March 2016 Doctor Who Filming Location in New York part 2
The Rock
そして最後に探したのは、オープニング・シーンに登場したあの岩です！
BBC
「ドクター・フー」には似つかわしくない程にのどかにスタートするあのエピソード。岩の上でじゃれあう3人の笑顔が、この後の別れの残酷さを余計に感じさせたあのシーンですよ。
モールを抜けると、おおっ、岩があった！あったけれど・・・あっちにもある・・・あそこにもある・・・岩だらけじゃねえかぁ！？なんでもセントラル・パークは岩盤を削って作られたそうで、とにかくそこら中にむき出しの岩があるのです。どれがドクターに登場した岩場なんだよ！？
そこでiPodに保存しておいたエピソードを確認！するとドクター達の後ろのビル群に「ESSEX HOUSE」の看板が！慌てて上を見回すと、公園の南側のビル群の中にありました！そして公園の一番南端の岩が、まさにあのシーンにピッタリ一致！おおっ、間違いなくここだっ！
でも何かが違う？良く見比べると、目の前の風景には、エピソードの中には存在していないヒョロリと伸びたビルがある！ええっ？何だよ、あのビルっ？！まさかCG処理で消していた？いやいや、撮影した後に建設されたのかな。あのシーンが撮影されたのは2013年。ああ、もう3年もの月日が経っているんだねぇ。
さっそく岩によじ登ろうと思ったら、岩の周りの芝が養生中で近寄れない？（汗）いやいや、グルリと周ってみると、ちゃんと岩を避けて柵が張られていました。ドクター・ファンへの粋なはからい？さすがにここまでくる観光客もおらず（というか、この岩に来るのはドクター・ファンだけでしょ？）上によじ登ってみると、周辺が見渡せて良い眺め。時間があれば、この上でランチでもしたかったなぁ。
よじ登らないと上がれません。以外とデカかった
これでセントラル・パークのドクター巡りは達成！・・・と思いきや、帰国して改めてエピソードの映像を確認していたら、あれっ？まさか、岩が違うっ？？
向こう側に見える橋なんて無かった / BBC
この角度で撮影されたローリーの後ろに見える橋や池なんて、あの岩の周りにはありませんでした。あの周りはフツーの芝生の風景だったのに。けれどもドクターとエイミーが座るシーンの背景はあの岩と同じビル群。ということは、2箇所の岩で同じシーンを撮影したのか！？
おそらく背景の映る角度ではビル群があるこの岩を使い、パークが映る角度ではこの岩より東側にあるThe Pond（池）周辺の岩を使ったように思われます。そこまで凝るのかとちょっとビックリ（汗）
そしてエピソードでは、ドクター達はローリーを探して、地図のようにタイムズ・スクエアを抜けて、ターディスが待つブルックリン・ブリッジ・パークまで・・・なんて歩いて行けねえよっ！！（笑）
ともかく、この他にも5番街やグランド・セントラル・ステーションなど、あのエピソードが実は思いっきりニューヨーク観光地紹介ビデオだったのが良く分かった、初めてのニューヨークでの「ドクター・フー」ロケ地巡りでした。
【余談】
全身St.Patrick Dayなオバちゃん
セントラル・パークを訪れたこの日は、ちょうどニューヨークのお祭り「セント・パトリック・ディ(St.Patrick Day）」でした。
元々はアイルランドの聖人を祝うお祭りで、アイルランドからの移民が多いニューヨークでもパレードが毎年行われています。なので、セントラル・パークを歩いていると、アイルランドのシンボルである緑を身につけた人たちがウジャウジャ。
そしてセントラル・パークの東に面する5番街を、（多くのアイルランド移民が職に就いたという）警察や消防士が皆の拍手の中をパレードしてきました。いやぁ、マッタリして良いパレードだなぁ。マンハッタンの街に響くバグ・パイプも不思議な感じ。アイルランドを旅した時でもバグ・パイプなんて聞けなかったのに（苦笑）
そんなのどかな雰囲気にすっかり良い気になって、パレードの始まりまで行ってみようと5番街を歩き始めたら、あのパーク周辺でのほのぼのした空気は何だったの！？という程の混雑っぷり。その上、テロを警戒した機関銃を持った兵士たちがウジャウジャ。ひ〜っ！ビルの上からも兵士が見張ってるぅ。うひ〜っ！これがアメリカの現実か・・・。
しかもパレードに沿って歩こうとしても、いちいち通りが閉鎖されていて、隣のブロックまでグルリと回らないと前に進めない。「もうそろそろ終わりだよね」なんて言いながらグルグル回って5番街を歩いていったら、タイムズ・スクエアをとっくに通り過ぎてロックフェラー・ビルの前に到着・・・セントラル・パークを歩き出して、結局5時間もニューヨークの街を歩いてしまった・・・初日からクタクタだよ。
でもこれだけ歩けるなら、ドクター達みたいにセントラル・パークからブルックリン・ブリッジまでだって歩ける・・・訳ねえよっ！（苦笑）