DOCTOR WHOなつぶやき 過去ログ
イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」の話題を拾った時につぶやいてます。
July 2017
前回で文句をタラタラ書いた第10シリーズですが、ごめん!モファット!!ラスト2エピソードがこんなに面白いとはっ!やられたぜっ!
The Doctor Falls / BBC
真人間・・・じゃなくて、真タイムロードになったミッシーをテストしようとドクターたちがたどり着いたのは、ブラックホールの寸前で踏みとどまる巨大なコロニー。まだ入植が始まっていないはずのコロニーに突如として現れた無数の生命反応!スタッフ達を襲った謎の「患者」たち!巨大さゆえに時間の流れがねじれたコロニーでドクター達を待ち受けていたものの正体は?勝ち目のない戦いの中で12thドクターの最後の戦いが始まる!・・・
と、近づけば近づくほどその強力な重力によって時間の流れが遅くなると言われているブラックホール。そんなSFらしいトリッキーなプロットに、不気味なデストピア的世界から西部劇、そして老体にムチ打った(ごめん)ピーター・カパルディ演じる12thドクターのアクション、そしてラストはモファットお得意のクリスマス・スペシャルに引っ張りまくるクリフハンガー!「うんうん、私が観たいドクターはこれだよぉぉ!」と、もうお腹いっぱいなエピソード(笑)
さらにこの派手なストーリーにずっしりと深みを増してくれるのが、3人のタイムロードたちの演技力!マスターとミッシーに生きる意味を問いかけ、「一緒に戦ってほしい」と語りかける12thドクターの言葉が胸を打ち、そして「どうせリジェネレーションするんだしぃ」と分かっているのに(苦笑)星が見えない人工の空の下で最後の時を迎えようとするドクターに涙が止まらない。
ドクターに「丸顔」呼ばわりされるマスター・・・ま、確かにね / BBC
そしてマスターとミッシーが迎える衝撃の結末!この数分の演技でミシェル・ゴメスがまた英国アカデミー賞にノミネートされても異論はないでしょ?!
また、ラスト2エピソードが素晴らしかった新コンパニオンのビル!!絶望的な運命の中で揺れ動きながらも、自分の意思を見失わない彼女をやっと好きになれたのに、演じるパール・マッキーの今後のスケジュールが忙しいため、「ドクター・フー」とはこれでお別れなのだとか。う〜ん、残念っ!
ビルともこれでお別れ・・・らしい / BBC
真の勇気を見せたマット・ルーカス演じるナードルと、ドクターとの別れも胸にジンときます!
この週末にも発表される13thドクターですが、その前にワクワクドキドキで、モファット&ピーター最後のドクターが待っています!楽しみに待ちましょう!・・・と、言っても、この暑さの毎日の中でクリスマスを考えるのもね(苦笑)
July 2017 part.2
7月16日日曜日、ウィンブルドン男子決勝戦の放送直後に13thドクターの新トレイラーが放送されました!
そして発表された新ドクターを演じるのはこの人!
新ドクター! Jodie Whittaker
「今回こそ女性ドクター?!」なんて噂はされていましたが、遂に登場ですっ!
モファットから総合プロデューサーを受け継ぐ脚本家クリス・チブナル。彼の代表作のITVドラマ「Broadchurch」に出演していた女優さんで、これまでもBAFTA(英国アカデミー賞)やBIFA(英国インディペンデント映画賞)などにノミネートされてきた実力派だそうです。
発表されてからの反応は様々で、ビリー・パイパーからマーク・ゲイティス、メイ首相からスコットランド国民党党首のニコラ・スタージョンまで、女性ドクター誕生に祝福メッセージが。一方で(当然ながら)「『ドクター・フー』にダイバシティーなんて政治を持ち込むな!」と怒るファンも多数。
私もね・・・そりゃあ本音を言えば男優の方が好きですよぉ。でも、ミッシーのあれだけ堂々たるタイムロードっぷりを見せつけられた後では、女性がドクターを演じたって、全然オッケーですよ!(ううむ、今思えば、実はミッシーへのリジェネレーションはこの女性ドクター誕生への布石だったのかっ?)
むしろ、こんな変化を軽く受け止めちゃうぐらいに懐の深いドラマが「ドクター・フー」ってモンだ!マンネリ化せず、ガンガン新しい事をやって欲しい!女性が演じるドクターって、どうなるんだろう?想像するだけでワクワクしてきませんか?これからのファン・イベントでは、小さな女の子のファンたちがコンパニオンじゃなくてドクターのコスプレができるんですよ!そう考えるだけで、何だか楽しくなってきませんか?
クリス・チブナルいわく、「ドクターのオーディションでの彼女にブッ飛んだよ。Jodieはまさに求めていたもので、面白くて、元気づけてくれて、生来の頭の良さに加えてウィットに富んで、力強さと暖かさを役に吹き込んだ。13thドクターは彼女のものだ」とのことで、しかもJodie本人が言うには、とにかく黙ってジッとしていられない性格だそうで、う〜ん、まさにドクター(笑)
13thドクターの登場はクリスマス・スペシャルにて!それまで想像ふくらませて待ちましょう!ちなみにコスチュームについてはまだ全然決まっていないそうですよ。
そうそう、今回のニュースに対して一番面白かったファンのツイートは、「ビルが慌てて戻ってきちゃうよ!」でした(笑)
大ニュースの後で、関係ないおまけの話
こちらのページ→で紹介しているBBCドラマ「THE HOLLOW CROWN」が、昨年放送されたベネディクト・カンバーバッチのパート2と合わせて「嘆きの王冠」のタイトルで劇場公開されています!
珍しく名古屋でも上映されたので、すでにビデオで見倒した第1エピソード「Richard Ⅱ」を劇場まで観に行ってきました!もちろん大スクリーンでベン・ウィショー演じる美しきリチャード2世を観たかったのですが、うむむむ、字幕が邪魔なんだよっ!ベンの顔の上に乗るんじゃねぇ!と、理不尽なのは分かっているけど、ちょっとムカっときたの・・・。
とはいえ、やはり大スクリーンで観ると新鮮で面白かったです。個人的にはパート2は血みどろ過ぎて観るのがキツイのですが(だって内戦の話ですもんね。そりゃ血みどろですよ。)お近くの劇場で公開される際には是非行ってみて!