DOCTOR WHOを観るためのデジタルな話

<その1>11thドクターをブルーレイ・ディスクで観たい!
<その2>マット・スミスを大画面で観たいっ!
<その3>ドクター・フーを(できるだけ)リアルタイムに観たいっ!

<その1>11thドクターをブルーレイ・ディスクで観たい! part 2

<Feb 2013>

と、言いながらも買っちゃいました、第6シリーズのBD BOX SET。

再生不良があると言われていた「ALMOST PEOPLE」や「REBEL FLESH」も、問題なく再生できました!独特な映像美の世界を作り出す第6シリーズですから、BD画質で観ると一段と深いです。同じ問題でためらっているなら買っちゃえ!うん!

そして第7シリーズ part1のBOXも一緒にDVDで購入。このDVD BOXには「UV COPY」なんてモノがついているらしく、「UVって紫外線でしょ??DVDに紫外線??」

調べてみると、このUltra Violetというものは、iPhoneやiPad、Androidなど、あらゆるデバイスのフォーマットに対応できるデジタル映像らしいのです。アナログのレコードにデジタル音源が付くように、DVDディスクにコピー・ガードをかけ、代わりに携帯機器向けの映像がダウンロードできるものは見かけますが、でもUV COPYという名前を聞いたのは初めて。

ずらりと並んだ11thドクター

どんなモノなのかとちょっとワクワクしながら届いたBOXを開けてみると、URLアドレスとパスワードが書かれた紙が一枚。そこはBBCではなく、UV COPYで映画やドラマをダウンロード販売しているショップで、そこから無料ダウンロードしてくださいととありました。

さっそくパスワードを打ち込んでみると、「UK以外からはダウンロードできません」だってさ・・・。なんだよ、ムカつく〜!! DVDのパッケージにはUKオンリーなんて書いてないのに〜!!<その3>で紹介しているソフトを使ってみても拒否られる(涙)

という訳で、結局ダウンロードはできず、UV COPYはいまだ謎のままなのです。

【June_2013】

「ドクター・フー」の第7シリーズのブルーレイ・ボックス・セットpart 1 & part 2(それから2011年のクリスマス・スペシャル「The Doctor , The Widow and The Wardrobe」)はリージョン・フリーでした。

Amazon UKには「Region B」と書かれてるいますが、我が家のPanasonic DIGAで何の問題もなく再生できました・・・まさかDIGAがリージョン・フリーのプレイヤー??いやいや、それは無い。

BDのパッケージにもリージョン・コードの記載はないので、まず間違いなくリージョン・フリーです。もしリージョン・コードで購入を悩んでいる方がいればご参考までに。

【Aug 2016】

と、想っていたら、遂に!2016年に発売された第10シリーズのブルーレイ・ボックス・セットにはリージョン・コードが設定されてしまいましたぁ!!

「でもさ、BDでは日本と同じリージョン・コードのUS盤を買えば問題ないのに?」なんて言われそうですが、UKモンをUS盤で買うのは何か違和感があるんですよねぇ。ジャケットも違う事がありますしね。例えばマット・スミス主演のドラマ「Christopher and His Kind」のDVDを見てみると・・・

当然UK盤を買うでしょ?でしょ?(笑)だからこのサイトでは、US盤という選択肢はないものとして話しを進めています(勝手)

今回は「リージョン・コードが付いたBDなんて、外付けのBDドライブからパソコンで視聴すればいいや」と、単純に考えてBDをオーダーしましたが、ところがBDでは、”視聴”なんて簡単なことすら、コピーガードに邪魔されて思うようにいかないんですよ。 しかも今の日本では、コピーガードを外すという行為自体が違法となってしまうので、そんな事情を理解した上で、ここから先はコピーガードがかけられた「ドクター・フー」のBDとは全く関係ない話しなんだと思ってお読み下さい(苦笑)

これで11th DOCTORのBDがコンプリート!

BDをパソコンで観るためには、BDのデータをパソコンで扱えるようにするソフト(簡単に言えばリッピングソフト)と、再生ソフトが必要です。私が試してみたのが無料ソフトの「DVD Fab HD Decrypter」と「VCL」(Mac版を使いましたが、Windows版もあります。)

「DVDfab HD Decrypter」はDVDのリッピング・ソフトとして有名な「DVDfab」の無料版で、BDを丸ごとハードディスクにリッピングできて、リージョン・コードも変更してくれます(と言っても、コード付きBDが手元にないので実際は試してませんが。)有料版には便利な機能がたくさん付いていますが、視聴するだけなら無料版で充分です。(追記:現在は無料版ではBDリッピング機能が使えません。)

有料版は最新のコピーガードにすぐ対応するようですが、この無料版はそれより1、2ヶ月遅くなるらしいです。でも「ドクター・フー」なら第7シリーズのBDでも・・・モゴモゴ・・・。

そしてそのリッピングしたデータを視聴するためのソフトが「VCLメディアプレイヤー」です。万能メディアプレイヤーとして有名なソフトですが、現在はBDのデータにも対応しています。TVとHDMI端子で接続すれば、PanasonicのDIGAと見分けがつかないくらい劣化なく再生できました。へへへ、ドクターだって・・・モゴモゴ・・・。

パソコンでBDを再生する良い点は、
1. リージョン・フリーにできる(ただし未確認)
2. Panasonicでは再生できなかった「STANDARD EXTRAS」も再生できる!コメンタリーもとりあえず声は再生できました。

悪い点は、
1. VCLでの再生は開始時にほんの少しだけ映像がカクカクっとします。
2. 現時点ではパソコンの再生ソフトではBDのメニュー画面が再生できません。
3. いちいちハードディスクに取り込むのが面倒かも。でも例えばMacなら、有料ですが「Mac Blu Ray Player」のように、BDから直接再生できるソフトもあります。

と、こんな感じでとりあえず再生できるようになりましたが、ただ不思議なことに、とある心臓が2つある宇宙人が主人公のドラマで、第5シリーズだけがブロックノイズがひどくて上手く再生ができませんでした。ここで紹介してる再生ソフト「VCL」と「Mac Blu Ray Player」で試してみましたが、どちらも同じ状態だったので、これはBD側の問題でしょう。最新版ではなく古いBDが再生できないのは予想外でしたね。(確認してみたところ、同じBOX SETに収録されているBDでも、2011年制作の第6シリーズはOKで、2010年制作のクリスマス・スペシャル「Christmas Carol」はダメでした。この年を境目に何かが違っているのかな?)

BDは実際にやってみないと再生できるかどうか分からないようなトコが多く、しかもパソコンでの再生はパソコン本体のスペックも影響するでしょうから、あれこれと考えてるより買っちまいましょう!

ついでに、動画をiPhoneなどに入れて楽しんでいる場合は、現時点ではBD画像に字幕を付けて変換するソフトがないようです。

愛用している「HandBrake」という変換ソフトで試してみましたが、「プレビュー」で見ると字幕が入っているのに、なぜか変換したものには入ってませんでした。不思議(現在はできるようになりました。)


このように、BDってヤツは何かと面倒くさい!確かに映像はキレイですけどね。

でも今回、HDMI端子でパソコンをTV接続してみると、DVDでも目からウロコが落ちそうに画像がきれいっ!・・・もっとも、普段はアナログ端子で接続していたので、比較にもなりませんが(苦笑)

これだけ鮮明な画像ならDVDでもいいかな・・・と、一瞬考えてましたが、結局はBDを買っちゃうんだろうな(笑)

昔のマット・スミスのDVD(with ビリー・パイパー)だって、ほらキレイ!(画像はハメコミです(笑))@The Ruby in the Smoke
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