DOCTOR WHO OFFICIAL 50TH CELEBRATION in LONDON part 5
22 - 24/NOV/2013


BBCショップに置かれた「BRITISH ICON」ダーレク
触ったらEXTERMINATEされます(笑)

たくさん出ていたショップは、有名SFショップのFORBIDDEN PLANETや、ドクターのキャラクター・グッズやTシャツを作っているメーカー、そしてDOCTOR WHO EXPERIENCE(なぜ単独でショップを??)や、50th記念の切手を出したROYAL MAILまで、フィギュアからオーディオ・ブックまでいろいろ販売されていました。

中でも一番大きいのは当然BBCショップなんですが、ショップに入るのに長蛇の列(汗)

このショップの中で人気だったのは、ブルー・スクリーンの前で写真を撮って、それを「ドクター・フー」のイメージ写真と合成してもらうサービス。顔抜きの写真パネルではないトコロがSFらしいでしょ(笑)

そして皆さんの狙いは、当然イベント限定のTシャツ。ターディスの絵柄とか色々ありましたが、中でもデザイン的に良かったのが、12人のドクターの俳優たちの名字だけを並べたシンプルなTシャツ(なので11代目は当然「Smith,」とだけ書かれている。)金曜日の夕方にショップに入った時にはすでにデカいサイズしか残っておらず、「イギリスなんてヨーロッパで一番肥満がひどい国なのに、なんで小さいサイズが売り切れるんだよ!」と文句言いながら探していると、隣でかなり大柄な女性が「サイズがないわ!」と探しまわっていて・・・えっと、あなたでしたら残っているLサイズで充分だと思うんですが(苦笑)・・・と、ちょっと心の中で毒づいてしまう。こういう方たちまで小さいサイズを買っているのね・・・。

それはともかく、BBCのオフィシャルなショップですから、時にはクラシック・ドクター3人や、バーナード・クリビンス(ドナのおじいちゃん)が突然訪れていたりして、とても盛り上がっていましたよ。


特殊メイクのステージ

そしてこのイベント会場で人気だったのが「TARDIS CONSOLE PHOTO」です。11thドクターとエイミーが乗ったターディスのコンソールで記念写真が撮れるコーナー。

でも・・・昨年のカーディフでのイベントで、このターディスの撮影セットそのものを見学しているので(へへっ)「またお金を払って写真を撮らなくてもね・・・」と思いつつ、チケット販売の時に、サイン会がズラッと売り切れているのを見て、せっかくだから記念に何かひとつくらいイベントに参加しようと、ついこのチケットを申し込んでしまったのです・・・しかし後日、ジェナのサイン会チケットが購入できてしまい、このイベントへのモチベーションは急降下(苦笑)でもまた、あのターディスが見られるのだからと、日曜日にこの撮影会にチャレンジしてみました。

しかし金曜日に、撮影会待ちのとんでもなく長い行列を見ていたので、指定された時間の終了ギリギリを狙って向かうと、
「はい!撮影会はこっちに並んでね。今は40分待ちです。」
40分っ!?金曜日よりは遥かに短い列でしたけど、ちょっとチケットを売り過ぎなんじゃないの?BBCさん??(まぁ希望者全員が撮影できる方が良いんですけどね。)


THE SNOWMENの時のドクターの衣装

と、こんな感じで、このイベントではあちこちで行列に並びましたが、そんな時に周りの会話を盗み聞きすると
「昨日はこのあたりで普通にモファットが歩いていてさぁ!思わず話しかけたよ。」
「『スクリーニング』を観に行ってごらんよ。突然参加するゲストがいたりして、トークもすごく面白かったよ。」
「トラファルガー・スクエアでのターディスの撮影に偶然出くわしてさ。マット・スミスにサインもらったんだ!」
なんて、知り合ったファン同士の会話が面白かったんですが、そんな中でやっぱり一番よく聞こえてきた会話が、
「WHO IS YOUR DOCTOR?」
なんですよね。でも、どいつもこいつもトム・ベイカーかよっ!ちっ!(苦笑)

ともあれ、40分おとなしく並んだターディス撮影会。黒い布で包まれた撮影会場ですが、入口にはちゃんと青色の扉が!そして2、3グループごと中に通されると、わぁ!ターディス!・・・なのか??

