マット・スミスの出演作を観てみようっ!part 3

TOGETHER(2009)★★★★☆


繊細な映像美 / TOGETHER

こちらの作品でやっと映画デビュー。おそらくマットが新ドクターに決定する直前に制作されたと思われます。

2009年のカンヌ映画祭でプレミア上映された15分の短編インディーズ映画で、マットの通常のギャラが払えないような低予算映画でしたが、マットが出演を承諾して完成にこぎつけたとか。

マットの役は兄弟のお葬式のために父母の家に帰ってきた青年。色彩の無い冬の風景の中で、父と息子はたわいもない会話を途切れ途切れに交わす。そんな静かな映像が二人が押し殺している感情を映し出していきます。マットはヤンチャな雰囲気を残しつつ、彼らしいナイーブ感満載の演技で父や兄弟との微妙な距離感を感じさせ、マットのファンからすると、20代の彼が最も「美青年」に見える作品なのではないかと(笑)

この手の芸術性が強いヨーロッパのインディーズ系短編映画は、肌に合わない人にとってはトコトンつまらない作品ですが、小さな宝石とでも表現したいような繊細で美しい作品なので、肌に合うファンは是非っ!セリフも少ないので字幕無しでも大丈夫!そして字幕無しでもオッケーだろうと判断されたのか、日本のiTunesから購入できますよっ!


マットが美声年かと錯覚してしまうTOGETHER(笑)

CLONE(2010)★★★★☆ 邦題:愛を複製する女


残酷なラブ・ストーリー / CLONE

007シリーズ「カジノ・ロワイヤル」でボンドガールを演じたエヴァ・グリーンとの共演作品です。

おそらくマットがドクター役に決まる前にドイツで制作され(でもセリフは英語です)元々は「WOMB(子宮)」というタイトルでDVD化されていましたが、その後のマットのドクター人気に便乗して、イギリスでは「CLONE(クローン)」と、SF っぽくタイトルを変更して上映されました。


こちらが死んでしまう恋人トミー / CLONE

突然死んでしまった恋人をクローンで甦らせるラブ・ストーリー・・・なんて簡単に説明しちゃうと、すっごい下らない映画みたいに聞こえますが、クローン細胞を自らの子宮で育て、恋人のクローンを息子として出産するこの映画は、恐ろしくも悲しいラブ・ストーリーなのです。

失われた時間を取り戻すかのような、幼い息子との濃厚で幸福だった時間も、今度は恋人の姿に成長した息子によって破壊されていく残酷さ。そしてオープニング・シーンの意味が分かった時は「女ってコワい(汗)」と、同性ながら思ってしまいました。元のタイトルの方がこの映画に合ってるよな。


こちらが息子のトミー。クローンなんだから顔は同じ(苦笑)でもちょっとヤンチャ / CLONE

マットの役は恋人であり息子であるトミー。一度死んでしまうので映画の中間部では登場しませんが、珍しいヒゲ面でワイルドな雰囲気を醸し出し、それでいてエキセントリックで繊細。とってもエロいくせにどこか表情がピュアなところが、何も知らずに無邪気に母親を傷つけていくトミーの役にピッタリ。とてもマットらしい演技と、彼の生ケツが観られる作品としてお勧めです(笑)いえいえ、映画としてもとても良い作品ですよっ。

この映画のUK盤DVDは残念ながら英語字幕がついていませんが、マットのインタビューが観られるメイキング映像が収録されています。

ちなみにBBCの自動車バラエティー番組「TOP GEAR」にマットが出演した時に、この映画で、真冬の北海の海岸で素っ裸になった事について「映画で見るとエヴァの視線がどこを見てるか分かるんだよ。『寒さのせいなんだ!普段はもう少しマシなサイズなんだよ』って言いたかったよ」とバカな話をしていました(笑)


でもブリーフ姿の方がエロいマット・スミス(苦笑) / CLONE
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