DOCTOR WHO CONVENTION at MILLENNIUM CENTRE CARDIFF part 2
24&25/MARCH/2012

「サイルリアン」グループの最初のイベントは「パネル・セッションズ(PANEL SESSIONS)」。ドラマの出演者や関係者による3部構成のトークで、ミレニアム・センターでもっとも大きなコンサートホール「ドナルド・ゴードン・シアター」で行われました。

MEET THE STARS

まず最初の「パネル・セッションズ」は、マット・スミス(ドクター)、カレン・ギラン(エイミー)、アーサー・ダーヴィル(ローリー)の出演者3名と、総合プロデューサーのスティーブン・モファット、キャロライン・スキナーによるトークです。やっぱりこれが一番の楽しみでした。

まずは進行役(名前忘れちゃった(汗))に呼ばれ、それぞれがステージに登場しましたが、最後に呼ばれたマット・スミス!なんとバレエ・ダンサーのごとく華麗な開脚ジャンプで登場!場内大歓声!モファット大笑い!さっすがジダンばりのマルセイユ・ルーレットができるドクターだ(笑)身が軽いなぁ。歴代ドクターには無理だよな。


左からキャロライン・スキナー/スティーブン・モファット/マット・スミス/カレン・ギラン/アーサー・ダーヴィル

最初の30分はモファトがメインとなってのトーク。面白い彼の話に聞き入ってしまうのですが、でもマットの落ち着きの無さにといったら(苦笑)あくびをしたり、あちこち引っ張ってみたり、ソファーの肘掛けをホジホジしてみたり。

「マット君!?モファット校長のお話を聞いてましたか?」なんて怒られる小学生みたいだ(それが気になってモファットの話をあまり覚えてないと言い訳しておこう。)


マット君、聞いてますか??

そして出演者3名の名シーンを見ながらのトークなんてコーナーもありました。

「GOOD MAN GOES TO WAR」の中で、サイバーマンに「WHERE IS MY WIFE !?」と迫る男気満載なローリーの名シーンが流れると、アーサーはマットに指でつつかれて冷やかされてました。

カレンの名シーンは「THE BIG BANG」の結婚式のシーン。

カレンにとっては初めての結婚式シーンだったそうですが、ここでアーサーが話したエピソードは、この回の放送日には実際に彼の兄弟(かな?友人だったかも)の結婚式があって、新郎は自分の結婚式が終わって、慌てて家に帰ったらアーサーの結婚式を見ることになった、と話していました。そしてこの日曜日にはアーサーのご両親が来ていて、バルコニー席の2人は会場から満場の拍手を受けてましたよ。

そしてマットは「THE ELEVENTH HOUR」!「俺、老けたよなぁ」とさかんに苦笑いしてましたが、大丈夫っ!ドクターは老けたけど、あんたは変わってない!落ち着きもないしねっ。

それにしても・・・生マットを見ていても、このモデル系な男とあのドクターが結びつかないんだよなぁ(苦笑)確かにちょっとした仕草にドクターが垣間見えるんだけど。マットもドクターも好きですが、ま、やっぱり別物だな、と今さらながらシミジミ思いました。


ウケまくりなカレンちゃん

この3名は仲が良いと評判ですが、こうして並んでいるとまるで3人兄弟みたい。しっかり者の長男アーサー、ちょっとチャラくて落ち着きのない次男マット、そして2人に可愛がられる末っ子の妹カレンなんて感じ?ほんとに仲が良さそうでした。


くつろぎ過ぎだろ、マット(笑)

そして彼らのトークで印象に残ったのが、初めて見た「ドクター・フー」について質問された時。マットですら「う〜ん、確か子供の頃に白黒のやつを見たかなぁ」なんて感じで、3人ともあまり記憶にも残ってないみたい。

確かに彼らはこのTVドラマの空白時代に育ってきた世代なので当たり前かもしれませんが、ドクターを観て育ったモファットや、その影響でSFの仕事に携わるようになったスタッフたち、そして無論、ラッセル・T・デイヴィスもデビッド・テナントもドクター大好き少年だったことを考えると、あまりに対照的で、でもこの世代の3人が演じる「ドクター・フー」だからこそ、今のNEW DOCTORな世界が生まれたのかな、なんて考えちゃいました。(余談ですけど、ロンドンのSFショップに寄った時、ドクターのフィギュアを見てる私の隣りで「ダーレクなんだよ!『ドクター・フー』はドクターなんかじゃねえんだ!ダーレクなんだ!」と大声で言ってる(たぶんアメリカ人の)オヤジがいました。「あんたもコンベンションに行くの?でも今のドクターは嫌いでしょ?」と言ってみたかった(苦笑))


