DOCTOR WHO CONVENTION at MILLENIUM CENTRE CARDIFF
FILMING LOCATION in CARDIFF part 3 - 24&25/MARCH/2012

MILLENNIUM CENTRE


ミレニアム・センター

ウェールズ語が刻まれた独特のデザインと金ピカの外装の「ミレニアム・センター」は、「ドクター・フー」や「トーチウッド」のファンにはお馴染み過ぎるほど有名な、カーディフを代表する建築物です。

カーディフ・ベイにあるこのセンターは、実際には大小のホールがある総合文化施設で、普段はコンサートや演劇などが行われています。

ここで撮影されたのが「THE GIRL WHO WAITED」ですが、10thドクターでも「THE NEW EARTH」の病院のエントランスとして撮影され、入って左側の階段は「THE SOUND OF DRUMS」でサクソンが首相就任会見をした場所だそうです。


センターのエントランス

ところで、今回のコンベンションでは、このセンターのガラス張りのエントランスにドクターたちの等身大ポップがいくつも並べられていましたが、このガラスにはペンキをぶっかけたような波状のデコレーションがあり、外から見るとなぜかそれがことごとくドクターの顔の上に(苦笑)


THE GIRL WHO WAITED / BBC

その時は、「も〜っ!邪魔なペンキだわっ!」と、無駄なデザインにムカついてましたが、帰国後に「VINCENT AND THE DOCTOR」を見ていると、ドクターがゴッホと一緒に訪れるオルセー美術館のエントランスにあのペンキがぁ!!

マット・スミスのカーディフ案内にもあるように、確かにこのシーンはセンターの玄関前で撮影されていますが、ドラマでは建物の上部がCG処理で無理矢理(?)オルセーだというコトになっているので、あまりピンと来ていなかったんですよね。でもこんな些細な発見で、またひとつロケ地を見てきた気分になりました。


センターの壁面の文字を中から見るとこんな感じ
カーディフ案内ビデオもここで撮影されてるっぽいですね

EDDIE'S DINNER


アメリカを舞台にしたエピソード「THE IMPOSSIBLE ASTRONAUT」で、エイミーたちがドクターと再会するあの60’Sな雰囲気のレストラン。でも実は撮影はカーディフ・ベイにあるこのレストランなんです。大々的にアメリカ・ロケをアピールしていたあのエピソードも、屋内のシーンは全部カーディフで撮影しているってのが笑えます。

ここでは当然クラシック・ボトルのコカコーラをストローで飲みましょう!

観光客としては、さすがにイギリスまで来たのにここで何か食事をしようという気分にはなりませんが(苦笑)でも店員さんはとてもフレンドリーでいい雰囲気のお店でした。店内の写真を撮ってもいいか聞くと、「あんたもかよ」みたいに苦笑しつつも「どうぞ、どうぞ!」と快く許可してくれました。


THE IMPOSSIBLE ASTRONAUT / BBC

おまけ

スピンオフ・ドラマ「トーチウッド」で、トーチウッドのHUB(基地)へのエントランスである観光案内所は、このカーディフ・ベイのレストラン街のデッキにあります・・・が、当然のことながら実際には何もありません。

しかし今回のコンベンションで数年振りにここを訪れてみたら、とんでもないコトになっていた!


観光案内所がある場所が、2010年シリーズ(「CHILDREN OF THE EARTH」)で殉死したイアント・ジョーンズへの追悼文で埋め尽くされていたのです。なんでもそのシリーズの後にここでイアントの追悼イベントを行ったそうで、いつも案内所で店番をしていたイアントに対して、このカーディフ・ベイのショップからの追悼プレートも張られていました。いやぁビックリしました。


イアントへの追悼プレート

貼られていたデカい「WE WANT TORCHWOOD CARDIFF」のメッセージも強烈。おまけに
「カーディフにHUBがないトーチウッドなんて!トッシュもオーエンもいないトーチウッドなんて!イアントもいないトーチウッドなんて! SUVが走り回らないトーチウッドなんて!翼竜が飛んでいないトーチウッドなんて! そんなトーチウッドなんて嫌だぁぁ!!」
メッセージに残されたファンの魂の絶叫が涙をさそう・・・。

というのも、トーチウッドは翌年のシリーズ「MIRACLE DAY」で、舞台がアメリカに移ってしまい、2010年のシリーズではこのHUBも爆破されちゃったからね・・・。でも・・・やっぱりカーディフじゃないトーチウッドなんて私もイヤだぁ!

本家「ドクター・フー」は来年2013年に50thアニバーサリーを迎えますが、トーチウッドのキャプテン・ジャック・ハックネスを演じるジョン・バロウマンはその50thに出演する気マンマンらしい。だから、ジャック!カーディフに戻ってこないと11thドクターと出会えないぞっ!!(笑)

カーディフ旅行メモ

・カーディフへ行くには、ロンドンのパディントン駅から鉄道で約2時間半。安く行くならロンドンのビクトリア駅近くから出る長距離バス(コーチ/COACH)を使えば4時間弱でカーディフ・セントラル駅前のバスステーションに到着します。

・カーディフはこじんまりとした街なので、移動はバスが中心となります。料金は1ポンド70ペンス(約250円/2012年4月現在)。1日に2回以上利用するなら3ポンド40ペンスの「DAY TO GO(一日乗車券)」が便利。両方ともバスに乗る時にドライバーから購入できますが、おつりはないのでその金額を用意してください。

・でも中心地から南のカーディフ・ベイ、北のカーディフ大学へは徒歩でも20分程度の距離です。

・4日間滞在して印象に残ったのはカーディフの人達のフレンドリーさ。ちょっと高めのレストランでも裏通りの食堂でもパブでも、一人でいると必ず店員さんが「おいしい?」とか声をかけてくれました。ちょっと強面なバスのドライバーも、泊まっていたホテルのスタッフも、そして「ドクター・フー・コンベンション」のスタッフたちもみんな親切でしたよ。

カーディフはこんなアーケードがあちこちに

・港町ならではの親しみ易さなのかもしれませんが、その裏返しというか、週末の夜の中心地のハジケっぷりにはビックリ!サッカーの試合とかがあった訳でもないのに、警官隊が出動して見張っていました。

・カーディフに滞在する時にいつも宿泊しているのはセントラル駅近くの「ROYAL HOTEL」です。
駅から数分という立地の良さで、シングルでも部屋やお風呂が広くとても清潔です。無料WiFiが使え、スタッフもしっかりしていてサービスも良い。朝食もGOOD(ホテルのサイトから直接予約すれば朝食がついてきますが、このサイトがセキュリティがかかっていないような・・・)ホテル予約サイトに載っているイメージ写真の通りのホテルです。
B&Bに比べるとすこし高めですが、平日ならかなりお値打ちに泊まれます。繁華街なので外の音が騒がしいかもしれませんが、あまり神経質でなければ大丈夫。カーディフでホテルを探す時はぜひ候補にいれてみてください。

ちなみに今回のロケ現場巡りはこちらのサイト「 THE LOCATION GUIDE TO DOCTOR WHO, TORCHWOOD and THE SARAH JANE ADVENTURES」を参考にしました。