確かにあのターディスのコンソールが、デーンと中央にセッティングされていますが、ターディスの壁は撮影で写る一部分だけ。周囲を囲む手すりがない、椅子もない、天井もない、当然ながら2階も地下もない・・・。うーん、これは・・・(汗)

「撮影まで少し時間をあげるから、自由にコンソールを見ていいよ」とカメラマン。そして順番に撮影が進められていきますが、「はい、ここに立って!はい、こっちを見て!撮るよ!」なんて、カメラマンやスタッフの皆さん、すっごく丁寧で笑顔なんだけど、目が笑っていない(苦笑)でも、3日間も分刻みで撮影をしながら、あんなに優しく応対してくれて立派です!

ところが、なぜか私たちの撮影の順番では、「ごめんね!PCの調子がおかしくてデーターが送られてこないんだ。もう一度撮影するから準備して!」なんてトラブルが起こって、一緒の家族たちと顔を見合わせて苦笑い。結局2度もターディスで撮影して、これは得したのか何なのか(苦笑)

もらった写真はイベントの記念にはなりましたが、でも、BBCのスタジオで見たターディスのセットは、まさにドクターやターディスの鼓動が聞こえてくるような、そんな場所だったんだと、つくづく感じてしまいました。ターディスはコンソールだけでなく、あらゆる箇所にドクターやコンパニオンたちの思い出が詰まっているんだよなぁ。

だから、「そんなコト言われたってさぁ!!」と怒られるのを覚悟で言わせて頂きますが、やっぱりターディスは撮影スタジオで見るべきなんですっ!なので、もし!ターディスのセットを見学できるチャンスがあるのなら、ドクター・ファンはぜひ参加するべきですっ!

なんて力説しながらも、DOCTOR WHO EXPERIENCEで展示されていた9th & 10thのターディスのコンソールに、ちょっと感動したので、エラそうなコトは言えませんけど(苦笑)

サービス精神たっぷりなサイルリアン

ともあれ、およそ8千人のファンがひしめくイベント会場。さすがに少々疲れてしまい、日曜日は途中でLevel3(3階)に一時避難してしまいました。この階ではマット・スミスとの撮影会が行われていましたが、当然チケットなんて買えず、おまけに今回は撮影会の様子を覗き見る事もできませんでした。でもこの階は人も少なくゆっくりできたので、同じようにちょっとお疲れモードなファンたちの中で少し休憩。

さらに、この階では「CLASSIC LOUNGE」と「SCREENING ROOM」というふたつのイベントもひっそりと行われていました。これは新旧のドクターのエピソードを見ながら、出演者や関係者のトークを聞くというもの。つまり「生コメンタリー」みたいなイベントですが、せっかくだから覗いてみようかと入口のスタッフに聞くと、このイベントは無料ですが、予約制だったため「たぶん空きがあるとは思うけど・・・後でまた聞きにきて」と言われ、結局見るタイミングを逸してしまいました。

でも、ここでグテっと休憩していた私たちの前に、突然現れたのはサイルリアンっ!!疲れていても皆、ドクター・ファンですねぇ。「わあっ!」とばかりに全員大喜びでサイルリアンの周りに集まりましたよ。サイルリアンもノンビリと一緒に写真を撮ったり、気付いていない人のところまで行って、いきなり顔を覗き込んでビックリさせたり。もしかしてお疲れモードのファンたちを元気づけてくれていたのかな?