ニュー・ドクターな世代

世界中からドクター・ファンが集まった今回のコンベンションですが、とにかくアメリカ人の多さに驚きでした(もしかすると日曜日に集中してたのかもしれないけど。)なので、トークの後に設けられた質問タイムでも、手を挙げるのはアメリカ人の大人とイギリス人の子供ばかり(苦笑)でもこんなところにも自己主張が激しいアメリカ人と、つい遠慮しちゃうイギリス人の性格の違いを感じちゃう。


JAMMIE DODGERSがあればダーレクだって怖くないっ!

それはともかく、子供たちは「マットに質問です!」「マットに質問です!」とマットに集中攻撃。

うんうん、やっぱりマットと話したいよね。やっぱりドクターは子供たちのヒーローだよ!そしてマットも子供が好きだねぇ。質問した子供たちの名前を呼んで丁寧に答えていたし、「前においでよ!」と、テーブルに用意されていたJAMMIE DODGERS(11thドクターが大好きなジャム・クッキー!)をあげたりしてました。


質問に答えるマット

そしてマットがファンからプレゼントされたジェリー・ビーンズを、勝手にモグモグと食べ始めるモファット(笑)

そこへ「HELLO, SWEETIE!」と質問を始めた女性が。
「SPOILER(ネタばらしするヤツ)と呼ばれるのを覚悟で聞きますが、第7シリーズについて教えてくれませんか?」
一心不乱にジェリー・ビーンズを頬張っていたモファットはただ一言、
「NO !!」
場内大爆笑!ところが質問者にチラッと眼を向けたモファット。
「もしかしてそのファッションはリバー・ソングのつもり?」
「そうです。」
「いいね、それ。気に入ったよ(ニヤリ)」
と、いきなりエロオヤジ発言なモファットにまた場内大爆笑でした。


質問者どこ?どこ?

カレンに「いい質問ね」と言われた「ドクター以降はどんなことがやりたいですか?」への答えは・・・アーサーはなんて答えていたかな(汗)カレンは確か「マクベス」、マットは監督をやりたいけど、今はとにかくドクターのことしか考えてないそうです。

それから「撮影が思い出に残っているエピソード」では3名そろって第一話の「THE ELEVENTH HOUR」。アーサーまで第一話とはね。

そして「一番好きなエピソード」を聞かれたマットが悩みながら
「『THE ELEVENTH HOUR』が好きだけど、『THE BIG BANG』も好きだし『THE IMPOSSIBEL ASTRONAUT」も・・・」
なんて次々にタイトルを挙げていくとモファットに
「全部、言うつもりか?」
と突っ込まれ、苦笑しながら「じゃあやっぱり『THE ELEVENTH HOUR』!」と答えていました。


答えに悩む3人

そんな真面目な質問があるかと思えば
「マットはいつもあんな風に踊るんですか?」
フツーに聞いたら意味不明なこんな短い質問も、この会場に集まったドクター・ファンは大爆笑(もちろん「THE BIG BANG」でのあのダンスのコトですから。)マットも笑いをこらえながら「いや〜そんなにダンスをするようなタイプじゃないから」と答えてました。

そして子供たちからの質問の破壊力ときたら(苦笑)
5、6歳ぐらいの男の子がとっても真面目に
「昨日、ターディスのセット見学ツアーに行ってきましたが、説明をしてくれたスタッフがドクターはすぐにターディスを壊しちゃうと言ってました。これまでに何回くらい壊したんですか?」
なんて質問するから場内大爆笑!マットも他の出演者たちも笑い転げてました。
「もう数えきれないぐらい壊しちゃったかな。ターディスを見てきた?楽しかった?良かった!!」
と親指を立てて笑顔で答えてました。


爆笑中の3人

と、こんな和やかなムードだったステージに、突然現れたのがジュドン(JUDOON)とサイルリアンっ!「何んなの?何っ?」と焦ったら、彼らが5人を連行していくというエンディングの演出でありました。

こんな感じで、とっても楽しい1時間のパネル・セッションでした。


ジュドンっ!マットは人間よ!タイムロードじゃないわ!