THE FUTUREHEADS TOUR in UK ■ Dec/2006

THE FUTUREHEADS ■ PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH 4/Dec part 2

メンバーはツアー・バスに戻り、私たちもトイレに行ったりとライブの準備(笑)会場の中をウロウロしていると、ハッ!いきなり巨大な警備員に捕まった(汗)最悪のケースか!?
「君たち、パスは?チケットは?」
「あ、あの、フューチャーヘッズのツアー・マネージャーが、ここにいて良いと言ってたので・・・」
「あ、そう。」
と、あっさり釈放。あ〜ドキドキした(汗)やはりチケットは受け取っておこう!チケット窓口のBOX OFFICEに行くと、まだチケットが届いていませんでした。なので、開場時間ギリギリに再度行ったところ、今度はチケットの束が届いてました。でも私達のチケットはそこには無いみたい・・・他のチケットの束の中にも無い・・・おいおいっ、なんであちこち探してるんだよっ!悩んだ係員はいきなり「ゲスト・チケット(招待券?)」と書かれたチケットを3枚、「はい!」と渡されました。

「私達のチケット、届いてなかったみたいだよ!!」
「マジっ!?遂にやらかしたか、シーチケっ!!」
Kさん曰く、ファルマスで、早めチケット受け取りできないか、会場のスタッフに相談した時、「シー・チケットか・・あそこはトラブルが多いからなぁ。」と言ってたそうで、問題が多いのは海外発送だけでなく、イギリス国内でも評判悪いのかっ!!なんとかしてよ。

なんて話していたら、いきなり開場してドドッとファンが入ってきた!あわわっ!大慌てで柵に走っていき、とりあえず今回はジャフ前の一番前を確保。(柵前を確保したいのは、ステージをちゃんと見たいという理由だけでなく、2列目以降では「人の中に埋もれて息ができない」&「5時間も支え無しで立っていられない」という切実な理由もあるんです。)

そして1番目のサポートのバンド、ジ・エネミーが登場。ややモッズ系でストレートなロックだけど、ありきたりというか、深みがないというか。しかもビールを飲んで意気がってるけど、明らかに子供でしょ?(苦笑)

しかし、2番目に登場したマカビーズ(The Maccabees)が良いんですよ!!フューチャーヘッズやブロック・パーティの様なポスト・パンク系の音ながら、ポップで、どこか80年代ギターポップな香りもする。ライブも勢いがあってカッコいい!上り調子なバンドだから、客が盛り上がり過ぎ(汗)でも気がつくと、ステージの脇でバリーとロスがノリノリになってました(笑)


THE Maccabees in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

そして真打ち(笑)フューチャーヘッズが登場!

今回は叩きつけるような勢いで始まる「AREA」でスタート!続いて「Yes/No」!「うお〜っ!」と、大喜びした途端、いきなり後ろからビールが飛んできてずぶ濡れに。マジかよぉ(涙)旅行前には「浦和の優勝で興奮したサポーターがビールをブチ撒けたらヤダなぁ」と心配してたんです。だって、ビール臭い服のままでフューチャーヘッズを追っかけたくはないよね。なのに、そのフューチャーヘッズで、しかも初日にビールまみれになるとは。

ともかく、この日はやたらとバリーやロスが喋っていて、ロスが「ジャパニーズがどうしたこうした〜」と言っていて、わ、私達のコトですか(他にはさすがにいないだろ(笑))

しかも観客のノリがすさまじく、柵に押し付けられて、ろ、肋骨がヤバい〜!!かなり激しく押された時は、肺から出て来た呼吸になんだか血の匂いみたいなものがした(苦笑)そして小柄なTさんにいたっては、完全に埋もれてる(汗)しかも、ひっきりなしに後ろからステージダイブの奴らが頭の上を流れてくる〜っ! そんな時にバリーが、
「今日はこのツアーで最高のノリだよ!」
こっ、こらっ!煽るな!!(汗)ぐえ〜っ。

しかし!!この日のセキュリティーはプロでした!客の頭の上を次々と流れてくるダイバーたちを、最前列に来る直前でお姫様抱っこで救い上げ、しかも彼等の足が私達の頭に当たらないようにと気を配る。すげえっ!そしてあくまでもフレンドリーに。おまけに私がカメラを構えると、邪魔にならないよう頭を下げてくれたり。いや〜、あんたたち、大人なセキュリティーだなぁ!(思わずライブ後に、「今まで見た中で最高のセキュリティー達だよ!」と褒めたら、ガシっと握手されました。)でも、そんな彼等もたまにはミス流ので、受けそこねた奴らが頭の上に降って来る。く、首がぁ〜(汗)むちうちになっていないといいけど(涙)


THE FUTUREHEADS in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

そしてアンコールに登場し、いきなりバリーが「When I Buy My Mansion!」と歌いだした。お〜っ、演るのか、「Dorian Gray」!!ロスと2人でアカペラ状態で歌っていると、いきなりジャフが「バリバリバリバリバリバリバリ〜」と、ヘンなコーラスを入れ、場内もメンバーも爆笑。そして爆発するかのように、全員での演奏が始まり、ん〜、カッコいい!

