最後のDOCTOR WHO EXPERIENCEへ!■AUGUST 2017■Part 1

残念ながら今年の9月9日で閉館することになった「ドクター・フー・エクスペリエンス(Doctor Who Experience)」。

「ドクター・フー・エクスペリエンス(以下DWE)」とは、イギリスBBCの人気SFドラマ「ドクター・フー(Doctor Who)」のエキシビジョン施設。カーディフ(Cardiff)の海辺にある巨大倉庫を借り切って、ちょっとしたアトラクションや、撮影に使われた衣装や小道具が展示されていて、ファンにはたまらない施設なのです。そして今回、ちょうどこの閉館間際にイギリスを訪れるチャンスに恵まれたので、DWEの見納めに早速カーディフまで行ってきました!


モンスターたちがズラリと並ぶドクター・フー・エクスペリエンス!

(10thドクターの頃のDWEはこちら→、11thドクターの頃はこちら→で書いています。)

カーディフへはロンドンから鉄道で約3時間。なので、DWEのチケット予約と合わせて、鉄道チケットも予約しました・・・と言っても、どちらも予約が必要不可欠な訳ではありません。でも、DWEは入場が時間制なので、当日券で狙っていた時間が売り切れていると辛い。そしてイギリスの鉄道チケットは事前予約すればとにかく安いっ!!しかも路線や時間帯によっては、スタンダード・クラスとほとんど変わらない料金でファースト・クラスに乗れてしまうのです。

なので、鉄道チケットをチェックすると、早朝7時10分にロンドン・パディントン駅(Paddington Station)を出発する列車のファースト・クラスがメチャクチャ安い!途中のブリストル・テンプル・ミーズ駅(Bristol Temple Meads Station)で乗り換えが必要ですが、それでも30分後にロンドンを出発する直行列車と乗車時間はほとんど変わらず、カーディフ到着も10時頃とちょうど良い時間で、そして直行はスタンダードの2倍ほどの料金なのに、こちらのファーストクラスは10ポンド程度(約1500円)の差額で乗れる!早速この列車を予約しました。

そして当日。早朝のロンドン地下鉄に乗ってパディントン駅へ。駅にはファースト・クラス専用のラウンジ があって、そこでは無料の軽食があるはず!と、起きぬけの空腹も手伝って、1時間も早く駅に到着してしました。しかしっ!新しくて綺麗な専用ラウンジで、チョコ・クロワッサンにバナナ、リンゴ、フレッシュ・ジュースに目覚めの紅茶をガッツリいただき、しかも無料で使える専用のトイレもあって、ああ、やっぱりファースト・クラスって良い!あまりの居心地の良さに、思わず列車に乗る時間を忘れてしまいそうでした(苦笑)


12thドクターの衣装だってズラリと並ぶ

そして、慌てて飛び乗ったファースト・クラスの座席もこれまた良いっ!静かな車両に、革張りのゆったりとしたシート、広々としたテーブル、よく繋がるWiFi、そして「お飲物はいかがですか?パンやビスケットもありますよ?」と、無料のワゴン・サービスがやって来る。

暖かいミルク・ティーを飲みながらのんびりと車窓を眺め、「たった10ポンドの追加で、いつも乗ってるスタンダード・クラスとは雲泥の差だ・・・」と、その快適さに浸っていると、突然、車内アナウンスが。この先で問題が発生したのでルートを変更すると言ってる?
「ブリストル・テンプル・ミード駅は通りませんので、その駅を利用される乗客は次の駅で降りて後続車に乗り換えてください。」
おいおい!その駅で乗り換えるんだよっ!鉄道でルートを変更するなんてコトがあるの!?

後ろに座っていたおばさんが駅員に確認してくれ、30分後の後続の列車に乗れば良いと教えてくれましたが、でもその後のブリストル駅での乗り換えはどうなるんだろう・・・はぁ、カーディフ到着が遅くなりそう。

名も知らぬ田舎の小さな駅で降ろされると、反対側のホームも人でパンパンに溢れてる。んっ?まさか帰りの列車も遅れるかもっ??夜はロンドンに住む友人と夕食後、ベン・ウィショーの舞台に行く予定なのに。帰りの予約チケットを諦めて、舞台の時間ギリギリに間に合うようにカーディフを出ようかと一瞬考えたけれど、それも危険過ぎる。がっくり。

その後は順調に(?)ブリストルで乗り換えできましたが、なぜかカーディフまでは不思議なまでのノロノロ運転で、結局到着したのは11時、すでにDWEで予約していた入場時間はとっくに過ぎてました。

メイン・ストリートでカーディフ・ベイ(Cardiff Bay)行きのバスに飛び乗りました。このバスでDWEの近くには行けれるはずだけど?と、ちょっとドキドキ。2013年に来た時は、バスの行き先にDWEが表示されていたのにね、やっぱり訪れる人が減っているのかなぁ、だから閉館しちゃうのかな・・・なんて、ちょっと寂しい気分になっていたら、「このバス、DWEに行く?」と、小さな男の子をつれた親子連れが乗ってきた。おおっ、DWE目当ての人たちがいたっ!


もちろんダーレクだってズラリ!

15分ほどでバスはカーディフ・ベイにあるウェールズ・ミレニアム・センター(Wales Millennium Centre)前に到着。「ドクター・フー」ファンにはお馴染みのこの建物を見て、すでに興奮気味の先ほどの親子は置いておいて、自分はDWEに一目散。帰りの列車の時間が決まっているので、少しでも早く入場せねば!

しかし、ターディス・ブルーの巨大倉庫が見えてくると、あれっ?意外にも混雑してるぞ!?エントランスにあるカフェは満席だし、そして予約したチケットを受け取るボックス・オフィス(チケット窓口)も人が並んでいる。こんな平日の午前中なのに??しかもカウンターには、午前中の回は全てソールド・アウトと書いてある!そ、そんなぁ!12時からの入場では列車に間に合わないよぉ!しかし、窓口で遅れた訳を説明すると、「大丈夫よ」と箱からパパッと私のチケットを探しだし、「すぐ入れるから向こうの列に並んでね。」うわ〜っ、助かったぁ。


DWEの1階はこんな感じ