と、こんな感じの50TH記念イベントでした。

昨年の「DOCTOR WHO CONVENTION」は現在のドクター制作者たちによるファンの集いといった雰囲気だったのに比べて、今回はまさに50年間をひっくるめてのフェスティバル!という感じでした。

でも11thドクターでハマった私のような新参ファンでも楽しめて、さらにこのイベントを通じて、50年の歴史もこのドラマの魅力のひとつなんだと気付かされましたよ。クラシック・ドクターについてはYoutubeでチラ見した程度のファンなのに、このイベントでの3人のクラシック・ドクターや、スクラップ・ヤードの扉に、思わずワクワクしてしまうんです。

でもこのイベントの前後で気になったのが、マットやモファットが「ドクターは12回しかリジェネレーションできない」と発言している事。ジョン・ハートのリジェネレーションをカウントすれば、今度の11thのリジェネレーションが12回目となるので、もしかするとモファットは10年目(2015年?)でこのTVシリーズを終わらせようと思っている?なんて勘ぐってしまう。もちろんBBCは簡単には承諾しないしだろうし、自分に代わるショー・ランナーをモファットが見つけ出せば、きっとこのドラマは続いていくでしょう。

50thスペシャルの放送が終わった日曜日、最初のパネル・セッションのオープニングで司会者が、「この記念すべき日にようこそ!」と観客に呼びかけました。「なぜ今日が記念日?」と不思議に思うと、
「皆さんは『ドクター・フー』の次の50年の歴史の、最初の日にここに集まったのです!」

そうか、次の50年か・・・

今回の50周年にあわせて放送されたBBCの「Culture Show」という番組で、このドラマがなぜ50年も続いてきたのか考察していました。それは「ドクター・フー」を観て育ってきた子供達が、大人になってこのドラマを復活させたからなのです。「もしも『ドクター・フー』のTVシリーズが終わることになったとしても、今、ダーレクに怯えてソファの後ろから観ている子供達が、いつかきっとまた復活させるだろう。」と、この番組は締めくくられていました。

そうやってこのドラマはまた続いていくのかなぁ。その時にはきっと、この日のイベントでボウタイ姿でお父さんに手を引かれていた子供達が、「My Doctor?もちろんマット・スミスさ!」なんて言っているのかな(笑)

「ドクター・フー」の数々の名セリフを読みながら駅へ

【クリスマス・スペシャルを観てからの追記】

「ドクターは12回しかリジェネレーションできない」というルールについて、WAR DOCTORをカウントしても、もう1回リジェネレーションできるはずと思っていたのですが、実は「Journey’s End」で10thドクターが姿は変わらない中途半端なリジェネレーションをしちゃっていたので、11thドクターはできなかったんですね。と、言っても、SFなんて基本はご都合主義ですから(笑)何とでもなっちゃいますよね。マットも「ドクターは12回目のリジェネレーションで死ぬかもしれないし、BBCが上手い方法を考えるかもしれない(笑)俺は後者だと良いと思っているけどね」と語ってましたからね。

ともかく、モファットは次のショーランナーを探してはいるようですし、12thドクターの後はどうなるのか分かりませんが、これからの「ドクター・フー」の50年を楽しませてもらいましょう!

あっ!クララのアゴネタは分からなかったです・・・・。パネルセッションで勘違いしたのかも(汗)そんな程度の英語力なので、ごめんなさいね。もう一度クリスマス・スペシャルを観直してみよっと。


おまけの話です

この50周年を記念して制作されたマーク・ゲイティス脚本のBBCドラマ「An Adventure In Space And Time」では、「ドクター・フー」誕生が描かれていますが、この中に登場する「ドクター・フー」の撮影現場が、まさに今回のイベント会場の入口にあったスクラップ・ヤードのセットと同じだったので、もしかするとこのドラマで使ったセットをそのまま持ってきたのかな?

このドラマですが、1stドクターを演じるのは「Dinosaurs On A Spaceship」で悪徳宇宙商人ソロモンを演じたデヴィッド・ブラドリー、女性プロデューサーには「Hide」で幽霊研究の教授を手伝うエマを演じたジェシカ・レインがキャスティングされて、新参モノのファンでも充分楽しめて(あっ、最後に少しだけ11thが登場しますよ)「ドクター・フー」や「ダーレク」がどうやって誕生したのか、そしてこのドラマを生み出した人々の喜びや哀しみが丁寧に描かれたとても良いドラマ なので、「ドクター・フー」好きの方は、ぜひご覧あれっ!