DOCTOR WHO CONVENTION at MILLENNIUM CENTRE CARDIFF part 4
24&25/MARCH/2012
PROSTHETICS DEMONSTRATIONS
ロビーにもうけられた特設ステージでは、特殊メイクチームの講演が行われていました。
実演・・・とまではいかないけど、「HUMAN NATURE/THE FAMILY OF BLOOD」のスケアクロウを演じた俳優が、実際にコスチュームを着て客席を歩き回ったりしていました。時間が空いた時に覗くのにちょうど良いイベントで、毎回いろんなコトをやってましたよ。
そしてこのステージではもうひとつ、昔のドクターの未公開映像(だと思うけど)を上映してました。この時間の客席はやっぱり年齢層が高かそうでした。
スケアクロウ大暴れ・・・って、よく見えないか
COSTUME AND PROPS DISPLAY
「ドクター・フー」の撮影で使われた衣装や小道具が展示されたコーナー。カーディフやロンドンで行われているエキシビジョン「DOCTOR WHO EXPERIENCE」ミニ版みたいな感じで、歴代ドクターやコンパニオンたちの衣装やモンスターたちがずらりと並んでいました。
11thドクター&ターディス
もちろん10thも9thもありますよ
普段ならこれで充分満足なんですが・・・なにしろ一歩出れば実際に動いているモンスターやドクター本人がいるからなぁ(苦笑)
そうは言っても、やっぱりターディスの前で記念撮影しちゃうよね。
そして、歴代のドクターのソニック・スクリュー・ドライバーの展示に見入るオジさんや、ウィーピング・エンジェルの真ん前に立って「DON'T BLINK!」状態の写真を撮っている男の子なんて、ファンの様子を見ているのも楽しかったです。
CAST AUTOGRAPH SESSION
ロビーではドクターに出演した俳優たちのサイン会が行われていました。
この日のメンバーは、写真の手前から、「THE REBEL FLESH / THE ALMOST PEOPLE」に出演していたラケル・カシディ。あのエピソードでの渋い演技も良いし、マット・スミスが「ドクター」以前に出演したドラマ「PARTY ANIMALS」でも女性政治家を演じていて、カッコいい女優さんですよね。彼女のサインはちょっと欲しかったかも。
一人飛ばして(ごめん、誰か分からなかった・・・)「VICTORY OF THE DALEK」でチャーチル首相を演じたイアン・マクネイス。日曜日だけの参加だったそうですが、すいぶん長い時間、ここでサインに応じていました。むっつりして怖いのかと思っていたけれど、写真を頼まれるとチャーチルばりのVサインで応じてました。
そしてまた一人飛ばして(たぶん制作サイドの方)一番奥にいるのが「THE IMPOSSIBLE ASTRONAUT / DAY OF THE MOON」でカントンを演じたマーク・シェパード(だよね?)このためにわざわざアメリカから来たらしいです。アメリカSFドラマではとてもメジャーな俳優さんらしいので、日本のSFファンからすれば、マット・スミスなんかより、彼のサインをもらってこい!と言われちゃうのかな(苦笑)
AUTOGRAPH and PHOTOGRAPH OPPORTUNITIES
そして当然、マットたちのサイン会&写真撮影会も行われましたが、こちらはあらかじめチケットを購入しなければならず、出足の遅い私では、知った時には当然マット・スミスはSOLD OUT(涙)様子だけでも覗こうと思いましたが、サイン会はこんな感じ。狭い通路の奥で行われていたので全く見えませんでした。
見えねえよ・・・
でもマットの写真撮影会はガラス張りの部屋で行われていたので外から見物しちゃいました。
撮影会は外から見学
すでに撮影を終えたファンの写真をチラッと覗き見したのですが、ターディスのポップ(?)の前でマットと並んで写っているだけ。「これはちょっとつまらないだろぉ」なんて思ってました。
ところが、実際に撮影会を見てると、ソニック・スクリュー・ドライバーを持参したファンがいたり、渡されたマットもソニックをカメラに突き出して即席ドクターになりきり!ファンもエイミーになりきってポーズ!おいおい!その写真はちょっと羨ましいぞっ(笑)でも私ではせいぜいドナにしかなれないな(苦笑)
そして全員の撮影が終わった後は、まだ時間のあったマットは、外で羨ましそうに見ていた子供を呼んで一緒に撮影していました。やっぱりドクターは子供のヒーローだからね。でも私もマスターのソニック・スクリュー・ドライバーで子供に戻りたかったな(笑)
このセッションで驚いたのが、参加者の人数の多さ!おそらくひとつのセッションで100人近い人たちがマットにサインをもらったり、写真撮影をしていたような。今回のイベントは、1グループが750人なので、その大多数(たぶん600人近く)が出演者3名の誰かとサインや写真撮影ができるようになっていたと思います(実際、私がチケットを買った時点でもカレンとアーサーのセッションなら購入可能でした。)
ファン一人一人に割り当てられる時間が短くなってしまうのかもしれませんが、できる限り多くのファンが出演者に直接会えるようにした主催BBCの配慮なのかも。しかしそれ以上に、2日間で400人近くのファンと会う3人の体力もすごいわ。
DOCTOR WHO UNCUT
パネル・セッションの最後はドラマのスタッフたちによるトーク・ショー・・・と言っても、総合プロデューサーのキャロラインの独壇場でしたが(笑)
キャロラインのターディス帽子は、前日に参加者から奪い取ったモノだそうです(笑)
ダーレクの中の人、バーナビィ・エドワーズがホストを務めたこのセッションでは、なんといきなり!現在、撮影真っ最中の第7シリーズのホヤホヤ映像を公開っ!!