ラストはお馴染みの「The Carnival Kids」!「You should be old enough !」の大合唱で終わりました。

ライブ後はKさんが荷物を取りにいっている間、Tさんとグッズ売場をチェック。・・・日本で1000円だったトートバッグを10ポンド(約2400円)で売ってる!?「さては日本では100円=1ポンドと勘違いしていたな?」なんて笑っていると、
「荷物がない〜っ!!」
と、Tさんが大慌てで戻ってきた。慌てて3人で行くと、確かに元の場所に無い。マジに機材車に積まれた!?
「まあ、荷物だけ先に次のライブ会場へ運んでもらえば・・・」
なんて笑ってる場合じゃない!

そこにまたツアー・マネージャーが来て、機材の奥底から荷物を見つけてくれて、ホッ。今日は色々お世話になりました!

今度は3人でグッズ売場に戻ると、あっ、マカビーズのメンバーがいる・・・って、なんだか私達を見て笑ってる(汗)

「In the Future We All Die」と書かれたTシャツがあって、「なんだろ、あの言葉??」と、Kさんと悩んでいると、「やだなぁ、『Robot』の歌詞じゃないですか」と、Tさん。おお〜っ!!言われてみればそうだ!!「In the future we all die / Machines will last forever (将来、我々は死ぬ/機械は永遠に続く)」よく気がついたなぁ、すごいよ、Tさん!!


THE FUTUREHEADS in PYRAMID CENTRE PORTSMOUTH

すっかり誰もいなくなった会場を出てステージドアに回ると、ロスに遭遇。少し話しをしてると、
「そういえば、あのストイコビッチの写真は君が自分で撮ったの?」
ライブ前にロスが大好きなピクシー選手のDVDをプレゼントしたけれど、私が試合の時に撮ったピクシーの生写真を一緒に入れておいたんだ。
「そうっ!気に入った?」
「うんっ!すごいよっ!ありがとう!」
「DVDは見れそう?アメリカの再生方式なんだけど?」
「うんうん、大丈夫!見れるよ!ほんとにありがとう!」
お〜っ、喜んでくれて良かった。

そしてまたデイヴと遭遇。「また一番前で見てくれていたね。ありがとう。」と、ハグハグされ、日本での事を覚えていたか(苦笑)でもライブ中の自分の姿をまじまじ見ないでくれぇ。
「前で見ていたから眼鏡が歪んじゃったよ(笑)」
と、Kさんがフレームが曲がった眼鏡をデイヴに見せると、
「え〜っ!責任感じちゃうなぁ・・・」と、デイヴ。
「えっ!?あなたのせいじゃないよ」と私達。
「いやいや、責任感じるよ〜」とデイヴ。
では、修理費の請求書はデイヴに回すということで?(笑)

それから風が吹きすさぶ中で凍えながらしばらく待っていると、やっとバリーが登場。「寒かっただろ〜?」と一人一人ハグハグされ、背中をさすられてしまいました。はははっ。
「今日はステージダイバーがすごかったよね。フューチャーヘッズのライブでこんなコトってある?」
「アムステルダムやパリはこんな感じだよ。リバプールもかな。」
「でもセキュリティーは親切だったよ。」
「うんうん。今日は良かったね。昨日は・・・(Kさんに)君は見たよな!?まだ15才のほんの子供をセキュリティーが引きずり落として押さえこむんだぜっ!だから『そいつはまだ子供じゃないか!』って俺は言ってやったんだっ!こういうコトは誰かがちゃんと言うべきで、それはマイクを持った人間が言うべきなんだ!」
なんて、全身を使ったアクションを交えて語るバリーは、ほとんど「劇団ひとり」状態(苦笑)初めて読んだフューチャーヘッズのインタビューには、「バリーは内気でシャイ」と書かれていたのに、彼と実際に話すたびにそのイメージが・・・。

バリーとも「また明日ね」と別れ、ホテルに帰りました。気がつくともう12時近く。Kさん、やっと本日のお宿に到着(笑)TVをつけると、ELBOWのガイ・ガーベイが、ピクシーズのフランク・ブラックたちをバックにELBOWの曲を歌っている!!イギリスのTVではこんな豪華なライブがフツーに観れるのね・・・。そして、53時間振りにベッドへ。思っていた程の疲労は感じないけど、帰国した時に一度に来そうだな・・・。

2006年12月 THE FUTUREHEADS UK tour & MORRISSEY