DOCTOR WHO OFFICIAL 50TH CELEBRATION in LONDON part 2
22 - 24/NOV/2013

THE ELEVENTH HOUR

11代目ドクターを演じるマット・スミス、コンパニオンのクララを演じるジェナ・コールマン、総合プロデューサー&メイン脚本家のスティーブン・モファット、そして金曜日はプロデューサーのマーカス・ウィルソン、日曜日は50thスペシャルの監督ニック・フランをそれぞれ交えた、現在のドクターの製作メンバーによるトーク・セッション。50周年だ何だと言われても、やっぱりニワカな私はこれが一番の楽しみでした(苦笑)


THE ELEVENTH HOUR

でもね、全てのバネル・セッションで一番の大歓声だったのはやっぱりマット・スミスが登場した時でしたよぉ。もうっ!何だかんだ言っても、皆、11thドクターが好きなんでしょ?(あ、土曜日は知りませんけど(苦笑))

金曜日は11thドクターを振り返る内容が多いトークでしたが、やっぱり盛り上がったのは日曜日。

「50thスペシャルのネタ、解禁だぁぁ!!」
と、マットもジェナもガッツ・ポーズ!そりゃそうだ(笑)

「これまではビリー・パイパーの事とか聞かれても、ネタばれしないように話さなきゃいけなかったもの」と、笑うジェナ。

「50thスペシャルはどうだった?」と司会者の質問に、「そりゃ最高だよ。しかも3Dだったしね!アゴがとび出しちゃったけどさ!」なんてマットの言葉に場内爆笑(このネタについては後ほど)


ヒソヒソ話のふたり

そして、モファットがスペシャルについて話している間、マットがジェナの耳元にゴニョゴニョと何かささやき、苦笑するジェナにゴツンとやられていましたが(まるで「Journey to The Center of The Tardis」で、ドクターがクララにどつかれていたみたいにね)「何を話しているの?」と司会者に突っ込まれて、
「クリスマス・スペシャルで、すっげえ笑えるアゴのネタをジェナが言うから、それを思い出したんだよ。」とマット。

「あれはスティーブンが書いたセリフよ」と、笑うジェナ。
そして2人で「ねえねえ、バラしちゃダメ?」と、モファットにお伺いするも、やっぱりダメでした。

「みんな!ジェナのアゴネタを楽しみにね!」と叫ぶマットに、なんだよぉ、やっと50thスペシャル解禁なのに、今度はクリスマス・スペシャルで焦らされるのか(笑)

50thスペシャルについては、さすがのモファットも緊張のあまり「その日は人とほとんど話しができない状態だった」そうで、「そりゃ珍しい!」とマットにからかわれてました。


「解禁だぁ!」とガッツポーズのマット

そして、日曜日にマットがハイ状態だったのはもう一つ理由があり、実は彼のお母さんが見にきていたのです。

「ママ?どこにいるの?!ママ!」とマットの呼びかけに、観客席で立ち上がったマットのお母さん。ちょうど2、3列後ろの席に居たのですが、これがマットとは似ても似つかぬ小柄で可愛らしい女性でした。マットがよくインタビューで語っているように、彼の両親のサポートがあったからこそ、今のマットやドクターがいるんですよね。だから場内からの拍手喝采に、ママは手を挙げて応えていましたよ。


お母さん、おたくの息子さん、相変わらず行儀が悪いっすよ(笑)

50thスペシャルの話題では、司会者の「ジョン・ハートがドクターなら、マットは11番目ではなくなるんだよね?」という質問に、「ああっ!そういうコトになるの??」と驚いていたら、あれっ?マットも「今、気がついた!」みたいに焦ってる(笑)

「ドクターが何代目なんて重要じゃない!ドクターはドクターなんだから!」
と力説するモファットの横で、
「モファット先生!あのぉ!!」
みたいにオロオロと手をあげるマット(笑)

そんなマットに全然気付かず、ひたすら喋り続けるモファット(笑)
「スティーブン、マットが何か言いたそうなんだけど?」
と、司会者が助け船を出すと、ようやく気が付いたモファットに、
「俺は11thが良いんだ!11thじゃなきゃ絶対イヤだ!11thだっ!」
と訴えるマット。

あまりのマットの必死さに「はいはい、何代目でも好きなように名乗れよ」と苦笑するモファット、そして「やったぁ!!」と大喜びのマットでした。

そうだよね!いまさら11thではなくなるなんて言われちゃイヤだよね!
「じゃあ、これからもサインに『11thドクター』と書いても良い??」
「勝手にしろよ(苦笑)」
「やったぁ!!」と、ふたたび喜ぶマットでした。
(ちなみにジョン・ハートは「War Doctor」という名称で落ち着いたようです。)


11thが良いと訴えるマット

金曜日にはマットが11thドクターに決定した時の話題も多く、ドクターのオーディションにはマットは普段着ないツイードのジャケットで向かったそうで、
「マヌケに見られないようにと思ってね」
と言うマットに場内大爆笑。なのにドクターの衣装にツイードを選んだのか!?