うおおっ!ドクターが西部劇!?(撮影はスペインだそうですが)うんうんっ!今回もエイミーとローリーがドクターと一緒だよ!うわぁ!雪の中で動くあの眼はダーレク?!次回シリーズではいきなり登場!?あはは、ドクターが「リバーに撃たれなかった時の顔」をまたやってるよ!あの顔が気に入ってるの?うわぁ、どんなシリーズになるのか見当もつかない!!
と、こんな感じのラッシュ映像でのスタートに、会場大興奮!満場の拍手喝采!
こんなモンを見せられてしまっては、当然ファンからは次々と第7シリーズについての質問が飛んできますが、「それは答えられないわよ」と苦笑のキャロライン。
「昔のモンスターは何か復活しますか?」なんて質問には
「さっき見たでしょ?ダーレクは出るわよ。」
すると、すかさず司会のバーナビィが
「その通り!また仕事がゲットできたよ!」
と笑っていました。
そんな時にいきなり会場に鳴り響く携帯の着メロ!誰だよっ!!
するとここでもバーナビィがすかさず一言、「こんな時に携帯を鳴らす奴は『EXTERMINATE』だなっ!」
さっすがダーレクの中の人!場内大ウケでした。
そしてアメリカのファンからの質問。
「またアメリカに撮影には来ないのですか?」
すると、それまで「ダメダメ!」の一本やりだったキャロラインが
「これは答えられるわ。再来週からニューヨークに撮影に行きます!(場内騒然)ウィーピング・エンジェルのエピソードを撮るわよ。そしてこれがエイミーとのお別れよ。」
うわぁ!なんちゅうSPOILERな発言っ!!でも、NYでウィーピング・エンジェル??エイミーとの別れ??どんなストーリーになるのぉぉ??
ウィーピング・エンジェルがNYに出現??
さらにアメリカのファンから渋い質問が。
「『ドクター・フー』の魅力はイギリスらしさだと思いますが、それは意識して制作していますか?」
「良い質問ね!」とキャロライン。でも、「イギリスらしさねぇ。イギリスで撮影しているからイギリスらしくなるとは思うけど・・・」って・・・あんた、さっきまでスペインで撮影とか、ニューヨークとか言ってたじゃないの(笑)
きっと、制作サイドが意識してないようなところにも「ドクター・フー」のイギリスらしさがあるから、あまりアメリカ市場を意識して欲しくないなぁ・・・なんて考えていたら、狙ったかのようにハリウッドでの「ドクター・フー」映画化の噂についての質問がありました。
「映画になればきっと面白いと思うわ」とキャロライン。「でも私達は今はTVシリーズで手一杯だからとても映画どころじゃないのよ。」
その話し振りは、「私達以外の誰が『ドクター』を作るって言うの?ハリウッド?冗談じゃないわよ!」という制作スタッフの意思がはっきり表れてました。ああ良かった、ハリウッドが勝手に「ドクター・フー」を作るなんて(当面は)無いんだね。ほっ!ちょっと安心しました。
こんなディープなトークが繰り広げられ、そして最後には「こんな素晴らしいイベントを主催してくれたBBCと、集まってくれた皆さんに感謝します!」とキャロラインの挨拶で締めくくられました。いやぁドクター尽くしの1日でほんと楽しかったですよっ!
あまりオタク過ぎず(いや、一般から見れば充分オタクでしょうけど(苦笑))落ち着いた大人のイベントという感じで、スタッフ達がみんなフレンドリーでとてもいい雰囲気のコンベンションでしたよ。
なによりも「ドクター・フー」の世界に1日浸れて楽しかったです。6月にマット・スミス単独でのイベントもあるようですが、でもやっぱり「ドクター」が良いよね。モンスターがいて、ダーレクやサイバーマンがいて、そしてモファットやカレン、アーサーがいて、そこにマット・スミスがいるから楽しいんだよね!
そして明日はターディス撮影セット見学ツアーだぁ!・・・ってことで、まだまだ続きます。
■おまけ■
ロンドンで、スーツの仕立て屋さんのショーウィンドウにこんなモノを見つけました!お店の人に聞いてみたら、このツイード・ジャケットはここで仕立てたのだそうです。場所はレコード・ショップ「SISTER RAY」の2、3軒隣りのお店です。興味がある方は探してみて。