DOCTOR WHOなつぶやき 過去ログ

イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」の話題を拾った時につぶやいてます。

Jan_2016

ドタバタに笑った後は熟年カップルにキュンとするクリスマス。12thドクターとリバー・ソングの(多分)最初で最後のエピソードとなる「The Husbands of River Song」で2015年も幕を閉じ、そして第10シリーズの情報が入ってきました。


熟年カップル(笑) / BBC

ピーター・カパルディ演じる12thドクターの最後のシリーズになると言われている第10シリーズ。間もなく撮影がスタートすると言われていましたが、どうも今年はドクター・フーが放送されないらしい!?

と、言うのも、2010年から総合プロデューサーを務めてきたスティーブン・モファットが遂に「ドクター・フー」から離れることになり、次のプロデューサーとして脚本家のクリス・チブナルが決定しました。そのため、第10シリーズをモファットのフェアウェル・シリーズにするため、オリンピックやサッカーの欧州選手権が行われる今年は避け、年末にクリスマス・スペシャル、そして2017年に第10シリーズを放送する、なんてBBCは企んでいるらしい?!オリンピックのせいで1年間おあずけ状態!?マジかよ!?

しかもそのクリスマス・スペシャルに新コンパニオンが登場するかもまだ未定。個人的にはルーク・ニューベリーのような可愛い男の子でも面白そうだと思うんですが、ピーターは男性コンパニオンは嫌なんだって。「そいつがアクション担当で、自分は訳のわからない科学用語を喋るだけにされそうじゃないか?」という訳(なのかどうかは分かりませんが)女性コンパニオンは確実のようです。

まだまだ混沌としている第10シリーズの情報。総合プロデューサーとなるクリス・チブナルと言えば、「Hungry Earth/Cold Blood」や「The Power of Three」などの「ドクター・フー」のエピソードや「トーチウッド」、そして何よりデビッド・テナント主演の「Broadchurch」の脚本・制作として有名ですが(”ミュンヘンの悲劇”を描いたテナント主演のBBCドラマ「United」も彼の脚本。)

とはいえ・・・ラッセル・T・デイヴィスがプロデューサーの頃は、大好きなエピソードのほとんどがモファットの脚本だったのに比べ、クリス・チブナル脚本のエピソードは個人的にあんまり好きじゃないので・・・複雑な気分です・・・。

そんな中で、モファットが「ぜひドクターの監督を!」とラブ・コールを送っているらしい「ロード・オブ・ザ・リング」のオスカー受賞監督、ピーター・ジャクソンがこんな映像をネットで発表しました。ダブル・ピーターが笑わせてくれますっ!


「I'm the Doctor !」「Who?」「..Correct」と、ダブル・ピーターが笑わせてくれます

ドクター・フーの50周年"裏"記念ドラマ「The Five(ish) Doctors」にも登場していたこの監督。実はドクターの大ファンなんだって。果たして次シリーズで本当に監督実現となるのでしょうか??

ともかくっ!イギリスの老舗TV情報誌「RadioTimes」において、2015年年間ベストTVドラマの第7位に選ばれた第9シリーズっ!!これを超えるファイナル・イヤーを期待してますよっ、モファット!!

さて、その年間ベストで第5位に選ばれたのが前のページで紹介した→BBCドラマ「London Spy」。そこで素晴らしい演技を見せてくれたベン・ウィショーが主役を演じている(??)映画「Paddington」を観てきましたっ。無論、ピーター・カパルディもお目当てです。

ホントに嫌なジイさん役がピッタリだねぇ、ピーター・カパルディは(笑)

そしてホントにクマ声がピッタリだねぇ、ベン・ウィショーは(笑)


