THE FUTUREHEADS ■ QUATTRO OSAKA ■ 4/Sep/2006

フューチャーヘッズ初のジャパン・ツアーの初日は大阪心斎橋のクアトロ。この日は2時頃に心斎橋のパルコに到着しました。メンバーに会いたいなぁ、と早めに来ましたが、この会場は駐車場の搬入用エレベーターから直接会場に入れるため、車からそのまま会場に入ってしまうこともあるそうなのです。ダメでもいいから、とりあえず外で待っていると、フツーにメンバーが歩いてやってきました。徒歩か(笑)

待っていたファン達に丁寧に対応してくれるメンバー。数も少ないので特に騒ぎにはならないけど、それでも路上での即席サイン会に通りがかりの人たちが立ち止まります。そんな中で、東洋系アメリカ人(多分)が、ロスが着ていた「Sonic Boom」のTシャツ(シアトルのレコード店らしい)に目を止めて、他のファンの頭越しに、ロスとその話しで盛り上がってました。そしておもむろに、
「で、君たちは何ていうバンドなの?」
「THE FUTUREHEADSだよ。」
「え〜っ!!君たちがTHE FUTUREHEADSなのか!?」と今さら握手。
何の違和感もなく、素直に返事するロスがかわいい(笑)


変なポーズのバリー

そして少し遅れてバリーが登場。バリーにイギリスで撮った写真をあげました。
「覚えてる?」
「おうっ、覚えているよ!マンチェスターだろ!?」
「リバプールだよ・・・」
「あ〜そうそう、俺、すぐにリバプールとマンチェスターを間違えるんだよ〜。」
ほんとかよ(笑)でも、少し話しをしていて「リーズのライブの時に・・」と話した瞬間、バリーが「あっ!!あの時の!!」と言わんばかりの顔で私を指差してました。あんた、今、思い出したでしょ(苦笑)

今回もライブの写真を撮りたかったけど、一足先にバリーに聞いたファンの方が、バリーは即答でOKしてくれたのに(多分)レコード会社の人から拒否られてしまったと教えてくれました(う〜っ、2月の来日ライブの時のスマッシュ(プロモーター)は協力的だったのに〜っ。)バリーに聞いたらやっぱり「うん、なんか今回はダメみたいだよ〜」と、ちょっとだけすまなさそうに言ってました。

メンバーを見送って、写真のことを教えてくれたファンの方、Kさん、Eさんと話しをしていていたら意気投合、三人でライブ前の食事に行きました。

そして開場前に3人でクアトロに戻ると・・・あまり人がいない・・・。まぁ、開場前だからね。でも6時になっても、6時半になっても余り人が増えない・・・。おいおい〜っ(汗)開演10分前で200人くらい?会場の半分くらいかな?
「きっと、クアトロに上がるエレベーターが大混雑してるんだよ。『早くしろよぉ!ライブが始まるじゃねえか!』なんてイライラしながら、エレベーターを待っているんだよっ!」
なんて適当なコトを言ったりしてたんですけど、やっぱりお客さんは増えませんでした。マジで日本での知名度が低すぎ・・・。いやいや!こんな時こそ少数精鋭!私たちが盛り上げてやるっ!!

登場したバリーは白い半袖シャツにベスト姿。シャツ姿のバリーは久々でカッコいいっすね。

デイヴのドラムで叩きつけるように始まるオープニングの「Yes No」。最初は眼鏡をしていたロスは邪魔になったみたいですぐに眼鏡を投げ捨ててしまいました。

「Skip to The End」では「この曲ではジャフがタンバリンを叩くよ」と、バリー。
「タンバリンは彼のグランド・ファーザーが発明したんだ」とロス。
「彼のグランド・グランド・グランド・ファーザー・ファーザーが発明した」とつぶやくデイヴ。
「あ〜なんかヘンな事言ってるぞ」とお兄ちゃん苦笑い(笑)

「He knows」ではお約束のファンの大合唱あり、おまけに一瞬のブレイクの後、バリーとロスが顔を突き合わせて「the authority weren't pleased when they couldn't bring her home」のコーラスに「きゃ〜、カッコいい!」と思った瞬間、いきなりバリーがロスのムニムニしたホッペタに「ちゅー」をかまし、ぎょえ〜っ!!!場内大盛り上がり!!

2ndの中でもっともパンクな曲「The Return of The Berserker」を「くだらない曲さ」と紹介。客席から「でも好きだよ!」と突っ込みが入ると、「本当!?じゃあこの曲は君に捧げるよ」と、ロスとバリー。めちゃくちゃ投げやりなDedicatedだわ(笑)

そして突然バリーが、
「FUTUREHEADSのゲームに参加したいか?」
え?ゲーム??何、それ??場内の反応の無さに「ん〜、ちょっと英語が通じなかったな〜」と悩むバリー。気を取り直してゆっくりと
「FUTUREHEADSの歌を歌いたいかっ?」
「うお〜っ!」と今度は大騒ぎ。
「よっし、通じた!」とばかりにニコニコのバリーは、
「こっちはロスと一緒に歌って!」「うお〜っ!」と、会場の左半分。
「こっちはジャフ!」「きゃ〜っ!!」と、ギャル声の多い右半分。
ジャフは前に出ていって皆とハイタッチで大盛り上がり。
「まずいぞ、ロス!負けてるぞ!」「やばいっ!!」なんて感じにゴニョゴニョ相談するロスとバリー(笑)とにかく、デイヴのドラムと手拍子、そしてロスの「オーッ、オッ、オ!」の雄叫びと一緒に左半分の大合唱で始まるお約束の「HOUNDS OF LOVE」!うはは、かっこいいっ!

