャーヘッズが好きなんだね。」
「うん!」
「俺たちも大好きだよ。だから今回、一緒にツアーができて本当に嬉しいんだ!」
「でもマカビーズも良いバンドだよ!」
「え!?本当にそう思う?」
「うんうん!気に入ったよ!」「シングルは出ているの?」「早く日本においでよ!」と皆で褒めると、メチャクチャ喜んでました。とっても素直で良い奴だ。

ジャフは柵の中にいたし、デイブはどこにいるんだか。あ、バリーにパスをもらい損ねたなぁ。今日はもうメンバーには会えないかな・・・なんて思っていると、突然、後ろを猛スピードで走り去る黒い物体がっ?
「えっ!?バリーっ??」どこから現れたのか、バリーが全速力で走ってるっ!
「パス、頼まないとっ!」と、Kさんがバリーを呼ぶと、
「ごめん!急いでいるから、また後で!」
彼女が駅に到着したので、迎えに行くそうだ。わざわざケンブリッジまで彼女が来たんだ・・・というか、バリー!駅まで走る気かっ!?駅は目の前に見えているけど、道のりは遠いんだぞっ!
「まあ、コンパスが長いからね(笑)」
「まさか彼女を駅から歩かせたりしないよねぇ?」
なんて話していると、どこからかバリーの声が?すると線路の上の高架を歩くバリーと彼女の姿が見えた。早っ!しかもやっぱり歩いて帰ってきたか(笑)でもそのまま正面から入ってしまった様で、結局バリーには会えずじまいでした。

2006年12月 THE FUTUREHEADS UK tour & MORRISSEY