「パディントン」ではイヤなジジイのMr.カリー
でもドクターやMalcom Tuckerより良い人に見えちゃう(笑)
/ 映画オフィシャルサイトより拝借

ドクターではありえないような、とんでもないファッションまで披露したピーター。彼がスクリーンに登場するだけで思わずニヤニヤしちゃいますが、登場時間が少ないのはやっぱりドクターの撮影が忙しかったのか?それでもイギリス人らしい、素直じゃない偏屈ジイさんっぷりを存分に発揮してます(ピーターはスコットランド人ですけどね。)


クマのようなヒゲ面でクマを演じるBear Whishaw・・・じゃなくてBen Whishaw(苦笑) / STUDIOCANALのツイッターから拝借

そしてパディントンの声を演じたベン・ウィショー。良いッスねぇ〜!

元々はオスカー俳優コリン・ファースの予定だったのが「もっと若い声がいい」と急遽、彼に交代となったとか。柔らかい低めのトーンでいつも落ち着いた口調がリアルなクマ姿のパディントンにあまりにマッチしていて、中にベン・ウィショーが入っているのかと(笑)パディントンにはもっと可愛らしい声の方が良かったのではと心配していたら、むしろベン・ウィショーの声のおかげで、一匹でロンドンまでやってきて異文化の中で自分で道を切り開いていくパディントンの力強さが見えてくる。見事なチョイスでしたね。


中にベン・ウィショーが入ってます(笑) / Telegraphから拝借

イギリスらしい小さな箱庭的世界の中で、素直に泣いたり笑ったり、そして最後には多様性社会へのメッセージをさりげなく織り込む。とても愛らしい映画でしたよ。お薦めですっ!・・・でも日本のCMではピーターもベンも完全に無視されちゃっているのが悲しいなぁ。(私的には)2大スターの共演なのに!

ところで、この映画「Paddington」はイギリスでは2014年のクリスマス・シーズンに公開されましたが、その頃ロンドンではパディントンの小さな像が街のあちこちに登場したとか。ロンドンでは時々、テーマに沿って同じデザインの彫刻を有名人や行政機関がそれぞれ色付けし、街を飾るイベントが行われますが、今回はこんなパディントンが登場したそうです。


こんなクマやそんなクマ、あっちのクマはビクトリアン・バージョン!? / VISITLONDON.COMより拝借

それにしても、クマのくせに私より英語がペラペラってのがムカつく(笑)「Paddington」のブルーレイを買って勉強しようっと。ピーター・カパルディもこの映画では聞き取りやすい英語を話してますよ。やれば出来る人なんです(笑)

さて、2014年6月(こちら→)に紹介したBBCのゾンビ・ドラマ「In The Flesh」。一昨年の第2シリーズが、目一杯引っ張って終わったくせに新シリーズ制作が中止となっていますが、放送していたBBC3チャンネルがネット配信専門に移動するため資金難で制作できなくなったとか。しかし主役のゾンビ、キーレンを演じたルーク・ニューベリーも「僕自身、キーレンにまだお別れが言えていない」と語り、ファンのカムバック・コールも根強く、脚本・制作のドミニク・ミッシェルも一時はクラウド・ファンドを使った映画化を考えていたそうですが、どうしてもドラマ3話分の時間が欲しいので、むしろNetflixやAmazonなどのネット配信チャンネルで制作させて欲しいと語っていました。でも、そうなると日本では余計に見られないかも・・・。なんとか頼むよ、BBCっ!!


Dusty and Me

そのルーク・ニューべリーが主演のインディー映画「Dusty and Me」が完成したそうです。70年代のイギリス北東部を舞台に、パブリック・スクールから戻ってきても家族に馴染めない少年と、違法なレースで使われていた犬の物語・・・なのに、なぜか「ロマンチック・コメディ」に分類されてましたが(笑)とてもイギリス映画らしい作品に仕上がっていそうで楽しみです。

最後にオマケの話。昨年のクリスマス明けにBBCが3夜連続で放送したドラマ「And Then There Were None」。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」は、こんな原題だったんですね。個人的にミステリーは得意ジャンルではないし、アガサ・クリスティというと「名探偵ポワロ」や「ミス・マープル」のイメージを持っていたので、少々躊躇したのですが、これが予想外に面白かった!