「じゃあ、次が最後の曲で・・・」とロスが言えば、「え〜っ!!」「もっと〜!!!」と場内が大ブーイング!「なんだよっ!どれだけやればいいんだよっ!(笑)もう18曲やったんだぜ!」といきなり逆ギレジャフ(笑)オールナイトでやって頂いても結構ですけどね。

でもラストは「The Carnival Kids」。大盛り上がりの1時間のライブは終了しました。

5月のイギリスで見た時はアコースティック・ギターでの曲もやったけど、今回はよりシャープな内容にまとめていた感じかな。でもメンバーがすごくリラックスしてる雰囲気で、彼ら自身が楽しんでやっているのが伝わってきて、こっちも笑顔になっちゃうようなライブでした。

グッズ販売でフューチャーヘッズのトートバッグがあって、かわいくて思わずライブ前に買ってしまったんですが、それを見たKさんたちが買いにいったら売り切れ・・・。
「明日あるよね?」
「まさか初日で売り切れるなんてコトは・・・ねぇ?」
でも開場したばかりの時に、すでに売り切れていたTシャツがあったから・・・販売するグッズをほとんど持ってきてなんじゃないか・・・?

さらにおまけのサイン入り生写真につられ、3人ともCDをお買い上げ。無論、全員すでに持っているCDです(笑)第一、サインならライブ前にもらい放題だったのに、でもプロモ写真が欲しいし、オフィシャル(?)なサインはそれはそれで嬉しい。すっかりFUTUREHEADS商法に引っかかってます。

なにしろ彼らのシングル『SKIP TO THE END』には各メンバーのサイン入りポスターが付いていますが、Kさんたちとその話題になり、
「そういえば、誰のサインだった?」
「私、デイヴ」
「えっ!全員あるの?ロンドンのレコード屋で何枚かこっそり見たら、全部バリーだったから、バリーしかないと思ってた。」
「え〜っ!私はバリーのが欲しくて、オークションで買い直しちゃった(笑)」
やっぱりFUTUREHEADS商法に(苦笑)

ライブ後は、まずバリー以外のメンバーが出てきました。20人くらいのファンが待っていたけど、皆さんキャーキャーしないのでメンバーものんびり応じてくれます。


すでに酔っ払ってる(?)デイヴ

イギリスでデイヴの写真を撮り損ねていたんだけど、デイヴはクールっぽくて話しかけにくいんだよね・・。度胸を決めてデイブに話しかけました。でもカメラを向けているとなぜか笑い出すデイヴ。

「なんで笑うの〜?」
「いや、俺、シャイだからさぁ」
本当かよぉ(笑)でも意外に話しやすそう?
「兄ちゃんはまだ中にいるの?」
「うん。メシ食っているよ。」(と、聞き間違えてしまい)
「えっ、ごはん食べてるのっ??」
「違う、違う、今からメシに行くんだよ。で、ホテルの隣にボーリング場があるからボーリングをするんだ!」
「ボーリング!?」
「うん!アメリカでハマっちゃってさ〜」と、楽しそうなデイヴ。
「でも明日は名古屋だから早く起きないと」とKさんが突っ込むと
「12時半まで寝ていていいから平気だよ」と、呑気なデイヴ。
そんなにゆっくりな移動でいいのか??と、いうか、追っかけには有益な情報をボロボロ話してるぞっ(笑)

「明日の名古屋に来ても驚かないでね。名古屋は人が全く住んでいない街だからさぁ。」と、私。
「えっ!?じゃあライブも5人くらいしか来ないかな?パーティみたいで楽しそうだな。」
「あはは!そうそう、私と彼女(Kさん)たちと、あと2、3人くらい友達が来るかな〜」
「そいつは楽しみだ。」
ちょっと酔っているみたいだったけど、意外と気さくなデイヴでした。

そんなコトをしているうちにバリーが登場。Kさんたちが「今からボーリングに行くの?」と聞くと、「おうっ!アメリカで7回もやっちゃったぜ」と、フォームを披露しながら語るバリー。マジで行く気か?(笑)

しかし、楽しいライブの余韻に浸る間もなく、私は名古屋への新幹線の時間が迫ってきたので、バリーやKさんたちを残して一人新大阪駅へ。
「明日、新大阪駅まで来るファンはきっといないよね。誰もいないと寂しいから、ちゃんと待っていてやってね(笑)」
とKさんたちにお願いしました。
「任せて!でも、ほんとに12時半まで寝てる気かな・・・」