DOCTOR WHOを観るためのデジタルな話

<その1>11thドクターをブルーレイ・ディスクで観たい!
<その2>マット・スミスを大画面で観たいっ!
<その3>ドクター・フーを(できるだけ)リアルタイムに観たいっ!

<その3>ドクター・フーを(できるだけ)リアルタイムに観たいっ!

CAUTION!! : ここで紹介しているBBC iPlayerは、2016年9月より英国の法律でBBCのライセンス(視聴料)を支払わないと観てはいけない・・・と決まりましたので、一応お知らせしておきます。
CAUTION !! : 2018年に入ってから、ここで紹介しているVPNサービス「Tunnelbear」では、iPlayerに接続できなくなりました。他のサービスを2018年6月付で追記しています。

「ドクター・フー」にハマってしまうと、やっぱりUK本国とタイムラグ無く観たくなってきますよね。ドラマ本編はYouTubeなどでは観られないので、注文したDVDが届くのをおとなしく待っていたのに、オフィシャル・サイトであっさりリバー・ソングの正体をSPOILER(ネタばれ)され、思わずパソコンをひっくり返しそうになったりしますから(苦笑)

本国ではBBCのオンデマンド視聴サービス「iPlayer」でネット配信されており、ドラマのサイトでも「『ドクター・フー』をiPlayerで観よう!」なんて書いてあるので素直にクリックすると、「ごめんね!UK以外からのアクセスは許可してないんだ!」なんて言われて、もう腹が立つったらありゃしないっ!!

おそらくIPアドレスというヤツからアクセスしている国を判断しているので、要はUKのIPアドレスがゲットできればiPlayerは観られるはずですが、UKのIPアドレス?UKのプロバイダーと契約する?イギリスのお宅にサーバーを置かせてもらう?そんなの無理でしょ(汗)

でもこれを解決する方法があったんです!

 

なんて冗談はさておき、実際は「VPN」という技術を使ったソフトが解決してくれます。そして私が試してみたのが「TunnelBear」というソフトです(こちらのサイトからダウンロードしました→

 

こんなイメージ?? / オフィシャル・サイトから拝借

VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)は、電話回線やWiFiなど公共の回線にセキュリティのトンネルを作ることで、企業内や家庭内LANのような安全な疑似パーソナル・ネットワークを構築できる技術で、「Tunnelbear」はそれを応用して、実際にアクセスしている自国の接続回線にトンネルを作り、「Tunnelbear」が管理している海外にあるサーバーに直接接続することで、その国のIPアドレスをゲットできる・・・と、こんなイメージで理解してますが間違っていたらごめんなさい。

ということで、このTunnelBearをインストールしてみたら、あのiPlayerの憎たらしいメッセージが消えたぁぁ!

 

英語字幕だって付けれちゃう。BBC iPlayerって素晴らしいっ!と、褒めまくっておこう
from "A Town Called Mercy" / BBC
BBC iPlayerについてはこちらをお読みください→

他にもVPNのソフトはたくさんあり、フリーのVPN用サーバーを提供している大学もありますが、この「TunnelBear」は難しい設定は不要で、インストールしてユーザー登録すればすぐに使えて、インターフェイスも操作も単純で使いやすい。iOS(iPhone)向け、Android向けアプリもあります。


Mac版はこんな感じです。
使い始めた2013年の頃はUS、UKへの接続だけでしたが、最近はアクセスできる国もスタッフも増えて、ビッグなクマになりました。

「TunnelBear」のダウンロード自体は無料で、1ヶ月500MBまでは無料で利用できます。もっとヘビーに利用したい方は月7.99ドルの無制限利用コース、お得な年払いコースは49.99ドル。PayPalで支払いができ、無料コースに戻すこともできます。またiOSやAndroid向けアプリも使えます。(2017年1月時点)

ただし注意しておいて欲しいのは、「Tunnelbear」をインストールすると、このソフトがセキュリティのファイアウォールを通過できるように設定されます。つまり自分のPCやスマホにセキュリティの穴が開くことになりますが、しかし元々VPNはセキュリティのための技術ですし、「Tunnelbear」も本来のセキュリティ・ソフトとしての役割を強化しているみたいです。とりあえず私自身は2013年から有料コースを利用していますが、これまでのところ問題なく快適に利用しています。

ただし念のため書いておきますが、このソフトを利用して何か問題がおきても責任はとれませんので、リスクなども理解した上であくまで自己責任で利用してくださいね。お願いします。

【June 2018 追記】

今年に入ってからBBCがVPN対策に本腰を入れ始めたため、ここで紹介していたVPNサービス「Tunnelbear」でiPlayerに接続できなくなりました。しかも残念な事に「Tunnelbear」はiPlayerへの接続をギブアップしたみたいで、でも(こちらのページで→延々と書き綴っていますが)BBCドラマ「A Very English Scandal」がとっても観たかったので、他のVPNサービスを探し、無事ドラマを観ることができましたので、そのサービスをご紹介しておきます。

 

NordVPNのサイトはこちらへ
思いっきり翻訳エンジンを使った
日本語サイトですけど(苦笑)

今回、私が使ったのは「NordVPN」と呼ばれる有料のVPNサービスです。他にも無料でiPlayerに接続可能な方法もあるみたいですが、私自身が「無料(タダ)より怖いものはない」という考え方なので、このサービスを使ってみました。

ここを選んだ理由のひとつは、サーバーの数が非常に多いこと。現在iPlayerは、ひとつのIPアドレスから異常な数のアクセスがあると、それをVPNサーバーと判断して接続を遮断しているようですが、このNordVPNはUKだけでも534のサーバーを持ち、そこから最適なサーバーを自動的に判断してくれるので、「A Very English Scandal」を観た3週間は何の問題もなく楽しめました。(さらに追加料金を払えば、自分だけのUKのIPアドレスを割り当ててもらえるサービスも有るそうです。)

 

iOS版はこんな感じで接続

同様のサービスがある「PureVPN」というVPN業者とどちらにするか悩みましたが、ここは自前サーバー以外も使用しているらしく、つまり誰が所有しているサーバーなのか分からないまま接続する不安が残ります。NordVPNは全てが自前サーバーと言われているので、私はこちらを選びました。(ま、正直なところ、気休め程度の話ですけどね。大体、VPN業者自体をどこまで信用していいのかという根本的な問題も残りますし。)

「Tunnelbear」と同様に、ソフトやアプリをインストールして登録すれば直ぐに接続でき、3日間のお試し期間もあるので安心。料金はクレジットカードやPaypalでの支払いが可能ですが、月額11.95ドルでちょっと高め。2年間の前払い契約をすれば月3.29ドル(トータルで79ドルの先払い)になりますが、このNordVPNもたまにiPlayerに接続できなくなるみたいで、直ぐに対策していますが、iPlayerとVPNサービスがイタチごっこをしている現状を考えると、実質半年分の料金であっても先払いはちょっと悩むところかな。

と、書いてきましたが、しつこいようですが、本来イギリス国内でiPlayerを視聴するのはライセンス契約が必要であり、またVPNに接続するリスクなども理解した上で、あくまで自己責任でお願いしますね。でも本当はVPNサービスよりBBCにライセンス料を払いたいですよね(涙)

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