謎の人物「U.N.OWEN」とは?Owen Harperなら彼ですけど(笑) / BBC

アガサ・クリスティをこんなサイコ・サスペンスにしてしまうとはっ!謎解きやトリックなんて無視(苦笑)孤島に集められ、次々と殺されていく10人の心理劇を、血生臭くダークに、それでいてスタイリッシュでゴージャスに!あらためてアガサ・クリスティを読んでみようかと思わせるような新鮮なドラマでした。

そして10人の中の一人、刑事William Blore・・・どこかで見た顔だなぁと思ったら、おおっ!久々!「Torchwood」のOwenことBurn Gormanじゃないですかっ!ほんの小さな日常の幸せに気づき、良心の呵責に泣くBlore。イイ味出してましたよ。


チャレンジしたい方はここをクリックしてRadioTimesのサイトへ
表示されるタイトルの写真をクリックしていきます

最後にもう一つオマケ。イギリスの「Radio TImes」のサイトにこんなクイズが。エイミーの写真でエピソードのタイトルを当てていくという、恐ろしくシンプルで、恐ろしくマニアックなクイズ(笑)2話連続のエピソードなんてどっちがどっちか、けっこう難しいのです!ちなみに私は全問100%正解(笑)「You are Amy!」って言われました。我こそはと思われるWhovianはレッツ・トライっ!

Jan_2016 part2


ゾンビにされなきゃ良いけど(汗) / Radio TImesより拝借

マット・スミスがNYの写真家ロバート・メイプルソープを演じるというニュースが入ってまいりましたっ!RadioTimesの記事ではまだ具体的な情報が載っていませんが、とりあえず映画のようです。たぶん主役だと思うけど(笑)

ロバート・メイプルソープといえば、男性や女性の彫刻のようなヌードの白黒写真が有名ですが、70'sのNYを舞台にパティ・スミスやアンディ・ウォーホルなどのアート集団の中のマットが観られるのではないかと勝手に想像しています。これはマット・スミスがすんごい好きそうな世界だね。楽しみですっ。

そして2月には「Pride and Prejudice and Zombies」が公開!ロスアンジェルスのプレミア・ショーに登場したマットですが、イギリス(多分)ではこんなポスターが作られたそうです。なんでボタンが一個外れかかってるのか(苦笑)

そしてGood NewsなのかBad Newsなのか、マット出演の「ターミネーター」ですが、案の定(笑)復活1作目の「ジェニシス」がとっても不評だったため、2017年に公開予定となっていた続編が無期延期となったそうです。一応、製作意図はあるようで、かなりのテコ入れを図るとか。だからあの役ならリジェネレーションしちゃってもOKだろうから別の役者を使ってくださいよ。


オヤジなカッコ良さムンムンなピーター・カパルディ / Radio TImesより拝借

と、小ネタ続きですが、あと1ネタ。ドクター・フーの撮影から解放されたピーター・カパルディ、こんなヒゲ面でRadio Timesのパーティに現れたそうです。なぜかこの写真を見て「う〜ん、さすが俳優だねぇ」と妙に感動してしまったので、ちょっとご紹介。

そして前回紹介したRadio Timesの「ドクター・フー」クイズですが、マット・スミスのネタもあったのでご紹介。こちらはドクターというより、マットの他の出演作品を当てていくのですが、「ンなモン、観られないから分かんねぇよ!」という方は当サイトのこちらのページ→(「マット・スミスの出演作を観てみようっ!」)を読めばきっと出来るっ!でも・・・問題自体が間違ってるんだよなぁ。「Womb」じゃなくて「Together」の写真だよ・・・。


左上の写真は「Womb」じゃないぞっ!/ RadioTimesのこちらのページからトライっ!!