「ボウタイもスティーブンは嫌がってさぁ」
と、マットは笑っていました。

そんなマットも、「The Eleventh Hour」の放送当日は「お願いだ!みんな、嫌いにならないで!好きになって!」と、祈るような気持ちだったそうです。


なので、ファンから「どのエピソードが一番好きですか?」と聞かれると、最初は「The Day of The Doctor」と答えたマット。でもジェナが「The Snowmen」と答えた後で、「『The Eleventh Hour』も大好き」と付け加えると、「あっ!俺も!」と慌てて同意してました。やっぱり最初のエピソードは思い入れが深いんですね。

でも、あれもこれもと悩み出すマット。あげくに「君はどのエピソードが好きなの?」とマットが質問者に聞き返すと、「うーん・・・・分かりません」との答えに場内大笑い。

「ねっ?これって、すっげえ難しい質問だろ??」と笑うマットでした。


学校でドクター・フーのファンクラブを作り、皆からの寄せ書きをマットに渡したいというアメリカの女の子を、ステージから降りてきてハグハグしてました

さらに金曜日では、ゲストのマーカス・ウィルソンが「ドクターの撮影は雨との戦い」という話しをしていると、
「寒さもだよ!『The Almost People』の撮影の時なんて雪が降っていたよね!?」とマット。

そうそう!!「Doctor Who Confidential(メイキング)」では、マットやカレン(エイミー)、アーサー(ローリー)が湯たんぽを奪い合う様子が映っていたよね、なんて思い出しながら聞いていると、
「ジェナはまだそういう経験がないんだよね。夏しか撮影していないから。」

あっ!そうか!放送時期がイレギュラーだった第7シリーズの後半でクララは登場したからか!
「こういう話題になるとすぐにマットが訳知り顔するのよねぇ」
と、ジェナが苦笑いしていると、その横でニヤニヤ顔で頷くマット。
「もおっ、こうなんだから」
と、またジェナに小突かれていました。

でも日曜日では、マットがドクターを辞める事に話題が移った時、マットがどれだけ最高のドクターであったかモファットが熱く語り、
「マット以外のドクターを想像しながら書いた脚本なんて1行たりとも無い!」
なんて彼の言葉に、やっぱり良い脚本家は良い事言うなぁ、なんて感動していたら・・・んっ!?大画面に映ったマットも涙目になっている!?

そしてジェナからもマット演じるドクターの素晴らしさを語られ、「ジェナ、ありがとー!」と、いきなり甘えて彼女の膝に横たわるマット(「俺の膝には来るなよ」なんてモファットに笑われてましたが。)

それにしても、小突かれたり、耳打ちしたりと、マットとジェナの打ち解けた雰囲気が微笑ましくて、カレン・ギランが去った後、マット自身がドクターみたいに寂しがっていたのがちょっと心配でしたが、こんなにジェナと仲良くなっていたのが分かって嬉しかった反面、このドクターとクララがもう観られなくなるという寂しさに、余計にグッとこみ上げてくるものが(涙)


この2人を見られるのもあと少し・・・

「俺、パネル・セッションが大好きだよ!まるで集団セラピーを受けているみたいだ」と涙目のマットは笑っていましたが、やっぱりドクターを辞めるのが辛いんですね。ファンだって分かっちゃいるけど辛いですよ・・・。

「『ドクター・フー』はファミリーみたいだからね。何年も一緒にやってきたファミリーから離れなきゃいけないからとても辛いよ」とマット。
「でもこうやってドクターが代わり、コンパニオンが代わり、ターディスが代わってきたからドクターは50年間続いてきたんだ!」とマットの言葉に、場内拍手喝采でした。


そして日曜日の締めは、突然登場した太ったお兄さん!彼はギネスの認定員で、なんと「ドクター・フー」が「2013年11月23日19:50(GMT)に世界90カ国以上で同時に放送されたTV番組」として世界記録と認定され、その認定証を届けにきたのでした(ちょっと無理矢理な世界記録?(笑))そのお知らせにまたしてもガッツ・ポーズで喜ぶマットとジェナ。そして会場に集まったファン達をバックに記念撮影を行いました。


ギネス認定証を見て嬉しそうな4人

と、こんな感じで、笑いあり涙ありと、終止盛り上がったパネル・セッションでしたが、おまけな話で、ファンからの「一番好きなセリフは?」の質問に、マットの答えは「Madman With a Box」でしたよ。へへっ、このサイトをこんなタイトルにしておいて良かった(笑)